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本日はアルピーヌ A110 のスピーカー交換をさせていただいた作業を紹介いたします。

こちらのオーナー様はスピーカー交換をしたいということでご相談いただきました。
スピーカー交換ならディーラーなどでお願いしても良いかな、と思われたそうですがせっかくなら、ということで当店に相談をいただきました。

スピーカー交換ということならまずはスピーカーの試聴をしていただくのが1番ですので店内の試聴スピーカーを聴いていただきました。
ただ、1回の試聴では「これだ!」というスピーカーが決まりませんでしたのでその後も何度か試聴をしていただいたり、お話をさせていただきスピーカーを決定していただきました。

それでは作業に取りかかっていきます。

アルピーヌA110のドア内張

こちらのA110はドアスピーカーとダッシュボードにツィーターだけのフロント2Wayスピーカーシステムというシンプルな構成になっておりました。
ただ、そのスピーカーが純正でフォーカルのスピーカーということでこだわりが感じられる構成です。
今回はその2Wayスピーカーを交換していきますのでまずはドアから作業を行なっていきます。
ということで内張を取り外す前のドアの状態です。
ドアの構造自体はシンプルな感じですが、なんとなくおしゃれな感じのデザインですね。

アルピーヌA110のドア内張

ちなみにスピーカー部分はグリルの開口が大きめ(?)なので中のスピーカーが見えやすい様になっていました。
みた感じはフォーカルのミドルクラススピーカー FLAXシリーズと同じ振動板の様に見えまね。

アルピーヌA110のドア内部

先程の内張を取り外すとこの様になっております。
ドア内部もシンプルな構造になっています。

アルピーヌA110の純正フォーカルスピーカー

こちらが先程内張を取り外す前から見えていたスピーカーになります。
振動板はFLAXシリーズといった感じでしたが、フレームは純正によくある感じの樹脂製のものでした。

アルピーヌA110の純正フォーカルスピーカーを取り外し

先程のスピーカーを交換していきますのでまずは取り外してしまいます。

取り外しができたところでここからが新しいスピーカーを取り付ける作業になります。

アルピーヌA110のドアにスピーカーケーブルを通線

まずはスピーカーケーブルをドア内部まで通していきます。
A110の純正ハーネスはカプラーになっておりましたが、カプラーを少し加工をしてスピーカーケーブルを通していきます。

アルピーヌA110のドアにスピーカーケーブルを通線

そして無事に車内からドアへスピーカーケーブルが通し終わりました。
今回はオーディオテクニカのAT-RS110を使っております。

アルピーヌA110のドアをデッドニング

スピーカーケーブルがドア内部に通ったところでお次にドアの制振作業を行なっていきます。
まずはスピーカー背面部です。

アルピーヌA110のドアをデッドニング

貼り付け部の脱脂(掃除)を行なった後にレアルシルトの制振材を貼り付けます。
青色ですのでスタンダードの方になります。

アルピーヌA110のドアをデッドニング

次に先程のレアルシルトの精神材の上に吸音・拡散効果のあるディフュージョンを貼り付けてスピーカー背面部の制振作業完了です。
今回は部分的な制振ですのでスピーカー裏のみとなりますが、背面部はスピーカーに近い部分になりますので最小量で効果を狙う作業となります。

アルピーヌA110のドアをデッドニング

スピーカー背面部が終わりましたのでお次にスピーカーを取り付ける鉄板部分、インナーパネルです。
まずはサービスホール(大きな穴)を塞いでいた白いスポンジのようなシートを綺麗に剥がします。
そのあとは貼り付け部を脱脂をして、

アルピーヌA110のドアをデッドニング

インナーパネル全面に制振シートを貼り付けです。
貼り付け内容としましてはサービスホール部分は先程と同じレアルシルトのスタンダード制振材を貼り付けて、その他の鉄板部分はオーディオテクニカのスタンダードな制振シートを貼り付けております。
どちらも青色のシートなのでドアが真っ青になりました^^;
スピーカーを取り付けている鉄板部分を全面的に振動抑制していきますし、サービスホールを塞ぐことで逆相音の回り込みを抑制することができますので効果が大きく出てくる作業になります。

アルピーヌA110のドアをデッドニング

インナーパネルの次は内張も制振施工していきます。
ということでまずは脱脂をして綺麗にします。

アルピーヌA110のドアをデッドニング

そして部分的に制振シートの貼り付けです。
今回は部分的な施工でしたので共振しやすそうな部分を選んで貼り付けを行なっております。

これでドアの制振作業は完了ですのでスピーカーの取り付けを行なっていきます。

アルピーヌA110のドアにオリジナルインナーバッフルを取り付け

スピーカーを取り付ける前にインナーバッフルを取り付けます。
今回取り付けるスピーカーがサウンドサスペンションの『アマネ』ですのでオリジナルでインナーバッフルを制作いたしました。
カロッツェリアなどの木製インナーバッフルの内径を拡大加工して取り付けることも可能ですが、A110に対応するインナーバッフルはあまり拡大加工をすると強度的に心配な部分がありますのでオリジナルで作ってしまう方がおすすめとなります。

後はスピーカーの取り付けなのですが、うっかり写真を取り損ねていた様です^^;
なので写真はないですが、スピーカー取り付け後は内張を元通り組み付けてドアの作業は完了となります。

アルピーヌA110のダッシュボード上にある純正ツィーター

ドアの作業が終わりましたのでお次はダッシュボード上のツィーター交換です。
これが元々取り付けられている純正スピーカーになりますが、フォーカルがついているということもあってかそれなりに角度がついて雰囲気的には良い感じですね。

アルピーヌA110のダッシュボード上にある純正ツィーター

こちらも交換ということで取り外します。
そして元々のツィーターマウントが再利用できたらよかったのですが、アマネのツィーターを取り付けるにはサイズが合わなかったので今回は純正位置の取り外した部分の穴を塞ぐプレートを作ってツィーターを取り付けました。

アルピーヌA110のダッシュボード上にある純正ツィーターをアマネのツィーターに交換

取り付け後はこの様になりました。
アマネのツィーターマウントを使って取り付けができればよかったのですが、取り付け部とガラスが近かったのでアマネのツィーターマウントではちょっとギリギリすぎたので今回はフォーカルの市販のフォーカルツィーターのマウントを利用しました。
サイズ的にちょうどよく、フォーカルのロゴもなかったので違和感なく取り付けが出来ました。

アルピーヌA110のダッシュボード上にある純正ツィーターをアマネのツィーターに交換

助手席はこんな感じになりました。
スピーカー交換に際して見た目ができるだけ変わらない方が良い、というのがオーナー様のご希望でしたので全く変わらないとは言えないですが、ギリギリ許容範囲内の見た目変化で抑えられたのではないかと思います。

アルピーヌA110の助手席足元にパッシブクロスオーバーを取り付け

スピーカーユニットの取り付けが終わりましたので最後にパッシブクロスオーバーネットワークの取り付けです。
A110は助手席足元奥に足を置くためと思われるプレートが設置されてまして、そのプレートを取り外すとちょうど良いスペースがあります。
ですのでそちらに左右分のパッシブを設置させていただきました。

アルピーヌA110の助手席足元にパッシブクロスオーバーを取り付け

パッシブの取り付け後はプレートを組み付ければうっすら見えるものの、気になることはないと思います。

アルピーヌA110のオーディオ音質調整

これにてスピーカー交換作業は完了致しましたので最後に純正オーディオに内蔵されている音質調整機能とパッシブクロスオーバーに内蔵されているツィーターアッテネーター(音量調整切り替え)を使って全体の音を整えてから納車させていただきました。

アルピーヌ A110 スピーカー交換

といった感じで本日はアルピーヌ A110 のスピーカー交換作業の紹介でした。

最後にちょっと雑談
このところ毎日寒いですね。
冬になると体重が増えてしまう。とよく聞くのですが、僕は冬は体重が落ちることが多いです。
なので夏の方が体重が増えやすいです^^;
寒いと体を温めようと色々なものを燃焼させようとするから体重が落ちやすいのかな?と勝手に考えているのですが、どうなんでしょうね?

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