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本日はBMW 240i のドアスピーカーとシート下ウーファーを交換させていただいた作業を紹介いたします。

こちらのオーナー様はスピーカー交換をご検討されているということでご来店いただきました。
スピーカー交換ということですとやはり新しく取り付けるスピーカーは実際に聴き比べていただくことが1番ですのでいつものようにBMWにおすすめさせていただいているスピーカー、ブラム・オーディソン・フォーカルを聴き比べていただきました。

その結果、フォーカルのスピーカーを気に入っていただきましたのでドアスピーカーはフォーカルのスピーカーを取り付けさせていただくことになりました。
と同時にシート下のウーファーも交換したいとのことでしたのでドアスピーカーと合わせてフォーカルのスピーカーに交換することになりました。

それでは作業を紹介していきます。

BMWM240iのドア

まずは作業前の状態です。
240iは2ドアクーペですのでドアが前後に長いですね。

BMWM240iのドアスピーカー

こちらがスピーカーになります。
ドアの上部付近にミッドレンジがあるのみでツィーターは無しの車両でした。
2シリーズ(F22)はそれなりの台数を作業させていただきましたが、今のところまだツィーターが取り付けられてる車両に出会ったことがないですね。
サウンドオプションがあるのでツィーター有りの車両もあるはずなのですが、2シリーズ(F22)を購入される方はあまりサウンドオプションを付けられることがないようですね。

BMWM240iのドア内部

先程の内張を取り外すとこのようになります。
ドア上部に10cmスピーカーが取り付けられていて、比較的シンプルなドア内部ですね。

BMWM240iのドアスピーカーを取り外し

スピーカーを交換していきますのでまずは10cmスピーカーの取り外しです。
そしてサイドミラー内側のパネル部分にツィーターを取り付けていきますのでこちらのパネルも合わせて取り外しです。

BMWM240iのツィーター取り付けパネル

まずはツィーターの取り付けから行なっていきます。
BMWにお乗りの方はほとんどなのですが、内装の見た目イメージを崩したくない、すっきりとした見た目で取り付けをしてほしい。と言われます。
今回も同様のご依頼でしたので純正パーツでツィーター有りのパネルを取り寄せました。
右側のハーマンカードンロゴ付きのパネルですね。
こちらのパネルを用意すれば比べれば見た目は少し変わりますが、それでも純正パーツですので見た目は純正状態と言えると思います。

BMWM240iのツィーター取り付けパネル

取り寄せたパネルにはツィーターも付属しておりました。

フォーカルのツィーターとBMW純正ツィーター

せっかく純正ツィーターが付属してきましたので新しく取り付けるフォーカルのツィーターと並べてみました。
左が純正で右がフォーカルですね。
見た目の違いとしては純正はアルミと思われる素材の振動板に対してフォーカルはアラミドファイバー振動板です。
そして色が全く違いますね。
あとは純正はよく見かける振動板の中心部が盛り上がっているドーム型ですが、フォーカルは中心部が凹んでいて外側に向かって盛り上がり、途中からまた凹んでいくM型断面構造となっています。
フォーカルといえば中心が凹んだ逆ドーム型でしたが、そこからさらに発展した形として今のM型断面構造になりましたね。
あとは取り付けとしてはありがたい点でツィーター外径がほぼ同じとなっております。
厳密にはフォーカルの方が少し大きいのですが、ぎりぎりピッタリサイズの大きさとなっております。

BMWM240iのミラー裏パネルにフォーカルのツィーター取り付け

そして先程のフォーカルのツィーターをパネルに取り付けるとこのようになります。
ピッタリと取り付けができております。

BMWM240iのミラー裏パネルにフォーカルのツィーター取り付け

パネルにツィーターがつけばあとは車両に取り付ければひとまずツィーターの取り付け完了です。
フォーカルのツィーターは振動板が黄色なのでパネル内部に取り付けても黄色が透けて見えますね。
好みによってはこの透けて見えるのが嫌だ!と思われる方もおられるかもしれませんが、透けて見えることでスピーカーが変わっているんだなという実感を持つことができると思います。

BMWM240iのドアスピーカーを取り外し

ツィーターの取り付けが終わったところでお次にミッドレンジスピーカーの交換をしていきます。
まずはスピーカーを取り外した奥のスペースに吸音と拡散効果のあるディフュージョンを貼り付けます。

BMWM240iのドアスピーカー裏をデッドニング

表面が凸凹したディフュージョンの貼り付け完了です。
見た目からこれをチョコレートと言われる方もおられます。

BMWM240iのドアにインナーバッフルを取り付け

スピーカー裏側の作業が終わったところでスピーカー取り付け部にインナーバッフルを取り付けます。
フォーカルのスピーカーは汎用のスピーカーになりますので4点をビスで固定するタイプになります。
それに対してBMWは変則の3点固定となっておりますのでここを変換するためにもインナーバッフルを取り付けます。
インナーバッフルは音響的な効果もありますが、説明する際にはこの取り付け方を変えるためにアタッチメントやアダプターとお伝えすることが多いです。
説明をする際には分かりやすさ、伝わりやすさというのも重要だと思いますので。

BMWM240iのドアをデッドニング

インナーバッフルの取り付けが終わりましたのでスピーカーを取り付けても良いのですが、その前にスピーカー周りの制振を行います。
制振作業はスピーカーを取り付けた後でもできますが、制振シートを貼り付けた後にヘラで圧着しますのでその時にスピーカーにヘラが当たっても嫌なので制振作業はスピーカー取り付け前に行うようにしております。

BMWM240iのドアにフォーカルのスピーカーを取り付け

制振作業まで終わったところでいよいよスピーカーの取り付けです。
ミッドレンジもツィーターと同じく黄色の振動板です。
黄色のスピーカーは少ないので特徴的ですよね。

BMWM240iのドアにフォーカルのスピーカーを取り付け

ミッドレンジの取り付けが終わったところでスピーカー自体の交換は完了です!

BMWM240iのドアにフォーカルのスピーカーを取り付け

ちなみにドア全体を見るとこのようになっております。
ツィーターとミッドレンジの再生帯域を分けるためにパッシブクロスオーバーがあるのですが、こちらはちょうど良いスペースがスピーカーに近くにありませんでしたのでドアの右下まで移動してもらっています。

BMWM240iのドア内張をデッドニング

あとは内張を組み付ければドアの作業は完了なのですが、組み付け前に内張も制振します。

BMWM240iのドア内張をデッドニング

制振シートの貼り付け後はこのようになっております。
今回は部分的な制振なので振動しやすそうな場所を選び貼り付けをさせていただいております。
これで内張を組み付ければ、

BMWM240iのドアにフォーカルのスピーカーを取り付け

ドアスピーカーを純正からフォーカルのスピーカーに交換完了です!

BMWM240iのドアにフォーカルのスピーカーを取り付け

車内から見るとこんな感じですね。

BMWM240iのドアにフォーカルのスピーカーを取り付け

ミッドレンジ部分は見た目の変化がありませんが、ツィーター部分は少しだけ変わってます。
でも純正部品ですので違和感はないはずです。

これでドアスピーカー交換が終わりましたのでお次はシート下のウーファーを交換していきます。

BMWM240iのシート下ウーファー

BMWにお乗りの方にシート下にウーファーが取り付けられていますよ。とお伝えしても「どこにあるの?」と言われる方がおられます。
まぁ滅多に見るものではないので気がつかないのかもしれないですね。
上の写真のようにシート下を覗き込むとウーファーを保護しているスピーカーグリルが見えますよ。

BMWM240iのシート下ウーファー

シートが取り付けられた状態では交換ができませんのでまずはシートの固定を外し、浮かせます。
そうするとグリルがよく見えますね。

BMWM240iのシート下ウーファー

そしてグリルを取り外したところでやっとウーファー本体が見えるようになります。

BMWM240iのシート下ウーファー

見えるようになったとしてもまだ車体についた状態では交換ができませんのでウーファーが取り付けられているボックスごと車両から取り外します。
そうすると写真のような状態で出てきます。

BMWM240iのシート下ウーファー

ボックスは再利用しますのでまずはウーファーとボックスを分離させます。
この時ウーファーの固定方法が接着なので取り外すのが意外と大変です。

BMWM240iのシート下ウーファーとフォーカルのウーファー

ウーファーが外れたところで新しく取り付けるフォーカルのウーファーと並べてみました。
フォーカルはBMWシート下に取り付けるために専用設計されていますので形状は基本的に同じとなっております。

BMWM240iのシート下ウーファーとフォーカルのウーファー

裏側も見てみましょう。
BMWのシート下ウーファーは20cmタイプとなっているのですが、今回の240iはサイズダウンして16cmくらいのスピーカーとなっていました。
それに対してフォーカルはきちんと20cmありますよ。
と言っても表側はネットで保護されていますし、裏側はフレーム等ありますのでよく見えないのですが。

BMWM240iのシートにフォーカルのウーファーを取り付け

ざっと見比べたところでフォーカルのウーファーをボックスに取り付けです。
取り外す際は接着でしたが、新しく取り付ける際はビス固定をしております。
あとはこの一体となったボックスを

BMWM240iのシートにフォーカルのウーファーを取り付け

車両に戻して、

BMWM240iのシートにフォーカルのウーファーを取り付け

保護グリルを取り付けて交換完了です!
また見えなくなってしまいますが、音はしっかりと変化しますよ。

これにて今回ご依頼いただきましたドアスピーカーとシート下ウーファーをフォーカルのスピーカーに交換する作業は完了です。

BMWM240iのオーディオ音質調整

最後に純正オーディオに内蔵されている音質調整機能を使って全体のバランスを整えて納車させていただきました。

BMW 240i フロントドアスピーカーとシート下ウーファー交換

と言った感じで本日はBMW 240i フロントドアスピーカーとシート下ウーファーをフォーカルのスピーカーに交換させていただいた作業を紹介させていただきました。

音の変化を録音してみました。

今回は久しぶりにスピーカー交換前と交換後の比較音源を録音させていただきました。
録音なので実際に聴き比べるのとは違いますが、少しでも参考になれば幸いです!

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