本日は BMW iX3 のフロントタイヤハウス静音とドア静音作業、そしてシート下に取り付けられているウーファーの交換をさせていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は当初はドア付近から聞こえるビビり音が気になるからドアデッドニングをしたい!ということでご来店いただきました。
どんなビビリ音か分かると対処がしやすくなりますので、まずはオーナー様に運転をしていただき症状を確認させていただきました。
その際にわかったのは、限定的な条件でビビりが発生していることと、だいぶ小さなビビリ音だということでした。
小さなビビリ音でも一度気がついてしまうと気になってしまうものです。
ということでドアに対して静音作業をさせていただくこととなりました。
まずは作業前の状態です。
こちらのドア内部からビビり音が聞こえてくるということでドア内部へ対処を行なっていきます。
先ほどの内張を取り外すとこのようになっております。
事前の点検をさせていただいた際はドア内張の継ぎ目部分がビビっているというより、わずかに軋んでいるのかな?という感じでした。
なので内張側の施工をおすすめさせていただいたのですが、せっかくなら音が良くなる部分に施工をして欲しい!ということで当初の目的と変わってきましたが、今回は今見えているパネルに対して静音作業をさせていただくことになりました。
補足ですが、静音作業は静かにすることを目的としておりますが、施工内容はデッドニング・制振作業と似ております。
なので場所や施工法によっては音をよくする効果もあります。
という話の流れでも施工箇所変更となりました。
静音作業を施行する前にフェルトやスピーカーを外してしまいます。
まずは制振シートの貼り付けです。
今回は静音作業ですので使用する制振シートはサイレントコートのものになります。
ちなみに見た目は変わりませんが通常使用のシートから1グレード上げたものをお選びいただきました。
お次は先ほどのシートの上に吸音シートの貼り付けです。
こちらもサイレントコートのものですが、こちらは通常仕様のものになっております。
最後に元々取り付けられていたフェルトとスピーカーを取り付けてドア内部での作業が完了となります。
あとは内張の組み付けです。
お次はリアドアになります。
せっかくなら後ろのドアも!ということで同時にご依頼いただきました。
ドアは内部はこのようになっております。
ドアの形状が違いますが、およその雰囲気はフロントと同じになっております。
ですのでフロント同様にスピーカー、フェルトを取り外して、
スッキリとしたところから作業開始です。
まずはサイレントコートの制振シートの貼り付けです。
リアもフロント同様に1グレード通常より上げたモデルを採用しております。
お次に吸音シートの貼り付けて仕上げです。
あとはスピーカーと吸音フェルトを元通りに組み付けて完成です。
これにてフロントとリアドアに対する静音作業の完了です!
お次の作業なのですが、ご相談から施工までの間にドアだけでなく、Bピラー部分からもビビり音が聞こえてくることに気が付かれたそうで、ドアに追加してBピラーも施工をさせていただくことになりました。
Bピラーと聞いてピンとこない方もおられるかもしれないですが、運転席のシートベルトが設置されている縦の鉄板部になります。
こちらのカバー部分に施工を行なっていきます。
なのでまずは車両から取り外しです。
取り外した次は制振シートの貼り付けです。ドアと同様にグレードアップしたシートの貼り付けです。
パネルが重なる部分があるのでその場所は避けつつ、あとはシートベルトが通過する部分に関しては少し考慮しながら貼り付けをさせていただきました。
そして仕上げに吸音シートの貼り付けです。
こちらはシートベルトが通る部分はクリアランスが少なかったので貼り付けは避けさせていただき、シートベルトが干渉しない場所への貼り付けとなりました。
こちらも施工後は元通り組み付けて完成です。
ドア、ピラーの他に今回はロードノイズも気になるということでフロントだけですがタイヤハウスへの静音作業のご依頼も受けました。
ということで早速作業していきます。
まずはジャッキアップをしてタイヤを外したところです。
車体も大きいですが、タイヤも大きいのでタイヤハウスが広いです。
まずはインナーカバーの取り外しです。
この時気がついたのですが、iX3は電気自動車ということでエンジンがありませんですた。
よく考えればすぐに分かることですが、エンジンがあるはずのスペースがぽっかり空いていてびっくりしてしまいました(^^;;
インナーカバーを取り外したところでまずは水洗いをしてその後、脱脂をしてキレイにした状態です。
ちなみにiX3は車両前方と後方で2分割タイプのインナーカバーでした。
なのでまずは後方側から施工をしていきます。
まずは制振シートの貼り付けです。
こちらもドアと同じようにグレードアップした制振シートを貼り付けております。
タイヤハウスのインナーカバーはタイヤに沿うような形状になっておりますので縦にも横にも湾曲していて意外とシートの貼り付けが難しかったりします。
先ほどの上に今度は遮音シートの貼り付けです。
ちなみに遮音シートを貼り付けていない場所は車両パネルとのクリアランスが少ないところになります。
そして制振シートも貼っていないところはほぼクリアランスがないところになります。
こういったところに貼り付けをしてしまうと組み付けの際にシートが干渉してしまってキレイに取り付けができなくなったりします。
効果を考えると貼りたくなるところですが、貼り付けた結果カバーの組み付けができなくなってはダメですからね。
これで後方側の施工が完了です。
お次は前方側です。
こちらも水洗い後に脱脂をしてキレイにしております。
前方側に関しては制振シートを貼り付けたところの写真を撮り忘れていました。
なので制振シートの上に遮音シートを貼り付けて完成した状態になります。
前方側は車両との干渉ポイントがほとんどなかったのでほぼほぼ貼り付けができました。
あとはおまけ?のようなものですが、小さいパネルもありますのでそちらも施工をします。
まずは制振シートを貼り付けて、
遮音スポンジを貼り付けて完成となります!
最後は取り外したインナーカバーを元通りに組み付けてフロントタイヤハウスへの静音作業の完了となります。
これで静音作業関係は全て完了なのですが、もうひとつ作業をご依頼いただきました。
それがシート下ウーファーの交換です。
オーナー様は低音が強い方がお好みということで今よりも低音を強くしたいとのことでした。
それならシート下のウーファーを交換するよりもサブウーファーを追加した方が効果的ですよ!とはお伝えしましたが、トランクなどに新たにユニットを追加するのは避けたいとのことで、シート下ウーファーの交換をご依頼いただきました。
ということでシート下にあるウーファーを交換していきます。
まずはシートを外して、シート下のカバーを取り外した状態です。
そうすると早速ウーファーユニットが見えてきます。
先ほどの状態でも交換はできるかもしれないですが、土台ごと外してしまった方が作業がやりやすいのでまずは土台ごと車両から取り外します。
土台ごと車両から取り外した状態がこちらになります。
BMWのシート下ウーファーはスピーカー背面部がサイドステップと繋がっている構造になっておりますので土台が少し変な形をしております。
土台からウーファーユニットを取り外すとこのようになります。
ここで新しく取り付けるウーファーと並べてみました。
今回はイタリアブランド オーディソン のBMW専用スピーカーの『APBMW S8-4』をお選びいただきました。
さすが専用品なのでフレーム形状は同じですし、デザインも比較的似た感じになっておりますね。
そして先ほどのウーファーユニットを土台に取り付けです。
土台に取り付けたらあとはシート下に土台ごと取り付けです。
最後にカバーを元通りに組み付けてシート下ウーファーの交換完了となります。
といった感じで色々と作業をさせていただきましたが、無事に全ての作業完了です。
本日は BMW iX3 ドアとBピラーとタイヤハウスの静音作業と、シート下ウーファーをオーディソンのウーファーに交換させていただいた作業を紹介いたしました。
追伸
後日オーナー様から連絡がありまして、当初気にされていたドアのビビリ音が解消したとのことでした。
内張が原因かと思っておりましたが、結果的に解消したのでよかったです。