
本日は BMW X2(F39)のフロントスピーカーを交換させていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は車内で音楽を聴くことが好きだそうなのですが、純正の状態では音が悪いと感じられて不満に思っておられたそうです。
そこでスピーカー交換のお問い合わせをいただきました。
BMWのスピーカー交換の場合にはおすすめさせていただいているスピーカーは限られておりますが、それでも実際に聴き比べていただいた方が交換後の満足度が高くなりますので、ご来店いただきスピーカーの聴き比べをしていただきました。
実際に聴き比べて違いを感じていただきましたが、スピーカー決定には少し悩まれて、最終的にフォーカルのスピーカーを選んでいただきました。
それでは作業を紹介していきます。

まずは作業前の状態です。

こちらの車両はミラー裏の部分にツィーターが無いタイプとなっておりました。
モデルコードが『F』の頃にはよく見かけた感じのノーマルオーディオですね。
このツィーターが無いということが音質がパッとしない大きな原因だと思っております。

早速内張を取り外すとドアの内部はこのようになっております。
近頃のモデルはドア内部は樹脂パネルで覆われていることが多いですが、こちらの車両はまだ以前のタイプでスポンジ状のシートで蓋をしている感じになっております。

そしてこちらが今回交換していく純正スピーカーです。
いつものBMW純正スピーカーですね。

まずはツィーターの取り付けから行っていきますのでミラー裏に取り付けられているパネルを取り外し、ツィーターを取り付けることができるタイプのパネルと並べてみました。
ちなみにですが、ミラー裏のパネルとは言いましたが、X2の場合にはミラー裏からドアの淵に沿ってぐるっと後までのタイプとなっておりますので、だいぶ長いパネルとなっております。

先程の右側のパネル、ハーマンのロゴがついているパネルを裏返してフォーカルのツィーターを取り付けです。
今回取り付けるスピーカーは『ES-100KE』で汎用タイプとなっております。
BMW専用では無いのですが、ツィーターは純正とほとんど同じサイズとなっておりまして、少しだけ工夫してあげることでピタッと取り付けが可能となっております。

パネルにツィーターの取り付けができたところでパネルをドアに取り付けるとひとまずツィーターの取り付け完了となります。

お次はドア上部のミッドレンジスピーカーを交換していきます。
ということでまずは純正スピーカーを取り外し、スピーカー背面部に音を拡散と吸音する効果のあるディフュージョンを貼り付けです。

お次はスピーカーの周りに制振シートの貼り付けです。

制振まで終わったらスピーカーを取り付ける土台となるインナーバッフルを取り付けて、その上にスピーカーの取り付けです。
フォーカルの『ES-100KE』は鮮やかな黄色の振動板なので見た目が綺麗ですね。

仕上げにスピーカー周りにスポンジを貼り付けてドアスピーカーの交換も完了となります。
あとは内張を組み付けて、と言ったところですが内張も制振していきます。

内張は元々吸音のためと思われるフェルトが設置されていますが、制振のために一旦取り外します。

そして振動しやすそうな場所を選び制振シートの貼り付けです。
全面とまではいきませんが、程よい感じで貼り付け完了です。

最後に内張を元通りドアに組み付ければフロントスピーカーの交換が完了となります。
ほぼほぼ見た目は変わりませんがミラー裏の部分のパネルがツルッとしたパネルからハーマンのロゴ次パネルに変わり、うっすらとフォーカルの黄色が見えるようになりました。
写真では分かりませんが、ミッドレンジも正面から覗くと黄色の振動板がうっすら見えるようになっております。
このくらいの方がスピーカーを交換した気がしていいですよね!

ドアを閉めて車内から見るとこんな感じになっております。

これでスピーカー交換作業が完了しましたので最後に純正オーディオ内にある音質調整機能とスピーカーに付属のパッシブクロスオーバーネットワークの調整機能を使って全体のバランスを整えて完成です。

と言った感じで本日は BMW X2(F39)のフロントドアスピーカーをフォーカルのスピーカーに交換させていただいた作業を紹介いたしました。
後日オーナー様からご感想をいただきまして、フォーカルにスピーカーの音に満足していただいているとのことでした。