こちらのページではカーオーディオ基礎講座といった形でカーオーディオの基礎知識や用語解説などを行っております。
カーオーディオは専門用語が多く、分かりにくいことが多いと思います。
そういった分かりにくいことや、これからカーオーディオを始めようと思っておられる方が疑問に思うことなどを出来るだけ分かりやすくお伝えしていこうと思っています。
分かりやすくお伝えすることを目指していますので厳密にはちょっと違うところもあるかと思いますが、まずは大きなイメージをつかんでいただきたいと思っておりますので、そういう気持ちで見ていただけたら幸いです。
それでは早速始めていきましょう!
カーオーディオ基礎講座 第19回目のテーマは『デッドニングからのカーオーディオ入門』です。
いつもならカーオーディオを始めようとされる方に最初に行うこととしてオススメしていることは『スピーカー交換』です。
なぜスピーカー交換をオススメしてるかというと、効果を実感しやすい、費用対効果が高いという理由からです。
ですが、今回はあえてスピーカー交換じゃないところからカーオーディオを始める!というテーマで『デッドニング』についてお伝えしていこうと思います。
まずいきなりですが、スピーカー交換ではなくてあえてデッドニングからカーオーディオを始めてみるのがオススメな方、おすすめな車なんですが、主に3つパターンがあります。
1つ目が『純正サウンドオプションがついてる車』
2つ目が『レクサスのような少し特殊なオーディオシステムの車』
3つ目が『純正スピーカーの音で十分と思ってる方、または純正スピーカーの音が好きな方』
です。
この3つのパターンの方がスピーカー交換ではなくてデッドニングから始めてみることをおすすめしたいです。
では上記3パターンの方に『デッドニング』をオススメする理由について少しずつお伝えしていきます。
1つ目の『純正サウンドオプションが付いている車』についてですが、
これはサウンドオプションが付いているので純正のノーマルスピーカーよりも少し良いものが取り付けられていることが多いです。
せっかくサウンドオプションがついてノーマルのスピーカーよりもちょっと良いスピーカーが取り付けられているのでしたらそのスピーカーを活かしながらデッドニングを行うことが良いのではないか思うからです。
2つ目の『レクサスのような少し特殊なオーディオシステムの車』に付いてですが、
例えばレクサスだと通常のオーディオシステムとは違い、少し特殊なオーディオシステムとなっています。
こういう特殊なオーディオシステムの場合はスピーカーを交換しようとしても簡単に交換できない場合があります。
もちろん交換できないわけではないのですが、その場合取り付けるスピーカーを対応しているものを選ぶ必要があったりします。
そうすると通常のオーディオシステムの車両に比べればスピーカー交換が大掛かりなものになってしまうことが多く、それに伴い費用も多くかかることが多いです。
そうなると一番最初のステップなのにハードルが高くなってしまいます。
ですのでオーディオシステムやスピーカーの部分は純正のままにしておいて、そのスピーカーを活かすために『デッドニング』からやってみるのが良いのではないかと思うからです。
3つ目の『純正スピーカーで十分と思ってる方、純正スピーカーの音が好きな方』ですが、
純正スピーカーで十分と思っている方や純正スピーカーの音が好きと言われるのであれば あえてそのスピーカーを変える必要ないと思います。
ですのでその純正スピーカーをより活かすために『デッドニング』を行うのもいいんじゃないかと思います。
次に『デッドニング』を行なった際のメリットについてお伝えしたいと思います。
まず主なメリットを3つあげると
1つ目『音が良くなる』
2つ目『少しですが車内が静かになる』
3つ目『ドアの開閉音が少し重たい音になる』
上記の3つがメリットとしてあります。
メリット3つをもう少し詳しくお伝えしようと思うのですが、その前に『デッドニング』とはどういったものなのかを少しお伝えいたします。
まずは『デッドニング』とはカーオーディオの専門用語と言うか造語的な感じもあるのですが、「制振」「吸音」「遮音」「拡散」などの施工を行う作業のことを『デッドニング』と呼んでいます。
では実際にどのようにして『デッドニング』を行うのかといえば、振動を抑制する「制振シート」や音を吸収する「吸音材」などを適材適所に貼り付けていく作業となっています。
『デッドニング』がなんなのかを簡単に説明させてもらったところで、次にメリットについてお伝えしてきます。
メリット1つ目の『音が良くなる』については、
『デッドニング』行う際の1番の目的でありメリットになるのですが、音が良くなります。
ただ、簡単に言ってしまえば『音が良くなる』ですが、正確に言うとちょっと違うと思っています。
というのが、『デッドニング』とはスピーカーにとって快適な環境を作ってあげることだと思っているからです。
車の場合はだいたいドアにスピーカーが付いていることが多いのですが、ドアは決してスピーカーを付ける為に作られてる場所ではありません。
どちらかと言うとスピーカーがおまけ的な感じで付けられている。もしくはスピーカーを付ける場所が無いからドアに取り付けているという感じなのかもしれません。
どちらにしてもスピーカーは後から来た存在なので決してスピーカーにとっては快適な環境ではないです。
スピーカーにとって快適な環境じゃないということはスピーカーは能力を発揮しにくい環境ということになりますので持っている性能を100パーセント発揮することは出来ないです。
なので鉄板の振動を抑制したり、不要な音を吸収するなどの『デッドニング』を行い、スピーカーにとって快適な環境に近づける。そうすることでスピーカーの持っている性能を発揮しやすくなり、結果として『音が良くなる』という感じです。
メリット2つ目の『少しですが車内が静かになる』についてですが、
基本的に『デッドニング』はスピーカーがついているドアに対して行う作業です。
ドアの振動を抑制したり、音を吸収したりする作業を行いますので副産物的に遮音(音を遮る)効果が高まります。
音を遮る効果が強くなるので外の音がドアを通過して車内に入ってくる量が減ります。
ですので結果として少しですが車内が静かになります。
なぜ『少し』かと言いますと、外の音が車内に入ってくるのはドアからだけではなく、ルーフやフロア、あとはガラスなどの部分からも入ってくるからです。
ですのでドアから入ってくる音が少なくなったとしても他の部分は変わりませんので、トータルで考えると『少し』静かになるくらいです。
メリット3つ目の『ドアの開閉音が重たくなる』についてですが、
『デッドニング』はドアに対して制振シートや吸音材を貼り付けていく作業になります。
この制振シートを貼り付けることによって鉄板の不要な振動を抑えるのですが、その結果として共振が減りますので鉄板が響かなくなります。
鉄板得意の軽い響きが減って、重たい音だけが残る感じです。
そうするとドアの開閉音が重たくなったような感じの音なります。
音だけじゃなくて実際シートを貼り付けるのでドア自体もちょっと重たくはあるんですけど、それよりは開閉音が重たくなる、結果としてちょっと高級車のドアの開閉音のような「ドスっ」と締まる感じに近づきます。
ただ、本当の高級車の方が鉄板自体の厚みがあったりするので敵わないとは思いますが(^_^;)
それでも高級車の開閉音に近づくというのは1つメリットだと思います。
あえてスピーカー交換じゃなくて『デッドニング』からカーオーディオを始めるのに向いている方、おすすめな方。
そしてその理由と『デッドニング』によって得られるメリットをお伝えさせていただきました。
純正スピーカーの能力の限界を知りたいと言う方にも『デッドニング』おすすめです。
純正スピーカーのままで『デッドニング』をすることで純正スピーカーの100%までは行かないかもしれませんが、それでも100%付近まで能力を発揮できるようになります。
その結果、「純正スピーカーでもこんなに鳴るのか!」とか「純正スピーカーの限界はこんなもんか」となるのかはそれぞれ感じ方はあると思いますけど、純正スピーカーの能力が分かるかもしれないので、ちょっと面白いと思います。
なのでそういった遊び心のある人にもスピーカー交換の前に『デッドニング』してもの良いのでは無いかと思います(^ ^)
今回はあえてスピーカー交換ではなく『デッドニング』からカーオーディオ始めてみるというテーマでお伝えさせていただきました。
今回で『サブウーファー』と『デッドニング』についてお伝えしましたので次は『DSP・プロセッサーの取り付け』についてもお伝えしたいと思います。
前回、今回が面白かったという方は次の『DSP・プロセッサー』も見ていただけると嬉しいです(^ ^)
文字を読み込んでいくことが苦手な方のために動画も用意しております。
ただ、内容は上記とほぼ同じとなっております。