こちらのページではカーオーディオ基礎講座といった形でカーオーディオの基礎知識や用語解説などを行っております。
カーオーディオは専門用語が多く、分かりにくいことが多いと思います。
そういった分かりにくいことや、これからカーオーディオを始めようと思っておられる方が疑問に思うことなどを出来るだけ分かりやすくお伝えしていこうと思っています。
分かりやすくお伝えすることを目指していますので厳密にはちょっと違うところもあるかと思いますが、まずは大きなイメージをつかんでいただきたいと思っておりますので、そういう気持ちで見ていただけたら幸いです。
それでは早速始めていきましょう!
先日、サブウーファーのボックスはシールド型とバスレフ型どっちがいいんですか?どっちがオススメなんですか?という質問がありましたので今回は各ボックスについて簡単にお伝えしていこうと思います。
まず結論からお伝えすると、ほとんどシールド型をお勧めしてます。
では今回は『なぜシールド型をお勧めしてるのか・シールド型とバスレフ型の違い』について簡単にお伝えしてこうと思います。
まずは『シールド型』と『バスレフ型』の違いからです。
分かりやすい特徴として両者は形が違います。
『シールド型』は日本語で言うと密閉型と言われますのでサブウーファーを取り付けることで完全に密閉された箱、エンクロージャーになります。
『バスレフ型』は丸型や四角のポートと言われる穴が空いていまして、ボックスの中と外が繋がった状態のボックス・エンクロージャーになります。
次に音質的な特徴ですが、
全てが必ずでは無いですが、一般的に『シールド型』の方が低音のキレが良かったり、音の締まり、スピード感が出やすいです。
それに対して『バスレフ型』はポートの長さや太さを調整して狙った周波数の音を増強させることが出来ますので、その結果としてより大きな音が出しやすかったり、シールド方よりも低い周波数の低音を鳴らすようにすることが出来ます。
もうひとつ音質的な特徴を付け加えると、『シールド型』の方が周波数特性が比較的自然な感じになりやすいので、音としても自然な傾向です。
それに対して『バスレフ型』はポートを使って特定の周波数の音を増強させるので ある意味不自然な感じになります。
不自然と言っても上手にボックスやポートを設計すればあからさまな不自然さを感じることは無いです。
上記が『シールド型』と『バスレフ型』の分かりやすい特徴になります。
特徴をお伝えしたところでなぜ『シールド型』をお勧めしてるのか?という理由なのですが、主に2つあります。
1つ目が『低音の量感はそれほど大きくなくて良い』
2つ目が『低音のスピード感、キレを出したい』
この2つの理由から『シールド型』をオススメしています。
この理由をもう少し詳しくお伝えすると、
1つ目の『低音の量感はそれほど大きくなくて良い』ですが、
当店に来られるお客様のほとんどは車の外まで響くような低音の量感は要らない。と言われる方が多いです。
ドアスピーカーで鳴らし切れていない低音を補う程度に鳴らしたい。というご要望が多いのでバスレフ型の大きな音を出しやすい。という特徴が必要なくなります。
2つ目が、サブウーファーは低音を鳴らすユニットですのでどうしてもスピーカー口径が大きくなったり、振動板の前後に振幅するストローク量も多くなります。
そうするとサブウーファーの音は遅くなったり緩くなりやすくなってしまいます。
そう言った点を補うためにも『シールド型』のスピード感や音のキレが出やすい。という特徴がドアスピーカーとのバランスが取りやすいからです。
と言った感じで簡単な感じではありますが、シールド型とバスレフ型の違いとどちらがおすすめなのか?という内容でお伝えさせていただきました。
最後に補足にはなりますが、当店では主にシールド型をオススメしていますが、どういった低音を鳴らしたいのか、どれくらいの量感が欲しいのか、と言った希望によってボックスタイプを選んでいくことが正解だと思います。
必ずシールドが正解ってわけでもないですし、どちらにもメリット・デメリットがありますので最終的にはどちらのメリットを取るのかを考えれていただければと思います。
欲張りなことを言えばシールド型とバスレフ型の両方のボックスを作って、聴き比べをして、どちらが好きなのか?どちらが自分の好みにあっているのか?を確認することが良いと思います。
ただ、手間も時間もかかってしまいますのでなかなか難しいことだとは思いますが^^;
興味とお時間があるようでしたら1回やってみても面白いと思いますよ(^^)
といった感じで、今回はサブウーハーボックスについてお伝えさせていただきました。
普段から雑学的なことだったり、今回のようにちょっとした解説みたいなことを行っています。
今回の内容が面白かったな、と思われた方はまた次回も見て頂けたら嬉しいです。
文字を読み込んでいくことが苦手な方のために動画も用意しております。
(内容は当ページとほとんど同じとなっております)