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本日は ポルシェ ボクスター のフロントスピーカーを交換させていただいた作業を紹介いたします。

こちらのオーナー様はスピーカーからビビリ音がするようになったということでその改善にご相談いただきました。
ポルシェの場合にはある程度年式がたつとスピーカーのエッジ部分が劣化をしてスピーカーからビビリ音がしてしまうことが多いです。
ですのでご来店の際に症状を確認させていただきましたところ、ほぼ間違いなくスピーカーが悪くなっている感じでした。
なのでスピーカーを交換させていただくこととなりました。

それでは作業を紹介していきます。

ポルシェボクスターのドア内張

まずは作業前の状態です。
比較的シンプルなデザインのドアですね。

ポルシェボクスターのドア内部

先ほどの内張を取り外すとドア内部はこのようになっております。
ドアのほとんどの部分が黒色の鉄板で覆われている状態ですね。
近頃は樹脂製の車種はちょくちょく見かけますが、鉄板なのは強度的にみていて安心感がありますね。

ポルシェボクスターのドアスピーカー

こちらが今回交換していくスピーカーですが、予想通りエッジ部分が劣化し、崩壊していました・・・
崩れたエッジが下部に溜まっていますね。
この状態になるとスピーカーの振動板がグラグラと横方向に揺れてしまいます。
揺れることでボイスコイル部分(スピーカーの内部のパーツ)がマグネットなど他の場所と接触してしまい、その際にガサガサと音を出し、その音がビビリ音のように感じられます。
ドアからビビリ音がするのでデッドニングをしてほしい!というご相談が近頃ちょくちょくありますが、こうなってしまうとスピーカーが原因ですのでいくらデッドニングをしてもスピーカーを交換しない限りはビビリ音がなくなりません。

ポルシェボクスターのドアスピーカーを取り外し

ということで早速スピーカーを取り外しました。
すっきりとした状態になったところでここから新しいスピーカーを取り付けていきます。

ポルシェボクスターのドアにオリジナルインナーバッフルを取り付け

まずは新しいスピーカーの土台となるインナーバッフルをMDFで作り、取り付けです。
ボクスターのドアスピーカーは18cmか20cmの大きなスピーカーが取り付けられています。
そして、ほぼ丸型の土台なのですが、微妙にオーバルっぽい形となっております。

ポルシェボクスターのドアスピーカー周りを制振

インナーバッフルの取り付けができたところでお次にスピーカーの周りに制振シートを貼り付けます。

ポルシェボクスターのドアにオーディソンの20cmウーファーを取り付け

スピーカー周りの制振が終わったところでスピーカーの取り付けです。
今回はイタリアブランド オーディソン のエントリークラス プリマシリーズの20cmウーファー『AP 8』を取り付けです。
今回は元々が大きなスピーカーということで同じくらいのサイズのスピーカーを取り付けさせていただきましたが、一回り小さくして一般的な17cmや16cmのスピーカーを取り付けることも可能となっております。
この辺りのサイズ選びは好みの部分もあるかと思います。

ポルシェボクスターのドアにオーディソンの20cmウーファーを取り付け

スピーカーを取り付けたらあとはスピーカーの周りに遮音のためにスポンジテープを貼り付けてウーファーユニットの交換完了となります。

ポルシェボクスターのドア内張にあるミッドレンジスピーカー

ウーファーユニットを交換したあとはもうひと作業ドアであります。
それは内張に取り付けられているミッドレンジスピーカーの交換です。
こちらは異常がなかったので交換しなくてもビビリ音は出ませんが、せっかくなら少し音を良くしたい!というオーナー様のご希望でオーディソンの同シリーズに交換していきます。
ちなみに、完全にビビリ音の対策だけであれば先ほどのウーファーユニットだけの交換でも対応は可能となります。

ポルシェボクスターのドア内張にあるミッドレンジスピーカー

早速ミッドレンジを取り外します。

ポルシェボクスターのミッドレンジスピーカーとオーディソンのミッドレンジスピーカー

取り外したところでオーディソンのスピーカーと並べてみました。
サイズはどちらも10cmになります。
ただ、純正の方は2点の固定。
オーディソンの方は通常の4点固定となっております。
わずかなことですが、固定数が違うということで、

ポルシェボクスターのミッドレンジスピーカーとオーディソンのミッドレンジスピーカー

オーディソンのスピーカーの固定部を2箇所カットをして純正と同じ状態にします。

ポルシェボクスターのドア内張にオーディソンのミッドレンジスピーカーを取り付け

スピーカーを加工後は内張に固定です!
補足になりますが、内張がそのままの状態ではスピーカーと少し干渉する部分がありますのでちょっとだけ加工をして取り付けております。
ちょっとの加工をすれば綺麗に取り付けが可能です。
これでミッドレンジの交換も完了しましたのでドアでの作業は完了です。
あとは内張を元通りに組み付けて

ポルシェボクスターのドアにオーディソンのスピーカーを取り付け

ドアでの作業は終了です。ドアスピーカーはウーファー、ミッドレンジともに交換しておりますが、見た目は作業前と同じです。
ポルシェに乗られている方はオリジナルのデザインを維持したいとおっしゃられる方が多いので見た目を変えずにスピーカー交換できるのは良いかと思います。

ポルシェボクスターのダッシュボード上にあるツィーター

ドアのウーファー、ミッドレンジときたらあとはツィーターです。
ツィーターはドアではなく、ダッシュボード上にありますのでこちらを交換していきます。

ポルシェボクスターのダッシュボード上にあるツィーター

まずはカバーを取り外します。そうすると純正ツィーターが見えてきます。
こちらを取り外して、

ポルシェボクスターのダッシュボード上にあるツィーターとオーディソンのツィーター

新しく取り付けるオーディソンのツィーターと並べてみました。
左が純正で右がオーディソンのものになります。
サイズは近しいのですが、わずかにオーディソンの方が大きくなっております。
ですので、このままでは純正位置に取り付けができません。
なので、

ポルシェボクスターのダッシュボード上にあるツィーターとオーディソンのツィーター

周りの部分を削って一回り小さくしました。
もちろん削っても大丈夫な範囲で削っております。
元々あった表のメッシュグリルは取り付けができなくなりましたが、これで純正とほぼ同じ大きさになります。

ポルシェボクスターのダッシュボード上にオーディソンのツィーターを取り付け

ほぼ同じ大きさとなれば純正位置に同じように取り付けできますのでピタッと取り付けております。
この時点でも純正と同じような見た目ですが、

ポルシェボクスターのダッシュボード上にオーディソンのツィーターを取り付け

カバーを元通りに取り付ければツィーターも見えなくなりますのでこれでオリジナルの見た目を維持しながらフロントスピーカー全て(3Way)の交換が完了です!

ポルシェボクスターのオーディオ音質調整

これでご依頼の作業が全て完了しましたので最後に取り付けられていてディスプレイオーディオを使って全体の音を整えさせていただきました。

また補足ですが、今回の作業に合わせて少し配線の引き直しもさせていただきました。
というのが、純正のスピーカーが悪くなっているのなら純正のアンプもいずれ壊れてしまうかもしれない。という心配をオーナー様がされておられまして、今回は純正のアンプをバイパスするように一部スピーカーケーブルの引き換えをさせていただきました。
そしてリアスピーカーがなかったのでディスプレイオーディオの4チャンネルアンプを全てフロントに回す形のバイアンプ接続に変更させていただきました。
あとはパワードサブウーファーも取り付けられていましたが、サブウーファーのコントロール優先リモコンが取り付けられていました。
ディスプレイオーディオでサブウーファーの調整が可能ですし、オーナー様もリモコンの取り付けが気になるとおっしゃられていましたのでサブウーファーのリモコンを取り外させていただきました。

ポルシェ ボクスター スピーカー交換

といった感じで、本日は ポルシェ ボクスター の壊れてしまったドアウーファーの交換からミッドレンジ、ツィーターまでオーディソンのスピーカーに交換させていただいた作業を紹介致しました。

ちなみに今回施工させていただきました内容は ポルシェ専用 スピーカー交換 オーディソンセット となっております。

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