メルセデス・ベンツ E 220d にフォーカルスピーカーキット ES 80 K for MB を取り付けさせていただきました。
純正の気の抜けたような音に不満がありのでどうにかしたいとのことでフォーカルのスピーカーを選んでいただき、取り付けをさせていただくこととなりました。
ES 80 K for MB は本来Cクラス用のスピーカーキットになるのですが、調べてみたところEクラスにも取り付けが可能でしたので選んでいます。
今回はスピーカーの交換作業ですのでドアの内張りを外していきます。
その前に純正の状態はこんな感じです。
ドアの内張りを外すとこのようになっています。
樹脂パネルで塞がれている構造のドアですね。
今回のメルセデスのスピーカーはドアの鉄板ではなくて内張側にスピーカーが付いていますので取り外していきます。
純正を取り外すのは裏側から外せるのでいいのですが、新しいフォーカルのスピーカーを取り付けるためにスピーカーの表側にあるパネルを取り外します。
純正のスピーカーを裏から見るとこんな感じです。
スピーカーを外して一旦空っぽにします。
空っぽになったところにフォーカルを取り付けるための土台としてインナーバッフルを取り付けます。
インナーの上にスピーカーを取り付けるとこのようになります。
そして付属で付いてくるスピーカーケーブルを接続します。
今回は付属のスピーカーケーブルですが、プラスオプションでこちらのケーブルをグレードアップすることも可能です!
あとは表側のパネルを組み付ければミッドレンジの取り付けは完了です。
そしてスピーカーキットにはわずかではありますがフォーカルのデッドニング材が付いてきます。
これを振動しやすそうなところを選び貼り付けます。
そして純正のフェルトを元に戻したら内張側の作業は終わりです。
次は高域を担当するスピーカー、ツィーターの取り付けです。
Cクラスの場合はツィーターの取り付けスペースはあるのにツィーターは付いていません。
ですが今回のEクラスにはツィーターが取り付けられていたのでそちらを取り外し、フォーカルの黄色いツィーターを取り付けていきます。
フォーカルのツィーターと純正のツィーターを並べてみました。
サイズはほぼ変わらないので、ちょこっと加工すれば純正位置に綺麗に取り付けが可能です。
ツィーターをパネルに組み付けたらパネルを車両に組み付けたらツィーターの取り付けも完成です。
スピーカーは取り付けましたのであとはパッシブネットワークの取り付けです。
内張と干渉しないように場所を選び、振動でカタカタ音がしたりしないように取り付けます。
これでドアスピーカーの取り付けは完了しましたので内張りを元に戻せば完了!
これで作業が終わりかと思いきや、もうひと作業あります。
助手席の足元奥に純正で取り付けられているサブウーファーにパッシブネットワークを取り付ける作業です。
なぜこの作業が必要かと言いますと、サブウーファーは低音専用のスピーカーなので低音を鳴らすのが得意なのであって、それ以外の中域や高域を鳴らすことは苦手としていますので、綺麗な中、高域を鳴らすことができません。
なので本来ならサブウーファーには低音の信号のみを流すのですが、メルセデスの純正オーディオは低音から高音までの全ての信号をサブウーファーに送ってしまっているので、苦手な中、高域をカットして得意な低音だけの信号をサブウーファーに流してあげるためにパッシブネットワークを取り付けるのです。
ちょっとややこしい説明になってしまいましたが、一言で言えば音を良くするために必要な作業なのです。
サブウーファーにパッシブネットワークの取り付けが完了すれば全ての作業が終わりますので最後にオーディオの接続チェックと調整を行ってお車の納車です。
取り付け後はスピーカーが黒色から黄色に変わるので覗き込むと透けて黄色が見えるので変わった満足感も味わえますよ!
今回のEクラスはCクラスとは違いツィーターが取り付けられていましたが、やはりスピーカーが変わると音が変わりますね♪
オーナー様には特にボーカルの感じが変わったと喜んでいただけました。
今回はフロントスピーカーの交換のみでしたら、リアスピーカーのキットも販売されていますので前後合わせて交換することも可能です。
スピーカー交換後はプロセッサーを追加などしていくとさらに高音質になりもっと音楽を楽しむこともできるようになりますよ〜♪