スズキジムニーシエラナビゲーション、スピーカー交換作業

本日はスズキジムニーシエラにナビゲーション取り付けとスピーカー交換をさせていただいた作業を紹介いたします。

こちらのオーナー様はお車の納車前から取り付けの相談をしていただきまして、ご希望を伺いながら内容の打ち合わせをさせていただき、取り付けさせていただくことになりました。

それでは早速作業に取り掛かっていきます。

まずはスピーカー交換から行なっていきます。
ということでドアから作業開始です。
まずは作業前の純正状態のドアですね。

先程の内張を取り外すとこのようになります。
これといって特徴の無い、というと失礼かもしれませんが^^;
標準的なドア構造になっていますね。

そしてこちらが純正スピーカーになります。
先程の標準的なドアと言いましたが、１点ちょっと変わったところがあります。
それがスピーカーなのですが、１３cmくらいのサイズまで取り付け可能そうな取り付け場所なのですが、わざわざ小さい１０cmスピーカーが取り付けられています。
小さいスピーカーを取り付けているのはなぜなのでしょうね？

答えのわからないことばかり考えても仕方がないので^^; 純正スピーカーを取り外します。
そうするとこんな感じになっております。
ジムニーシエラの場合は元々が１３cmくらいまでの取り付けスペースしかないことと、スピーカーのすぐ後ろにウインドウレールがあることでサイズ的な制約が多くなっている車両なんです。

１３cmくらいまでの取り付けスペースしかないとは言いましたが、今回取り付けるスピーカーは１６.５cmです。
このままの状態では色々と都合が悪いので、取り付け部の開口をカットして広げてしまいます。

ぱっと見違いが分かりにくいかもしれませんが、下書きした部分をカットして開口部を大きくしました。

スピーカー開口部が広くなったところでスピーカー背面部の制振を行います。
カット前だと手を入れる部分が狭いので作業がしにくいのですが、開口が広くなれば少し作業がしやすくなります！
と言っても真ん中にレールがあるので快適とまでは言えないのですが^^;

先程、振動抑制のためにレアルシルトを貼り付けた上に仕上げとして吸音・拡散効果のあるディフュージョンを貼り付けてスピーカー背面部の部分的な制振作業の完成です。

スピーカー背面部の制振作業が終わったところでスピーカーケーブルをドア内部に通していきます。
今回はオーディオテクニカの『ＡＴ－ＲＳ１１０』をお選びいただきましたので車内からドア内部へ通しております。

スピーカーケーブルがドア内部に通ったところで次にドアインナーパネルの制振です。
今回はサービスホールを塞ぐ内容で施工をしております。
全面に施工するほどの効果はありませんがサービスホールを塞ぐことにより、スピーカー背面部で発生する逆位相の音が表側に回り込むことを抑制することが出来ます。
逆位相の音が回り込みにくくなることで音の変化としましてはイヤな濁りが減ってきます。
『イヤな』というと抽象的ですが^^;
感じ方は人それぞれになってしまうので難しいところですが、「スッキリした」「シャープになった」「クリアになった」と言った感じ方をされる方が多いと思います。

インナーパネルの制振が終わったところでいよいよスピーカーを取り付ける段階です。
と、その前にスピーカーを取り付けるための土台となるインナーバッフルを取り付けます。
ジムニーシエラのドアは後ろの奥行きもないですが、表側もそれほどありません。
なので厚みのあるインナーバッフルが作れないことになってしまいます。
インナーバッフルの厚みが薄くなると強度も出しにくくなりますので、今回はバーチ積層合板を使うことで厚みは出せなくても少しでも強度が出るように工夫しております。

ここでいよいよスピーカーの取り付けです。
今回はＤＬＳの薄型スピーカー『ＲＣＳ６.２』を取り付けさせていただきました。
こちらのスピーカー、奥行きが浅いので取り付けは問題ないと思っていたのですが、実際作業を始めるとフレーム形状などの兼ね合いで取り付けは苦労しました^^;
その苦労の表れ（？）としてスピーカーの取り付け角が少し回った状態になっております。
もちろん取り付けミスというわけではなく、意図して角度をズラさせてもらってます。

ドアスピーカーの取り付けが完了したところであとは内張を組み付ければドアの作業は完了です！
ちょっと苦労する部分もありましたが、無事に見た目を変えることなくスピーカーの交換が出来ました。

ドアの作業が終わりましたのでお次はツィーターの取り付けです。
今回はピラー部分へ取り付けをご希望されましたので写真のように取り付けさせていただきました。
この取り付け方は車両やスピーカーによって良い感じになる場合と、ちょっとイマイチになってしまうパターンがあるのですが、今回はいい具合に取り付けが出来ました。

と言った感じでひとまずスピーカー交換作業は完了です。

スピーカー交換が終わりましたので次にナビゲーションの取り付けです。
今回はカロッツェリアのサイバーナビ９インチモデルをお選びいただきました。
ナビの画面は７インチあれば十分。と言われる方もおられますが、地図表示などやっぱり大きい方が見やすいですよ！

あとは補足のような話になりますが、ナビゲーションの電源をバッテリーから直接取り出しました。
『ナビバッ直』なんて言ったりしますが、これをすることにより、内蔵アンプがしっかりと仕事をしてくれるようになりますので、１段パワー感だったり音質が良くなりますよ！

これで今回の主だった作業は完了なのですが、もう一つ作業のご依頼をいただきました。