本日はトヨタ ＲＡＶ４ のスピーカー交換をさせていただいた作業を紹介いたします。
こちらのお車は先日紹介させていただいたフロア静音をさせていただいたお車になります。

車内を静かにすることや電磁波の低減が１番の目的とされていましたが、せっかくなら音質も良くしたいと言うご要望でしたのでスピーカーの交換もご相談いただきました。
取り付けるスピーカーを決めていただくのに店内のスピーカーを聴き比べていただきその中でイートンのオニキスシリーズを気に入っていただけたのですが、ちょっと予算オーバー・・・
その後、いろいろお話しさせていただく中で、僕がどのスピーカーを取り付けているのか聞かれました。
今はディナウディオのエソテックを取り付けていますよ、とお伝えしたところ「ではそのスピーカーでお願いします！」とちょっと意外なところで取り付けるスピーカーを決定していただきました。

それでは作業に取りかかっていきます。

今回はフロントスピーカーの交換を行なっていきますのでまずはドアから作業を始めていきます。
と言うことでまずは作業前の状態です。

先程の状態から内張を取り外してドア内部の状態です。
サービスホールが樹脂パネルで塞がれていることもあると思いますが、ぱっと見かなりシンプルなドア内部ですね。

そしてこちらが純正スピーカーになります。
スピーカー本体はよく見る形でリベットで固定されているタイプでした。
トヨタはスピーカーの固定し方がリベットとビスの両方のタイプがあるのですが、この固定の違いはどのように決定しているのかちょっと気になります。

そして先ほどのスピーカーをリベットを壊して取り外します。
スピーカー取り付け部がすっきりしたところでここから新しくスピーカーを取り付けていきます。

まずはスピーカー裏の制振から行います。
と言うことでスピーカー背面部にレアルシルトを部分的に貼り付けます。

そして先ほどのレアルシルトの上にディフュージョンを貼り付けです。
写真ではさらにインナーバッフルの取り付けも完了しております。
今回はＭＤＦを使ってオリジナルのインナーバッフルを作って取り付けをしております。

スピーカー背面部の制振とインナーバッフルの取り付けが終わったところでお次にスピーカー取り付け部の鉄板であるインナーパネルの制振作業を行います。
まずは作業前の状態ですね。

いきなりですがドアインナーパネルの制振作業完了です！
今回は全面制振 スタンダードをご依頼いただきましたので全面青になっております。
いつもならサービスホール（大きな穴）が樹脂パネルで塞がれている場合には全面オーディオテクニカのブチル制振シートで抑えていくのですが、ＲＡＶ４の樹脂パネルの場合は平面が多かったのでレアルシルトを貼り付けさせていただきました。
そして残りの部分をオーディオテクニカのブチル制振シートを貼っております。

ドアインナーパネルの制振が終わったところでお次にスピーカーケーブルをドア内部に通していきます。
今回はオーディオテクニカの『ＡＴ－ＲＳ１１０』をドア内部に通しております。

スピーカーケーブルをドア内部まで通し終えたところでスピーカーの取り付けです。
今回はディナウディオのエソテックシリーズ『ＳＹＳＴＥＭ－２４２』をお選びいただきました。

ちなみにですが、僕はこのスピーカーの１つ前の型を長らく自分の車に取り付けております。
なので思い入れの強いスピーカーの１つになります。
好き嫌いは分かれるかと思いますが良いスピーカーですので気になった方は店内にて試聴できるようにしておりますので聴きにいらしてくださいね(^^)

スピーカーの取り付けが完了しましたので後は内張を組み付けるのですが、その前に内張も制振します。

内張は部分制振ですので共振しやすそうな場所を選んで貼り付けをさせていただきました。
これで後は内張を組み付ければ、

ドアスピーカー交換完了です。
インナーバッフルでのスピーカー取り付けですので見た目は変わっておりませんが音色はしっかりとディナウディオになっております。

ドアスピーカーの交換が終わりましたのでお次にツィーターを交換していきます。
今回は見た目を変えずに取り付けてほしいとのことでしたので純正位置へエソテックのツィーターを取り付けていきます。
なのでダッシュボードにある純正ツィーターを取り外していきます。

左右を取り外すとこんな感じになっております。
右側はツィーターだけなのですが、左側はもう一つスピーカーがついています。
ちなみに写真では真ん中が凹んでいますが、犯人は僕ではないですよ^^;
取り外す前から凹んでしまってました・・・

このスピーカーは通信時に使うスピーカーらしく、取り外すことができません。
かといってエソテックのツィーターは純正ツィーターよりも大きいのでサクッと入れ替えが出来ません。

オリジナルでプレートを作って、さらに位置を入れ替わってもらいさらにさらにディナウディオのツィーターはケースから取り出して本体だけになってもらいました。
これでギリギリ取り付け可能になりました。

左側はギリギリこのように設置ができました。

右側は余裕を持って取り付け可能です。
右のツィーターも左に合わせてグリルを取り外そうかとも思いましたが、通常の状態で取り付け可能なものを過剰に分解するのもよくないかと思いまして通常の状態のまま取り付けをさせていただきました。

最後にグリルを元通り組み付けてツィーターの交換も完了です！

後は付属のパッシブクロスオーバーネットワークをシート下へ取り付けさせていただき全ての取り付け作業が完了です！

最後にパッシブクロスオーバーと純正オーディオに内蔵されている音質調整機能を使って全体のバランスを整えてから納車させていただきました。

といった感じで本日はトヨタ ＲＡＶ４ のフロントスピーカー交換作業の紹介でした。

最後にちょっと雑談
今回取り付けさせていただいたディナウディオは個人的に好きなブランドです。
なのでどうしても欲（？）が出てしまうもので、外部アンプやＤＳＰなどつけたらもっと良いだろうなぁ、取り付けたいなぁ、なんて考えてしまいました^^;