本日はBMW M440i(G22)のスピーカー交換を行った作業を紹介したいと思います。
こちらのオーナー様は新しくお車を購入されたのですが、その時にサウンドオプションは付けられなかったそうです。
その代わり、サウンドオプションを付けるくらいの費用でスピーカー交換などを行ってサウンドオプションよりもうちょっとよくしたいな。と言うことでご相談をいただきました。
BMWですのでいつものようにスピーカーを聴き比べていただき取り付けるスピーカーを選んでいただきました。
早速ですが作業に取り掛かっていきます。
ドアスピーカーを交換していきますのでまずは作業前の純正の状態です。
こちらはクーペなのでドアが長いですね!
こちらがミッドレンジスピーカーなのですが、モデルコードが『G』になってからは取り付け位置が少し後ろ目になったような気がします。
そしてこちらが純正のツィーターです。
最初からハーマンカードンのパネルが取り付けられていて、その中にツィーターが取り付けられていました。
と言った感じで、スタートの状態を軽く見た状態から、
ドア内張を取り外しました。
ドア内部は今までの防水シートが貼られているタイプではなく、樹脂パネルで覆われているタイプでした。
今後はこのようなタイプのドア内部に変わっていくんでしょうね。
まずはツィーターの交換から行っていこうと思いますのでミラー裏のパネルを取り外します。
取り外したパネルからツィーターを取り出してせっかくなので新しく取り付けるツィーターと並べてみました。
今回は試聴の結果、ブラムのスピーカーをお選びいただきましたのでブラムのツィーターとの比較になります。
振動板も本体のサイズも純正の方が一回り大きいですね。
サイズも違いますが、そのほかに純正は金属系の振動板なの対してブラムはソフトタイプの振動板となっています。
ツィーターの振動板は金属系のハード系が良いのか、シルクなどのソフト系が良いのか、となりますが、どちらが良いと言うよりはどちらの音色が好きなのか?で選んでいく感じですね。
先程の状態ではブラムのツィーターの方が小さかったのでそのままの状態では純正位置に取り付けるとツィーターがしっかりと固定ができませんので一回り大きいリングを取り付けて純正ツィーターと同じサイズにします。
こうすることで純正位置へきっちりと固定することができるようになります。
ブラムのツィーターが純正ツィーターと同じサイズになったところでミラー裏のパネルに組み付け、ドアに戻せばツィーターの交換作業が完了です。
純正パネルの中に取り付けているので見えにくくなってしまってますが、それでもツィーターの外周部分にあるシルバーのリングが見えますね。
ツィーターの交換が終わりましたのでお次にミッドレンジスピーカーを交換していきます。
と言うことでこちらが純正ミッドレンジになります。
取り外すとこのようになります。
以前はミッドレンジスピーカーを取り外すと裏側の鉄板が見えていたのですが、今回のような樹脂パネルで覆われているドアになってからはスピーカーを取り外しても樹脂パネルがあります。
と言うことでスピーカーが完全にドア内部に入ってきているようになっています。
これで雨漏れのやスピーカーの故障のリスクはかなり減っていると思います。
スピーカーを取り外したところでいつもならインナーバッフルを取り付けるのですが、今回はドアの制振作業を追加していただきましたので先に制振作業を行いました。
今回はインナーパネル全面制振 スタンダード でしたので全面にオーディオテクニカのブチル系制振シートを貼り付けております。
今回は樹脂パネルということもあってか、リブがたくさんありましたので、地味に貼り付け作業が大変でした^^;
ここでインナーバッフルを取り付けです。
いつものようにバーチ積層合板で作ったパッフルを取り付けております。
インナーバッフルを取り付けたところで最後にブラムのミッドレンジを取り付けです。
あとはスピーカー背面に貼り付ける吸音材を背面部にスペースがありませんのでスピーカーの周りに貼り付けさせていただきました。
これにてドア本体側の作業が完了です!
最後に内張側の作業を行います。
こちらがドア内張の裏側になります。
今度はこちらにも制振作業を行います。
まずは制振シートを貼り付けていくのに邪魔になる純正の吸音フェルトを取り外します。
そして制振シートを貼り付ける部分を脱脂してから、振動しやすい場所を選び貼り付けです。
今回は部分制振 スタンダードですのでポイントを選んでの貼り付けです。
最後は純正の吸音フェルトを元通りに戻して内張の制振作業も完了です。
あとは元通り組み付けたら、
ドアスピーカー交換作業完了です!
今回は元々からミラー裏パネルがハーマンのパネルでしたので表側は全く変化がありません。
ミッドレンジスピーカーはブラムがほぼ真っ黒ですので覗き込んでもほぼブラムなのかどうなのかわかりませんが^^;
それでもツィーターはシルバーのリングのおかげでちょっとだけ交換した感が出てますね。
これにてドアスピーカー交換が終わりましたが、今回はまだ作業が残っています。
その1つが、
センタースピーカー交換です。
ダッシュボードの中央にあるスピーカーグリルを取り外すとこのように2Wayのセンタースピーカーが出てきます。
この部分、ミッドレンジだけしか取り付けられていない場合もありますが、今回はツィーターもあるパターンでした。
こちらのスピーカーを交換していきますのでスピーカーを取り外すのですが、作業をしやすくするためにスピーカーだけでなく土台の部分も一緒に取り外しました。
取り外したスピーカーと土台がこちらです。
ドアスピーカーがブラムのシグネチャーでしたのでセンタースピーカーも同じくブラムのシグネチャーです。
ブラムのこちらのスピーカーは純正のドアスピーカーと比べると振動板サイズは同じなのですがフレームサイズが少しだけ小さいです。
でも純正センタースピーカーと同じサイズとなっております。
BMWは見比べないとわからないですが、似たような形状で2種類のスピーカーがあるんですよ。
ということでセンタースピーカー部分にブラムのスピーカーを取り付けるとこのようになります。
あとは車両に土台ごと取り付けるとこのように綺麗に収まってくれますね!
最後に純正のスピーカーグリルを取り付けてセンタースピーカー交換完了です。
お次が最後の作業となります、シート下ウーファーの交換です。
シート下のウーファーはシートを浮かさないと交換が出来ませんのでシートボルトを4箇所取り外し浮かした状態です。
そうすると写真のようにウーファー部のグリルがしっかりと見えるようになります。
そしてグリルを取り外しと今度はウーファー本体が見えてきます。
このまま車上で交換ができれば良いのですが、このままでは交換がやりにくいのでまずは車両から取り出します。
ということでウーファーが取り付けられている土台ごと車両から取り外すとこんな感じです。
そしてウーファーと土台をバラすと、
こうなります。
以前はほとんどの車種が土台部分がバスレフボックスのようになっていましたが、今回は裏側が無い状態。
でも車体の鉄板部との接地面にシーリングがありましたのでボディを使ってボックス化しているようですね。
ここで純正のウーファーとブラムのウーファーを比較してみました。
純正の方は表に生地があり付けられているので振動板自体が見えないですね。
ブラムの方はカーボンの振動板が見えております。
形状の方はブラムはBMW専用設計ですので同じ形状となっています。
今度は裏側を見るとこのようになっています。
限られたスペースに取り付けるスピーカーですのでどちらも通常とはちょっと違った形状となっていますが、それぞれアプローチの仕方が違うようで見た目が違ってきますね。
一通り見比べたところでブラムのウーファーを取り付けていきます。
まずは土台にブラムのウーファーを取り付けて、
土台ごとシート下に組み込みます。
この写真は車両前方側から撮影しているのですが、贅沢を言えばブラムのロゴがこっち向きだったらよかったです(笑)
まぁ、グリルを取り付けると見えなくなるので気にするところでもないかもしれませんが^^;
車体に組み込めたところであとはグリルを元通り組み付けるとシート下のウーファーも交換完了です!
これで今回ご依頼いただきましたスピーカー交換作業は全て完了いたしました。
最後に純正オーディオの音質調整機能を使って全体のバランスを整えてから納車させていただきました。
今回はフロント側のスピーカーをいっぺんに交換させていただきましたが、納車の際には「やっぱり違いますね」と喜んでいただけました。
と言った感じで、本日はBMW M440i のドアスピーカー・センタースピーカー・シート下ウーファーを交換させていただいた作業紹介でした。
今回行ったスピーカー交換作業は『車種専用セットメニュー』を中心に施工させていただきました。
セットメニューに興味がある方はこちら↓で紹介しておりますのでご覧ください( ^ω^ )
最後にちょっと雑談
僕はセダン車が好きなのですが、クーペもかっこいいですよね!
いつかは輸入車のクーペに乗ってみたいものです笑