本日は トヨタ ハリアー のフロントスピーカーを交換させていただいた作業を紹介いたします。

こちらのオーナー様はスピーカー交換などできるだけ小規模な内容で音質の向上をさせたい、というご要望でご相談をいただきました。
小規模な内容ということでしたのでお手頃価格のスピーカーも紹介させていただきましたが、最終的にはスピーカーを試聴していただき、気に入っていただいたスピーカーをお選びいただきました。
気に入っていただいたスピーカーは少しご予算をオーバーしているようでしたが、最終的には納得のいくものを取り付けたい！ということで気に入ったスピーカーを取り付けさせていただくこととなりました。

それでは作業を紹介していきます。

まずはドアから作業を始めていきます。
ということで作業前の状態です。

先程の内張を取り外すとこのようになっております。
白い車両で白い樹脂パネルでサービスホールが塞がれているのでほとんどの部分が白色のドアですね。

そしてこちらが今回交換していく純正スピーカーになります。
近頃のトヨタ車純正スピーカーですね。
形状的には以前のスピーカーとほとんど変わりないのですが、細かなところが変わってきてるなぁと言った印象です。

先程のスピーカーを交換なのでまずは取り外してすっきりとさせます。

スピーカーを取り外したところでここからが新しくスピーカーを取り付ける準備になります。
ということでまずはスピーカー背面部の制振です。
スピーカー真裏の部分に振動抑制する制振シート、レアルシルトを貼り付けた上に音を拡散・吸音する効果のあるディフュージョンを貼り付けてスピーカー背面部の処理は完了です。

スピーカー背面部の作業が終わったところで次はスピーカーを取り付けるための土台となるインナーバッフルの取り付けです。
いつもはカロッツェリアの木製のものを使用しますが、今回は海外製のスピーカーですので取り付け内径が対応している樹脂製のものを採用しております。

インナーバッフルの取り付けが終われば次はスピーカー周りの制振です。
こちらは先ほどとは違い、オーディオテクニカのブチル系制振シートを貼り付けております。

ここまで準備が整ったところでスピーカーの取り付けです。
今回はフランスブランド ブラムのシグネチャーシリーズウーファー『ＷＳ ６.８０』をお選びいただきました。
こちらのスピーカーは取り付け奥行きが約７４mmありますので奥行きが深く、取り付けできる車種が少し限られます。
ですが、ハリアーはドアの奥行きが深かったのでインナーバッフルでの取り付けが可能でした。

スピーカーがドアに取り付けできたところで仕上げにスピーカー周りに遮音のためのスポンジを貼り付けて完成です。

最後に内張を組み付ければドアの見た目は変わりませんが中のスピーカーはブラムのスピーカーに変わっております。

ドアでの作業が終わりましたので次はツィーターを交換していきます。

今回のツィーター取り付け位置は純正位置をご指定いただきましたのでダッシュボード上の純正位置に取り付けていきます。
純正位置にツィーターを取り付けた場合は音質的には少しデメリットですが、見た目が変わらずシンプルに仕上がりますし、ダッシュボード上にものが増えないのでそう言った点はメリットですね。
音質を取るのか、見た目を取るのか、この辺はかなり好みになりますね。

ダッシュボードのカバーを取り外すとツィーターの登場です。

純正ツィーターを取り外したところでブラムのツィーターと並べてみました。
今回取り付けるツィーターはシグネチャーシリーズの『ＴＳ ２０ＭＧ ３５ＨＲ』になります。
こちらのツィーターはセット設定がありませんのでバラ売りを組み合わせて使用するようになります。
なので正直に申しますとセットよりも少し割高になってしまいます。
ですが、こちらのツィーターは小型で取り付け場所にも困りませんし、尚且つ音が良いので当店では近頃人気のツィーターとなっております。

いくら小型で取り付け場所に困らないと言ってもこのままでは純正位置に取り付けができませんので、

純正ツィーターと同形状になるようにプレートを作成しました。
これで純正ツィーターと同様に取り付け方で純正位置に取り付けることができるようになります。

早速取り付けです。
カバーをしてしまえば見えなくなりますが、純正とほぼ同じ感じで取り付け完了です。

カバーをつけて仕舞えばすっきりツィーター交換完了です。

少し余談になりますが、

ハリアーの左ツィーターは音楽用のツィーターと別にもう１つ小型スピーカーが取り付けられています。
なので右とは別形状となっています。
この小型スピーカーを外せれば何の問題もないのですが、外すと車両の機能に支障があるということで外すことができません。
ということで左側に関しては純正のプレートを少し加工して純正ツィーターの位置にブラムのツィーターを取り付けております。

車両に組み付けるとこんな感じで仕上がります。

と言った感じでスピーカー交換作業が完了しましたので、

最後に純正オーディオに内蔵されている音質調整機能を使って全体のバランスを整えたら作業完了です。

と言った感じで本日は トヨタ ハリアー のフロントスピーカーをブラムのシグネチャーシリーズに交換させていただいた作業の紹介でした。