本日はスズキ スイフト のドア静音作業とフロントツィーター交換作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は車内の音楽が外へ漏れることが気になる。ということで音漏れを防ぐことが出来ないか?というご相談でご来店いただきました。
車内の音楽はどうしてもボリュームを上げると色々な場所から外へ漏れ出てしまいます。
その中でもドアはスピーカーを取り付けていることもありますので一番オーディオの音が漏れやすい部分になります。
ですのでドアに対して静音作業を行うことになりました。
ただ、このオーディオの音が外へ漏れにくくするのはなかなか難しいです。
施工をすれば多少の改善は見られますが大幅な改善というのは難しいのが現実です。
そのことも事前にお話をさせていただき、作業をご依頼いただきました。
それでは作業に取り掛かっていきます。
今回の作業はドア内部へ行う静音作業となりますのでまずは内張を取り外すところから作業がスタートです。
内張を取り外すとこのようになっております。
ドアスピーカーはお車を購入される時に販売店で交換してもらっていたそうで、すでにカロッツェリアのFシリーズコアキシャルが取り付けられていました。
今回は外への音漏れ防止ですからスピーカー背面の鉄板部へ施工を行います。
ということで作業の邪魔になるスピーカーと防水シートを取り外しました。
ドア鉄板部に大きく空いている穴から手を入れて背面部に制振シートを貼り付けていきます。
とその前に綺麗に脱脂をして制振シートの貼り付きを良くします。というよりは脱脂をしないときちんと張り付いてくれません^^;
いきなりですが制振シート貼り付け完了です。
穴から見える部分しか写真が撮れないですが、基本的にスピーカー裏の鉄板部全面に制振シートを貼り付けております。
ちなみに今回は静音作業ですので貼り付けに使っているのは『サイレントコート』のブチル系制振シートになります。
この制振シートを貼り付けることによって鉄板を通り抜けてしまう音を抑制することが出来ます。
あとは副産物的な効果なのですが、ドアの開閉時の音が重くなりますので、ちょっと高級車っぽいドアの開閉音になります!
制振シートを貼り終えたら次にその上に遮音材を貼り付けます。
遮音材は中・高音を遮ることを得意としますので制振シート+遮音シートの2層にすることで静音の効果を上げることが出来ます。
遮音材まで貼り終えたところで下がってみるとこのようになってます。
遮音シートが黒いのでドア内部が黒くなっています。
これにてスピーカーの音が外へ漏れにくくする静音作業完了です!
続きまして、せっかくなら音が良くなる方向の静音作業も行いたい。ということでしたのでスピーカーを取り付けている鉄板部分にも施工を行っていきます。
ということでまずはドア鉄板部分に先程と同じくサイレントコートの制振シートを貼り付けます。
やっていること自体は音質向上のために行う制振作業とほとんど同じとなっておりますが、制振作業と静音作業では材料を変えて行っております。
制振が終わったところで今度は吸音シートを制振シートの上に貼り付けます。
スピーカー裏の時は遮音材でしたが今度は吸音材。
音を吸う材料です。
この違いを説明するのはちょっとややこしいので省略させてもらいますが、ドアの静音作業を行う場合、スピーカー取り付け鉄板部もしくはスピーカー背面鉄板部のどちらかを行う場合には遮音シートをお勧めさせてもらってます。
そして今回のように両方施工する場合にはスピーカー取り付け鉄板部は吸音シートを貼り付けることをお勧めさせてもらってます。
これにてフロントドアへの静音作業は完了です。
続きましてリアドアです。
今回はフロント・リアどちらとも同じ内容で作業のご依頼をいただきましたので後ろのドアも静音作業を行っていきます。
まずは内張を取り外します。
そうするとリアドアもフロント同様にスピーカーがカロッツェリアのコアキシャルスピーカーに交換されていました。
一部制振シートを貼り付けてしまってますが作業前の鉄板です。
フロントとリアでは形や構造が違っていますが、作業としましては同様に行っていきます。
早速制振シートの貼り付け完了です。
そして遮音材の貼り付けまで完了です!
これでスピーカー背面部への静音作業完了です。
下がってみるとこのようになっています。
リアドアもフロントと同様の内容ですので続いてスピーカー取り付け鉄板部も行っていきます。
まずは全面に制振シートを貼り付けです。
そして制振シートの上から吸音材の貼り付けです。
これでリアドアも静音作業完了ですので仕上げにスピーカーを取り付けて内張を組み付けます。
これで今回ご依頼いただきましたフロント・リアドアへの静音作業は全て完了です!
あとは追加でご依頼いただきましたフロントのツィーター交換です。
ということで今回取り付けるカロッツェリアのツィーター単体モデルです。
こちらはFシリーズのツィーターに使われているものと同じになっています。
ドアがFシリーズということでこちらをお選びいただきました。
今回は純正ツィーターと入れ替えていきますのでまずはミラー裏のパネルです。
先程のパネルを裏返すとこのように純正ツィーターが取り付けられています。
純正ツィーターを取り外したところでカロッツェリアのツィーターと並べてみました。
カロッツェリアは標準の状態ではマウントが付いていますので純正よりも一回り大きい状態です。
ですが、カロッツェリアのツィーターは純正位置への取り付けも想定されていますので、マウントを取り外すと純正ツィーターとほとんど同じ大きさになります。
ただ、このままでは取り付けがしにくいですので、
付属のステーを取り付けます。
そうすると純正と同様の取り付け方が可能になります。
ということで取り付けです。
こうなればあとはパネルをドアに取り付ければツィーターの交換も完了です!
最後に内張を組み付けてパネルも戻せば完成です。
純正位置へのツィーター取り付けですので見た目が変わらずシンプルです。
ちなみにですが、今回はコアキシャルスピーカーのツィーターとミラー裏のツィーターは両方鳴っています。
ミラー裏のツィーターを鳴らす場合にはコアキシャルのツィーターは鳴らさない方がバランスが良いですよ。
とお伝えはしたんですが、オーナー様が高音が強い方が好き。ということで今回は両方鳴らすことになりました。
と言った感じで全ての作業が完了致しましたので最後に音の調整を軽くさせてもらい納車させていただきました。
ちなみにですが、今回のドア静音作業は確実に外への音漏れを減らすことが出来ます。
ただ、効果はそれほど大きく無いです。
というのが、ドア鉄板を通過する音は減らすことができるのですが、ドアは水抜きのために穴が空いていますし、ドアノブなどの稼働部も隙間があります。
そこから出てくる音を防ぐことが出来ないので結果として大きな効果が出しにくいということになります。
ですが、ドアを通って外から中への入ってくる騒音はだいぶ減らせるのでは無いかと思います。
あとは今回はかなり制振シートを貼り付けておりますので、オーディオ的にはかなり音が変わっていると思います。
と言った感じで スズキ スイフト のドア静音作業とフロントツィーター交換作業の紹介でした。