カーオーディオ基礎講座 第33回

こちらのページではカーオーディオ基礎講座といった形でカーオーディオの基礎知識や用語解説などを行っております。
カーオーディオは専門用語が多く、分かりにくいことが多いと思います。
そういった分かりにくいことや、これからカーオーディオを始めようと思っておられる方が疑問に思うことなどを出来るだけ分かりやすくお伝えしていこうと思っています。
分かりやすくお伝えすることを目指していますので厳密にはちょっと違うところもあるかと思いますが、まずは大きなイメージをつかんでいただきたいと思っておりますので、そういう気持ちで見ていただけたら幸いです。

それでは早速始めていきましょう!

カロッツェリアのTS-WX130DAとTS-WX2530を聴き比べてみた感想

カロッツェリアのTS-WX130DAとTS-WX2530を聴き比べてみた感想

今回はサブウーファーについての雑談のような内容ですが、
先日、アンプが内蔵されているパワードサブウーファーと、アンプを別で取り付ける必要があるユニットタイプのサブウーファーをほぼ同じ条件で聴き比べる機会がありましたのでその聴き比べた感想と、聴き比べた際に感じた特徴をお伝えしていこうと思います。

聴き比べをしたユニット

今回聴かせてもらったサブウーファーの種類・ユニットですが、
1つがカロッツェリアの『TS-WX130DA』です。
現在はさらに小型のパワードサブウーファーもありますが、今まではカロッツェリアの中で一番小型のアンプ内蔵サブウーファーでした。
そしてもう1つが同じくカロッツェリアの『TS-WX2530』です。
こちらはパイオニアグローバルシリーズと言われるモデルで、サブウーファーのユニットとボックス(エンクロージャー)が一体となっているものです。

『TS-WX2530』を鳴らすのに使ったアンプ

『TS-WX2530』はアンプが内蔵されていませんので別にアンプが必要となりますが、今回はカロッツェリアの『PRS-D700』というアンプを接続して音を鳴らしていました。
アンプが有・無 の違いはありますがそのほかの条件は同じ条件で並べて試聴をしましたのでせっかくですので「どんな違いがあったのか」というところをお伝えしていきます。

1つ目の違い

まず、1番違いが出たと思うところは『低音再生能力』です。
これはどこまで低い音まで鳴らせるのか、という能力なのですが、やはり振動板の大きい『TS-WX2530』が低い音まで鳴らせているな。という感じでした。

ちなみに振動板サイズですが、『TS-WX130DA』は20cm×13cmのおよそ四角い形をした振動板になってます。
これはカタログ上では丸型のタイプのサブウーファーで言うところの20cmと同じぐらいのサイズとなっているそうです。
それに対して『TS-WX2530』は25cmタイプになります。
なので比べると1サイズ『TS-WX2530』が大きいということになります。
単純に20cmと25cmで振動板面積を比べると面積は約1.5倍違います。

振動板サイズが違うとどんな違いがあるのか?

サブウーファーは(スピーカー全般ですが)振動板のサイズが大きければ大きいほど低い音を鳴らしやすい。という特徴があります。
なのでこの振動板サイズの違いによってどこまで低い音が鳴らせるのか、という違いが出たな。と思いました。
ただ、厳密に周波数特性を測ったりはしませんでしたので数字的にどれだけ差が出ていたのかは分かりませんが、聴感上明らかに『TS-WX2530』の方がより低い音まで鳴らせているな。という風に感じました。

2つ目の違い

そして2つ目の違いは『音量』です。
もちろん『TS-WX2530』には外部アンプを接続して鳴らしていますのでアンプのパワーが違うのですが、それでも『音量』は『TS-WX2530』の方がしっかり鳴らせるな、より大きな音が鳴らせるな、と感じました。
もちろん『TS-WX130DA』の方も内蔵アンプのゲインを上げたりすれば『音量』を大きくすことは出来ますが、出せる音量の限界値はそれほど高くない、低そうだな、と感じます。

聴き比べた2機種をオススメするパターン

2つのサブウーファーを聴き比べて感じた特徴を踏まえてオススメしたいパターンを考えてみました。

『しっかり鳴らしたい、より低い音まで鳴らしたい』という方は『TS-WX2530』が断然オススメだと思います。
そして『TS-WX130DA』をオススメしたいパターンは『今よりも少し低音を強くしたい。ドアスピーカーの低音を補いたい。
そして出来るだけ費用は抑えたい』という方にはピッタリだと思います。

肝心な費用について

低音再生能力や音量で両者を比べた場合、先ほどお伝えしましたように『TS-WX2530』の方が優れています。
ただ金額的なところを比べると結構違ってきます。
『TS-WX130DA』はオープンプライスとなっていますので定価はないのですが、当店では約21,000円(税込)にて販売をしております。
基本的にはユニットのみで完結しますのであとは取付工賃となります。
当店では取付工賃まで含めて5万円(税込)をきる価格で施工可能です。

それに対して『TS-WX2530』は定価が40,700円(税込)とユニットだけを見ても倍近くの価格です。
そして『TS-WX2530』の場合はさらに外部アンプや外部アンプのための電源ケーブル、信号線なども必要となってきますのでさらに費用はかかります。

もちろんどう言った組み合わせにしていくのか、というところで金額は変わりますが、工賃まで含めると最低でも10万円はかかってくると思います。
この金額差と性能差を比べてどのように感じるのか?というところでもオススメや選択は変わってくるのではないかと思います。

余談になりますが・・・

後はちょっと違ったユニットにはなりますが、『TS-WX130DA』よりも低い音をしっかりと鳴らしたい!と思ったときに『TS-WX2530』と同じパイオニアグローバルシリーズの中に同じような形で更にアンプが内蔵されているモデルもあります。
こちらの方が『TS-WX2530』よりもお買い得に上記の目的を達成できるので『TS-WX2530』はそちらのユニットと比べた時にどうなんだ?という考えも出てきてしまいます。
そこまで含めてしまうと話の内容が少しズレてきてしまいますが^^;

改めて『TS-WX2530』をオススメしたいパターン

改めて『TS-WX2530』をオススメしたい方はどういう方なのか、というのを僕なりに考えてみました。
正直『TS-WX2530』は立ち位置がちょっと中途半端だなぁ、と思うのでオススメしにくいな。とも思ったんですが、
ですが、あえてオススメするとしたらになりますが、
『サブウーファー付けたい』と考えている方が大前提なんですが、「しっかりとしたユニットサブウーファーとしっかりとしたアンプを取り付けたいが、一気に両方を取り付けるほどの予算がない」という方です。

オススメの理由

理由としましては、
しっかりとしたサブウーファーほど高額になりますし、そう言ったモデルにボックスがセットになったモデルはありませんのでユニットの他にボックス(エンクロージャー)を製作しなければなりません。
そしてしっかりとしたアンプもやはり高額になります。
そうすると全てを一気に取り付けようと思うと一概には言えませんが20万円くらいかかかってきます。
ですが、サブウーファーのために20万円というのはそれなりに高価だと思います。
なのでまずはサブウーファーのユニットとボックスだけでもお手頃なモデルで取り付けをして、アンプの方を後々のためにしっかりとしたものを取り付けておく。
そうすることでサブウーファーを導入する第一ステップのハードル下げたい。という方には良い選択肢になるかと思います。

ただ、一旦取り付けを行った後にサブウーファーを目的のモデルにステップアップした際には『TS-WX2530』が不要になってしまうのでちょっともったいないかな、というのはありますが^^;

サブウーファー取り付けには色々選択肢があります

サブウーファーに関しては先にアンプだけ取り付けても音が鳴らないですし、先にサブウーファーユニットだけ取り付けても音が鳴りませんので、サブウーファーを鳴らそうとするとサブウーファーとアンプを同時に導入しなければならなくなります。
ならばどちらかを先に狙っているグレードのものを取り付けて、どちらかをちょっとランクダウンさせて予算抑える。と言うやり方はあると思うので、そういったときにサブウーファーのランクを落とす時の選択肢としてアリなんじゃないかなと思います。

微妙なオススメ仕方になってしまいました・・・

なぜこんな微妙なオススメ仕方になったかというと、
『TS-WX2530』の低音再生能力や音量はもちろんパワードサブウーハーの『TS-WX130DA』に比べると良かったです。
ただ更に本格的なユニットサブウーファーと比べてどうか?と聞かれると「やはりちょっと見劣りするな。もうちょっとこうだったらな」というところがあったので、ちょっと立ち位置的に中途半端さを感じたからです。
ですが、出来るだけ低予算で、しっかり鳴らしたいって人には良い選択肢になると思います。

今回はカロッツェリアのサブウーファー、アンプ内蔵タイプの『TS-WX130DA』と、ユニットとボックスがセットになった『TS-WX2530』を聴き比べて感じたこと・特徴。
あとは『TS-WX2530』をおすすめする人・最適な人(とは言わないかもしれないですけど)、こういう使い方ありではないでしょうか。というところをお伝えさせていただきました。

今回は僕が比較試聴の感想みたいな感じにはなりましたが、普段カーオーディオの雑学的な所だったりちょっとした小話みたいなことをお伝えしております。
今回の話が面白かったなと思われた方また次回も見ていただけると嬉しいです 

動画もあります

文字を読み込んでいくことが苦手な方のために動画も用意しております。
(内容は当ページとほとんど同じとなっております)

第32回 良い音とは?

『良い音』カーオーディオだと『正解の音』なんて言ったりすることもあるんですが、「こういう音が良い音ですよ」とか「こんな音を目指しましょう」とかそういう内容ではないです。
『良い音』についての考え方、みたいなところをお伝えできたらいいかなと思っています。

第32回はこちら

第34回 サブウーファーのボックス、シールド型とバスレフ型の違い

サブウーファーのボックスはシールド型とバスレフ型どっちがいいんですか?どっちがオススメなんですか?という質問がありましたので今回は各ボックスについて簡単にお伝えしていこうと思います。

第34回はこちら

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