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本日はトヨタ RAV4 のフロアに対する静音作業を行ったところを紹介させていただきます。

こちらのオーナー様は走行音を静かにしたいと言うことでご相談をいただきました。
走行音の他にもご相談いただいた要素があったのですが、その点などお話をさせていただきフロアへの施工が最適と思いましたので施工をさせていただくこととなりました。

それでは早速作業に取りかかっていきます。

トヨタRAV4のフロア静音

いきなりですが、静音作業を行うためにフロア鉄板剥き出しの状態です。
フロアの静音作業は鉄板部に制振シートと遮音シートを貼り付けていく作業になりますので鉄板を剥き出しの状態にする必要があります。
そのためにシートを取り外し、サイドステップやセンターコンソールなど取り外したのち、フロアカーペットを取り除いて写真の状態にします。
この状態になったところで貼り付け部の脱脂(掃除)を行い、制振シートの貼り付けを行います。

トヨタRAV4のフロア静音

と言うことで車両前方、足元の部分から貼り付けを行います。
通常はサイレントコートのスタンダードモデルを貼り付けていくのですが、今回は制振シートをグレードアップしていただきサイレントコートの最上位『SC-MLEX-2.0』を貼り付けております。
余談ですが、この『SC-MLEX-2.0』は表面からアルミ層、ブチルとファイバーと接着剤の合成素材層、複合ゴム層、さらにブチルとファイバーと接着剤の合成素材層と4層構造になっています。
その複層構造と寒さが合わさってかとても硬くなっていてカットするのが非常に大変でした^^;

ブチルとファイバーと接着剤の合成素材層

先程制振シートを貼り付けた上に今度は吸音シートを貼り付けます。
通常ですと制振シートの上は遮音材なのですが、今回はより効果のある施工として制振 + 吸音 + 遮音 の3層施工をしていきます。
とは言いましてもフロア全てをこの施工をすると色々と大変なことになりますので、前席足元など部分的におこなっていきます。

ブチルとファイバーと接着剤の合成素材層

先程の吸音シートの上に遮音シートを貼り付けてひとまず助手席足元奥の部分の静音作業(3層化)完成です。

ブチルとファイバーと接着剤の合成素材層

助手席側が終わったところでもちろん運転席側も3層化していきます。

トヨタRAV4のフロア静音

まずは制振シートを貼り付けて、

トヨタRAV4のフロア静音

お次に吸音シートの貼り付け、

トヨタRAV4のフロア静音

そして遮音シートで3層化の完成です。
この3層化施工は効果は高いのですが、流石に厚みが出てくるので全てやってしまうとフロアカーペットが綺麗に取り付け出来なくなってしまったりしてしまうのが欠点です^^;

トヨタRAV4のフロア静音

両サイドの足元奥の施工が終わったところで今度は残りの部分に制振シートを一気に貼り付けていきます。
貼り付ける。というと簡単な感じですが、確かに貼り付けは比較的簡単な作業です。
ただ、この後圧着作業をするのが意外と大変で、フロア全面を圧着すると結構疲れます^^;
今回は冬なのでそうでもないですが、夏だと汗だくになります。。。

トヨタRAV4のフロア静音

制振シートを貼り終えたら後は運転席の足元と助手席足元も3層化のために吸音材を貼り付けます。

トヨタRAV4のフロア静音

そして3層化以外の場所は通常と同じく遮音材を貼り付けてシートの貼り付け完了です!
ちなみに言い訳のようになってしまいますが、制振シートや遮音シートを貼り付けていない場所もあります。
と言うのが、全ての部分に貼り付けをするとカーペットが綺麗に取り付け出来なかったりこの後の組み付け作業に支障が出てくるからです。

と言うことでこの後はカーペットを戻して復旧作業です。

トヨタRAV4のフロア静音

ここで初登場となりますが、RAV4はカーペットとフロア鉄板の間にフェルトが取り付けられていました。
せっかくありますのでこちらも元通り取り付けて、

トヨタRAV4のフロア静音

カーペットを乗せます。
後はシートなど組み付けていって静音作業は完了です。

後は写真を撮り損ねているのですが、今回は静音作業と合わせてもうひと作業行なっていました。
と言うのが、電磁波吸収シート『RAM -25』の設置です。

こちらのお車はPHV車となっています。
と言うこともあってかオーナー様は電磁波を気にされていました。
オーナー様のご友人で電磁波に詳しい(?)方がおられるそうで、その方曰く「アルミ層があるだけでも電磁波をある程度遮断できるよ」と聞かれたそうです。
そのこともあって静音作業に関心が出てきたのだそうです。
電磁波が気になるのでしたら電磁波吸収シートと言うのがありますよ!となりまして同時に施行させていただくことになりました。

RAV4のPHVはフロア下にバッテリーがあるようなのでフロア全域と、後は後部座席下に関連ユニットのようなものがありましたので周辺部へのシートの貼り付けをさせていただきました。

電磁波は見えないですし、測定器も持っておりませんので効果の程はわからないのですが、それでも広範囲に貼り付けておりますので何もしないよりはしっかりと効果が出ているはずです。


といった感じで本日はトヨタ RAV4 のフロア静音作業と電磁波吸収シートの取り付け作業の紹介でした!
こちらのお車は同時にスピーカー交換もご依頼いただきまして作業させていただきましたが、そちらにつきましてはまた後日紹介させていただきたいと思います!

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