こちらのページではカーオーディオ基礎講座といった形でカーオーディオの基礎知識や用語解説などを行っております。
カーオーディオは専門用語が多く、分かりにくいことが多いと思います。
そういった分かりにくいことや、これからカーオーディオを始めようと思っておられる方が疑問に思うことなどを出来るだけ分かりやすくお伝えしていこうと思っています。
分かりやすくお伝えすることを目指していますので厳密にはちょっと違うところもあるかと思いますが、まずは大きなイメージをつかんでいただきたいと思っておりますので、そういう気持ちで見ていただけたら幸いです。
それでは早速始めていきましょう!
今回は『アウターバッフル』と言われるドアスピーカーを取り付ける方法・取り付け方についてお伝えしていこうと思います。
内容としましては、まずアウターバッフルというものがどういったものなのか、そしてアウターバッフルでドアスピーカーを取り付けることによって得られる効果・メリットをお伝えしていこうと思います。
最後に効果・メリットを踏まえてオススメな人や車もお伝えさせていただきます。
ではまずアウターバッフルとはどういったものなのか?ですが その前に、
カーオーディオの場合はドアスピーカーを取り付ける際ほとんど『インナーバッフル』で取り付けを行います。
このインナーバッフルというものは内張りの中にスピーカーを取り付ける方法になります。
なので見た目を変えずに中身のスピーカーだけ変える方法になります。
それに対して『アウターバッフル』というのは簡単に言えば内張りの外にスピーカーの顔が出てきてる状態になるように取り付ける方法です。
パッと聞いただけでは「内張りの外に顔が出てきてる状態」とはどんな状態なの?と疑問に思われるかと思います。
言葉だけでどんな状態か説明することは難しいですが^^; スピーカーの前にある内張をカットするなど内張を加工してスピーカーが直接見える状態になっていることです。
この加工の方法ですが車両によっても変わりますし、お店ごとで違ってきますので「これだ!」という加工方法はないのですが、その代表的な加工方法としては、
内張りとスピーカーが近かった場合などはそのまま内張りをカットして、スピーカーの顔が見えるようにした後、内張をカットしただけの状態では見た目が悪いので、切り口を隠すような形で見た目をパテなどを使って綺麗に整える方法。
あとは内張りとスピーカーが離れている場合などは内張をカットした後、スピーカーの土台となるインナーバッフルを何枚か重ねていきスピーカーを内張に近づける、または内張から車内に出てくるとことまでかさ上げをしてきて、最後にカットしたところが見えないようにするためにパテなどを使って綺麗に整える。
と言った方法があります。
アウターバッフルでドアスピーカーを取り付ける際には主にこの2つのパターンで内張やドアを加工して取り付けを行っています。
次にアウターバッフルでドアスピーカーを取り付けた時の効果・メリットですが、
1.音が良くなる
2.取り付け可能スピーカーの種類が増える
3.スピーカーの取り付け位置を変えることができる
4.ドアのデザインを変えることができる
です。
次にアウターバッフルでスピーカーを取り付けるとなぜ上記のような効果・メリットがあるのかを少しずつ解説していこうと思います。
まず1つ目の『音が良くなる』についてですが、
インナーバッフルで取り付けた場合にはスピーカーの音は純正のドア内張りについてるスピーカーグリルを通って車内に入り、そして耳まで届きます。
この純正ドア内張についているスピーカーグリルというのは車内に音が入りやすくするために穴が開いてるはいるのですが、その穴はあまり大きなものではなく『音の透過率』が低いです。
『音の透過率』低いということは音が通り抜けにくい状態ですのでドアスピーカーが奏でている音が車内に、そして耳に届きにくいということです。
この邪魔になっている純正内張りをカットしてアウターバッフル化しますので音の通りが良くなります。
この音の通りが良くなることで『音が良くなる』のです。
もう少し具体的にお伝えすると、この音の通りが良くなることによって中音のクリアさが出やすくなります。
というのが『音』というのは低い音ほど透過性が高いと言われてます。
ちょっと邪魔な物があってもある程度を通り抜ける力を持っているということです。
なので低音の場合は純正スピーカーグリルが音の透過率が低くても影響を受けにくい。ということになります。
反対に音域が高くなるにつれて透過性が低くなると言われています。
そしてドアスピーカーは主に低音から中音まで音を出してるのでこの中音部分がスピーカーグリルの音の透過率が低いことによってマスクされやすく、音が曇りやすいです。
そんな状態から内張のスピーカーグリルをカットしてスピーカーを表に出してきますのでスピーカーから出た中音が車内に入りやすくな里、中音のクオリティが改善されるのです。
それによっては主に「ボーカルなどの音がクリアに聴こえやすくなる」というのがメリットです。
他にも細かなメリットはいくつかありますが音質に関する大きなところ・わかりやすいメリットとしては中音のクリアさが出やすくなるところです。
あとは『取り付け可能スピーカーの種類が増える』についてですが、
インナーバッフルでドアスピーカーを取り付ける際には取り付けが出来るスピーカーが車種によっては限られます。
車種によってドアの厚みが違ったり、ドアの厚みが薄いとどうしても奥行きの深いスピーカーは取り付けが出来ない場合がありますし、車の場合は窓ガラスを開けた時にドアの中にガラスが入ってきますのでドアの厚みがあってもガラスがスピーカーに近いと奥行きの深いスピーカーは取り付けが出来なかったりします。
インナーバッフルの場合だとそう言った物理的な問題から取り付けができないスピーカーがあります。
それをアウターバッフル化する際にインナーバッフルのかさ上げをして車内側に動かしてあげればスピーカー裏の奥行きの問題を解決することが出来ます。
その結果、取り付け可能なスピーカーの種類が増えることになります。
次に3つめの『スピーカーの取り付け位置を変えることができる』ですが、
インナーバッフルで取り付けを行う場合には純正スピーカー取り付け位置とは違う場所にドアスピーカーを取り付けることが出来ません。
ですが、アウターバッフルは加工して取り付ける方法ですのである程度好きな場所にスピーカーを移動させて取り付け場所を作ることが可能です。
具体的な例として、200系ハイエースだと純正スピーカーがドアの一番下の部分、足元に取り付けられています。
この場所というのは簡単に言うとオーディオとしてはあまり良い取り付け場所ではありません。
ですのでその取り付け場所よりもオーディオとして良い場所へ移動させてドアスピーカーを取り付けることがアウターバッフルなら可能になります。
最後に『ドアのデザインを変えることができる』ですが、
このメリットはオーディオとは関係のないところになるのですが、さっきからお伝えしているようにアウターバッフル取り付けというのはドア内張を加工してスピーカーを取り付ける方法です。
スピーカーが見えるようになるだけでもデザインが変わっているとも言えますが、加工をしますのでドアのデザインを変えることができます。
例えば純正のドアのデザインが「ノッペリしていてなんか物足りないなー」と思っているのであればアウターバッフルのデザインをアクセントがつくような形で仕上げたり、最後に仕上げで貼り付ける生地の色を変えてみたりと言ったことが可能となります。
もちろんドアのデザインを変えたい人・変えたくない人というのはおられると思いますが、『デザインを変えることができる』というのはアウターバッフル化する1つのメリットではないかと思います。
最後にアウターバッフルの効果・メリットを踏まえて『アウターバッフル化』することがオススメな車・人 をお伝えしたいと思います。
・音を良くしたい人
・取り付けたいスピーカーがあるけどもインナーバッフルで取り付けることができない車
・スピーカーの取り付け位置を変えたい人
・ドアにスピーカーが付いてない車、10cmなどの小口径スピーカーしか付かない車
・ドアのデザインをちょっと変えたい人
以上の5つのパターンがアウターバッフル化することがオススメ、またはアウターバッフル化するといいんじゃないかなと思う車・人ではないかなと思います。
といった感じで今回はアウターバッフルとはどんなものなのか、アウターバッフル化することによって得られる効果・メリットについてお伝えさせていただきました。
こんな感じで用語解説や雑学のようなことをお伝えしております。
今回の内容が面白かったなと思われた方はまた次回も見ていただけると嬉しいです(^^)
文字を読み込んでいくことが苦手な方のために動画も用意しております。
動画内で話していることはほとんど同じ内容となっております。