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本日は レクサス IS のスピーカー交換をさせていただいた作業を紹介いたします。

こちらのオーナー様はお車購入の際にマークレビンソンのサウンドオプションを付けられたそうですがいまひとつ音質に満足できない。ということでスピーカー交換のご相談をいただきました。
当初はお電話でのご相談でしたが、スピーカー交換でしたらご来店いただいてスピーカーの試聴など行なってのスピーカー選びがおすすめとなりますので、少し遠方の方ですがご来店いただきました。

レクサスの場合ですとスピーカー選びは少し特殊になるのですが、スピーカーを聴き比べていただき、最終的に選んでいただいたスピーカーがちょうどレクサスの特殊なスピーカーにマッチしているものでした。

ということで早速スピーカー交換作業を紹介していきます。

レクサスISのフロントドア内張

まずはフロントドアから作業を初めていきます。
ということで作業前の状態です。

レクサスISのフロントドア内部

先程の内張を取り外すとこのようになっております。

レクサスISのフロントドアスピーカー

そしてこちらが交換していくスピーカーになります。
レクサスのフロントドアスピーカーは少し大きいスピーカーがついていることが多いですが、ISも少し大きく、カタログで確認すると18cmとなっておりました。
余談になりますが、レクサスの大型スピーカーは楕円のベース部分に丸型のスピーカーがセットされていることが多いですが、ISの場合には四角っぽいベース部分に丸型のスピーカーですので、見た目的にバランスの良い感じですね。

レクサスISのフロントドアスピーカーを取り外し

バランスが良い、とか言いながらも交換なので早速取り外しです。
四角っぽいベースなのでスピーカー開口部も丸型なので、いい感じです。

レクサスISのフロントドアにオリジナルインナーバッフルを取り付け

早速ですが、インナーバッフルの取り付けです。
バランスの良い感じの形状なのは良いですが、市販でこちらの形状のインナーバッフルがありませんのでMDFでオリジナル作成させていただきました。
仕上げの色が黒いのは防水性のある制振塗料を塗っているからになります。

レクサスISのフロントドアにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

インナーバッフルが取り付けできたら早速スピーカーの取り付けです。
今回はカロッツェリアの『TS-Z900PRS』を取り付けさせていただきました。
TS-Z900PRSは17cmサイズになっているのですが、1cm差とは思えない感じのサイズ差を感じますね(^^;;
振動板で見ると直径が2、3cm違うかもしれないですね(測ってないので勘ですが)

レクサスISのフロントドアにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

スピーカーの取り付けができたところでスピーカーの周りに遮音のためのスポンジテープを貼り付けて完成となります。
今回はシンプルにスピーカー交換ですのでこれにてドアでの作業は完了です。

レクサスISのフロントドアにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

最後に内張を組み付けるとスピーカーは変わっておりますが見た目は変わることなくドアでの作業は終了です。

レクサスISのダッシュボード上のスピーカー

ドアの次はダッシュボード上のスピーカーを交換していきます。
ということでダッシュボード上のカバーを取り外すとスピーカーが見えてきます。

レクサスISのダッシュボード上のスピーカー

交換なので早速取り外しです。

レクサスISのダッシュボード上のスピーカーとカロッツェリアのスピーカー

外したところでカロッツェリアの『TS-Z900PRS』のハイレンジユニットと並べてみました。
純正スピーカーはツィーターと9cmのミッドレンジユニットが一体となったスピーカーです。
なのですが、表側の開口部が絞られていて、5cmくらい?の開口部になっていました。
何かしら狙いはあるのでしょうが、珍しいパターンですね。
それに対して『TS-Z900PRS』のハイレンジユニットはツィーターとミッドレンジが73mmで、一体となっているスピーカーです。
レクサスのスピーカーが少し特殊なのがこのツィーターとミッドレンジが一体となっている構造になります。
そして『TS-Z900PRS』がレクサスにちょうど良いのもこの構造が同じことが理由となっております。

レクサスISのダッシュボード上のスピーカーとカロッツェリアのスピーカー

構造は同じなのですが、スピーカーの固定方法が違いますので、そのままではZ900PRS のハイレンジユニットを純正位置に取り付けることができません。
ですので、純正スピーカーと同じ取り付け方法ができるように取り付けプレートを作って、ハイレンジユニットにセットしました。
こうなればあとは車両に取り付けです。

レクサスISのダッシュボード上にカロッツェリアのスピーカーを取り付け

早速取り付けるとこのように仕上がります。
こうなればあとはカバーを再び取り付けて、

レクサスISのダッシュボード上にカロッツェリアのスピーカーを取り付け

完成です!
TS-Z900PRSならすっきりと取り付けできますね。
レクサスにお乗りの方は見た目を変えたくない、ツィーターをダッシュボード上に取り付けることに抵抗がある、といった方が多いので、こちらのスピーカーはおすすめとなります。

これでフロント左右のスピーカー交換が完了となります。

レクサスISのセンタースピーカー

フロントスピーカーといえばもう一つ、センタースピーカーがあります。
せっかくならここも交換したい!というご要望でこちらも交換していきます。

レクサスISのセンタースピーカー

まずはカバーの取り外しです。
そうするとダッシュボード左右に取り付けられていたスピーカーと同じものが登場です。

レクサスISのセンタースピーカー

同じスピーカーがついているのであれば同じ要領で作業が可能になります。
ということでまずは取り外して、

レクサスISのセンターにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

オリジナルの取り付けプレートをセットし、ダッシュボードセンター部分に取り付けです。
細かい話になりますが、今回取り付けたスピーカーはフロントに取り付けた『TS-Z900PRS』のハイレンジユニットだけの商品『TS-HX900PRS』です。
カロッツェリアはツィーターだけの単体販売がありますが、その流れでしょうね、『TS-Z900PRS』にもハイレンジユニット単体として『TS-HX900PRS』があります。
これにより、ウーファーユニットが不要な場合にも対応可能なのですが、センタースピーカーは基本的に1つになります。
ですが、HX900PRSはペアでの販売です。
なので1個だけ取り付けて、1つ予備になってしまいます。
少し勿体無い感じもしますが、センタースピーカーを交換するにはこうするしかないですね(^^;;

レクサスISのセンターにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

無事にセンタースピーカーの交換も終わりましたので最後にカバーを取り付ければ元通りの見た目になります。もちろん音質はグレードアップしております。

で、ここまでがフロントの作業なのですが、今回はまだ続きがあります。
「後に人を乗せることもあるので、せっかくならリアも全部スピーカーを変えたい!」というご要望でしたので、後ろ側のスピーカーも交換していきます。
ただ、サブウーファーも交換するとなるとちょっと大掛かりになりますので、今回はサブウーファーは純正のままですが、それ以外のスピーカーを交換することになります。

レクサスISのリアドア内張

ということでリアドアの作業を行なっていきます。
リアスピーカーはドアにツィーターとウーファーが取り付けられている取り付けとなっています。

レクサスISのリアドア内部

先程の内張を取り外すとこのようになっております。
フロントとは形状が違うので中の様子も違いますが、それでもおよそはフロントと同じような感じですね。

レクサスISのリアドアスピーカー

そしてこちらが今回交換するドアスピーカー、ウーファーになります。
リアはフロントとは違い、サイズが17cmとトヨタ車でよく見かけるサイズ・形状のものが取り付けられていました。
ただ、サウンドオプションということでスピーカー自体は違うものですね。

レクサスISのリアドアにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

形状がトヨタ車と同じということであれば市販のインナーバッフルが使用可能ですのでカロッツェリアの木製のインナーバッフルを使用して『TS-Z900PRS』のウーファーを取り付けです。

レクサスISのリアドアにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

仕上げはインナーバッフルに付属のスポンジを貼り付けて完成です。

レクサスISのリアドアツィーター

お次はツィーターの交換です。
こちらもトヨタ車と同じ形状のツィーターが取り付けられていました。
理想は『TS-Z900PRS』のハイレンジユニットの取り付けですが、流石にサイズ的に無理。ということで今回は1ランク下のグレードになりますが『TS-V173S』のツィーターを取り付けていきます。
ちなみに『TS-V173S』もツィーターだけの単品販売があります。

レクサスISのリアドアツィーター

まずはツィーターを取り外します。
意外と開口部が狭いですね^^;

レクサスISのリアドアにカロッツェリアのツィーターを取り付け

このようにツィーターを取り付けたいのですが、ちょうど良い固定場所がありません。

レクサスISのリアドアにカロッツェリアのツィーターを取り付け

ということで急遽ステーを作って取り付け完了です!

レクサスISのリアドアにカロッツェリアのツィーターを取り付け

最後に内張を組み付けてリアドアスピーカーの交換も完了となります。
ここで少し疑問に思われた方もおられるかもですが、ツィーターをVシリーズを取り付けるならウーファーもVで合わせたらよかったんでは?
確かにその方が無難な選択肢ではありますが、可能な限りフロントと同じスピーカーを取り付けたい!というご要望とこの次の作業が関係しております。

レクサスISのリアトレースピーカー

その作業がリアトレーのスピーカー交換です。
こちらはダッシュボード左右やセンタースピーカーと同じスピーカーが取り付けられています。
ということはハイレンジユニットが対応するサイズになります。
ここでまたややこしい説明ですが、Z900PRSはハイレンジユニットの単体販売はありますが、ウーファーの単体販売はありません。
ですのでリアドアにZ900PRSのウーファーを取り付けようと思うとハイレンジユニットが余ってしまいます。
ですが、リアトレーにハイレンジユニットが使えるので余らすことなく使えるということでリアドアのウーファーはZ900PRSを採用することになりました。

レクサスISのリアトレースピーカー

リアトレーのカバーを取り外すとステーに取り付けられてスピーカーがいます。

レクサスISのリアトレースピーカー

外すとこんな感じですね。

レクサスISのリアトレースピーカー

ステーにスピーカーが取り付けられていますが、スピーカー自体はフロントに取り付けられているものと同じです。

レクサスISのリアトレーにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

ただ、スピーカー背面部の距離が近かったのでいつもの取り付けプレートではハイレンジユニットが鉄板に接触してしまいました。
なのでいつもより厚みのあるプレートを作成して取り付けております。

レクサスISのリアトレーにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

これでリアトレーのスピーカーの交換も完了です。

レクサスISのリアトレーにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

もちろんカバーを元に戻せば見た目の変化なくすっきりとしております。

施工箇所が多かったのでいつもより長くなってきましたが、これで今回予定しておりました作業は全て完了です!

レクサスISのオーディオ音質調整

最後に動作確認を済ませて、音の確認と調整です。
純正なので多くのことはできませんが、可能な限りバランスを見て合わせております。

レクサス IS スピーカー交換

と言った感じで本日はレクサス IS のフロント、センター、リアドア、リアトレーのスピーカーを交換させていただいた作業を紹介させていただきました。

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