本日はBMW Z4(G29)のスピーカー交換を行なった作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は「オープンカーだからオーディオの音質なんて求めてもいけなんだろうなぁ」と思われながらも、それでももう少し良くしたい!ということでご相談をいただきました。
ご自身でも色々と調べられておられたようですが、どれが良いのか、どれくらいやったら良いのか、といったところが今ひとつ決めきれないでいるような感じに思えました。
ですので、まずはスピーカーを交換してみてどのように感じるのか、それ以上を求めたいのか、というのを試してみるためにもスピーカー交換をさせていただくこととなりました。
それでは作業に取り掛かっていきます。
スピーカーの交換ということなのでまずは内張を取り外すところから作業がスタートです。
と、その前に元々の状態です。
内張のちょうど真ん中の高さ部分にミッドレンジスピーカーが取り付けられています。
そしてミラー裏の部分に純正のツィーターが取り付けられています。
以前は標準のオーディオの際にはツィーター無しの車両が多かったですが、モデルコードが『G』に変わってからはほとんど取り付けられているのでツィーター有りが標準になったのでしょうか?
そして先ほどの内張を取り外すとこのようになっております。
サービスホール(大きな穴)はなく、樹脂パネルで塞がれているドア構造ですね。
こちらもモデルコードが『G』になって以降はほとんどこの構造になっていますね。
ドアの構造などちょこちょこと変化はあるものの、スピーカーは相変わらず10cmタイプですね。
内張を取り外したところでまずはツィーターから交換していきます。
ということでミラー裏のパネルを取り外します。
パネルを裏返すとこのように純正ツィーターが取り付けられています。
先ほどのツィーターを取り外したところで新しく取り付けるツィーターと並べてみました。
左が純正で右が新しく取り付けるオーディソンのツィーターになります。
外径はオーディソンが純正と同じサイズに作られているので同じサイズなのですが、振動板サイズが違いますね。
近頃のBMWは振動板が小さくなって、その分フレームに余白がある感じになっています。
それに対してオーディソンの方がフレーム全域を使ってツィーターを作っている感じですね。
ツィーターを見比べた後はパネルにオーディソンのツィーターを取り付けです。
専用品だけあってピッタリと取り付けができます。
パネルにツィーターの取り付けが終われば後はパネルをドアに取り付ければツィーター本体の交換が完了です。
ツィーターの交換が終わりましたのでお次にミッドレンジの交換です。
ということでまずは純正ミッドレンジスピーカーを取り外します。
純正スピーカーを取り外したところでこちらもオーディソンのスピーカーと見比べてみます。
こちらはフレーム外径から振動板サイズまで同じですね。
振動板の材質が違いますが、どちらも黒っぽいのでぱっと見の違いは分かりにくいですね。
表側はそれほど違いがなくとも裏側はしっかりと違いがあります。
フレームの構造も違いますし、マグネットサイズも違います。
こちらもマグネットが大きければ必ずしも良い、というわけではないですが、それでもやっぱり大きい方が鳴ってくれそう感があるので個人的には好きですね!
そして先ほどのオーディソンのミッドレンジスピーカーを取り付けです。
純正スピーカーとオーディソンのスピーカーではスピーカーケーブルの接続位置が違いますのでちょっと加工が必要ですが、その辺りの加工も行ってきっちりと取り付けております。
まだ内張を取り付けておりませんが、これでスピーカー交換作業完了です!
後は内張を元通り組み付ければ、
スピーカー交換作業全て完了となります。
見た目が変わることなく作業完了なので知らない方が見ても全く違いが分かりませんが、音の方はちゃんと変わっておりますよ。
もちろんツィーターの方も見た目変わらずです。
作業後は純正オーディオに内蔵されている音質調整機能を使って全体のバランスを整えてから納車させていただきました。
といった感じで本日はBMW Z4(G29)のスピーカー交換作業の紹介でした。
最後にちょっと雑談
近頃Z4のオーディオの相談をちょこちょこいただいております。
2シーターのオープンカーということで趣味性が高い分、車が好きな方、もうちょっと良くしたい!という方が多いのかな、と感じております。
どうしても車内が狭いのでオーディオに関しては「あれも、これも」とはやりにくい部分もありますが、オーディオを良くしていきたい!というZ4オーナーの方は相談に乗らせていただきますのでお気軽にお声がけくださいね(^^)