こちらのページではカーオーディオ基礎講座といった形でカーオーディオの基礎知識や用語解説などを行っております。
カーオーディオは専門用語が多く、分かりにくいことが多いと思います。
そういった分かりにくいことや、これからカーオーディオを始めようと思っておられる方が疑問に思うことなどを出来るだけ分かりやすくお伝えしていこうと思っています。
分かりやすくお伝えすることを目指していますので厳密にはちょっと違うところもあるかと思いますが、まずは大きなイメージをつかんでいただきたいと思っておりますので、そういう気持ちで見ていただけたら幸いです。
それでは早速始めていきましょう!
カーオーディオ基礎講座 第18回目のテーマは『サブウーファーからのカーオーディオ入門』です。
いつもならカーオーディオを始めようと思われている方に1番最初にオススメしていることは『スピーカー交換』です。
なぜスピーカー交換をオススメしてるかというと、効果を実感しやすい、費用対効果が高い という理由からです。
ですが、今回はあえてスピーカー交換じゃないところからカーオーディオを始める!ということをお伝えしていこうと思います。
スピーカー交換以外でカーオーディオを始めることを考えた時に主に3つの選択肢があります。
1.サブウーファー取り付け
2.デッドニング
3.DSP・プロセッサー取り付け
です。
上記の3つがあえてスピーカー交換以外からカーオーディオを始めるのにオススメな選択肢となると思います。
今回はその中の『サブウーファー取り付け』についてお伝えしていきます。
サブウーファーの取り付けと言うとたまに言われることがあるのですが、「自分はそんなに低音がいらないから」「ドンドン鳴らしたくないから」という理由でサブウーファーはいらない。と言われる方がおられます。
これはこれで1つ間違ってはいないことなのですが、そう言われる方の中には誤解されている方が多いように思います。
もちろんサブウーファーは低音を鳴らすユニットですのでドンドンと低音が鳴ったり、低音の量感が増えたりするものです。
ですが先ほどのサブウーファーを付けたくないと言われる方の中には『車の外まで低音が響き渡っている車両』のようになりたくない。と思われている方がおられるように思います。
ですが、車の外まで低音が響き渡るような鳴らし方は低音が好きな方で、かなり低音をブーストした状態で鳴らしておられる方です。
もちろんそういう音楽の楽しみ方もあるのですが、サブウーファーの基本とは違う少し特殊な楽しみ方になります。
サブウーファーの本来の使い方というのはドアスピーカーで鳴らしきれない低音を補ってあげることです。
例えばCDの場合、20Hzという低音信号から20khzという高音信号まで収録されています。
ですが、一般的なドアスピーカーが鳴らせる低音はよく鳴らせて50Hzくらいまでです。
なので50Hzより低い周波数というのはしっかりと鳴らしきれていません。
そのドアスピーカーで鳴らし切れていない20Hzから50Hzの間の音を補ってあげることがサブウーファーの本来の役割となります。
そしてドアスピーカーを補ってあげる程度の鳴らし方をした際には車の外まで低音が響き渡るほどにはなりませんので安心して取り付けることが出来ると思います。
いきなり話が脱線してサブウーファーの誤解について少しお伝えしましたが、本題の『あえてスピーカー交換ではなくてサブウーファーを取り付けた』際のメリットについてですが、大きく3つあります。
1つ目。低音の量感が増える、質感が向上する。
2つ目。ドアスピーカーの負担を減らすことが出来る。
3つ目。音楽全体の音の厚みが出る。
この3つが主なメリットになると思います。
ではこの3つのメリットを少しだけ詳しくお伝えしていきます。
まず1つ目のメリット、『低音の量感が増える、質感が向上する』についてですが、
今までドアスピーカーで鳴らせていなかった低音を鳴らすための専用ユニットを追加しますのでより低い音まで鳴らせるようになります。
今まで鳴らせていない部分の低音が増えますので結果として量感、聴こえる低音の量が増えます。
そしてスピーカーは振動板が大きいほど低音を鳴らしやすいという特徴があります。
サブウーファーはドアスピーカーよりも大きな振動板を採用していることがほとんどですので低音を鳴らしやすいユニットだということになります。
低音を鳴らしやすいということはドアスピーカーよりも楽に鳴らすことが出来るということでもありますので、結果的に質の高い低音を鳴らしやすく、質感を向上させやすいということになります。
次に2つ目のメリット、『ドアスピーカーの負担を減らすことが出来る』についてですが、
ドアスピーカーだけの低音では量感や低い音が足りない、と感じる方の多くはイコライザーで低音部をブーストしておられると思います。
そうすることで低音を大きくすることは出来るのですが、イコライザーでブーストすると通常では鳴らせない低音をドアスピーカーにがんばって鳴らしてもらっている状態になります。
そうするとドアスピーカーの負担は増えてしまいます。
負担が増えることでどうしても犠牲になる部分というのがあるのですが、その一例が中音や高音です。
低音を鳴らすことに力を使うようになってしまいますので中・高音はちょっと曇ったり、濁った音になってしまいます。
なのでドアスピーカーにがんばってもらうわけじゃなく、低音を鳴らすなら専門ユニットであるサブウーファーを取り付けて低音を補ってあげる。
そうすることによりイコライザーでブーストしなくても低音を鳴らすことができますのでドアスピーカーに無理にがんばってもらう必要が無くなります。
その結果、ドアスピーカーの負担が減ってドアスピーカーからの音のクオリティが上がる、と言うより正確にはドアスピーカーのクオリティが下がらないようにすることができます。
最後に3つ目のメリット『音楽全体の音の厚みが出る』についてですが、
音楽信号に収録されている低音をきちんと鳴らせるようなるとしっかりと低音が聴こえるようになります。
低音がしっかりと聴こえるようになることで中音や高音まで聴こえ方が変わります。
高音までというと少し大げさかもしれませんが、低音がきちんと鳴ることで音楽全体の音の厚みが増えます。
厚みの無い音が好きという方は好みと違ってしまうのかもしれませんが(^_^;)
音楽をきちんと鳴らした結果、音の厚みが増すのでこれは忠実な再生という意味では正しことだと思います。
最後に先程お伝えしたメリットを踏まえてどんな人に『あえてスピーカー交換ではなくて、サブウーファーの取り付け』の方がおすすめなのか。
・現状、低音が足りてない、もう少し低音の量感が欲しいのにドアスピーカーだけじゃ物足りない方
・音楽をもうちょっとゆったりと聴きたいという方
上記の方にはスピーカー交換よりサブウーファーの取り付けの方がオススメ出来ると思います。
ただ、2つ目のゆったりと聴きたいというのとサブウーファーがイメージと違うなって思う方もいるかもしれないですが、低音の信号がしっかりと鳴ることによって音の厚みが出たりします。
結果としてふくよかな音になったりしますのでゆったりとした音で聴くことができるようになります。
なので音楽をゆったりと聴きたい方にもサブウーファーの取り付けはオススメだと思います。
近頃は小型のパワードサブウーファーだったり、お手頃なモデルもたくさんあります。
なのでそういったものを取り付ける。そして低音を補ってあげる。というところからカーオーディオを始めてみるのも楽しいんじゃないかなと思います。
そして取り付けた結果、音がどんなふうに変わるのか、聴こえなかった音が聴こえるようになるというのはどういうことなのか、というのを感じてもらって『カーオーディオ楽しいな』と思ってもらえたらなと思います。
今回はカーオーディオを始めるのにあえてスピーカー交換じゃなくて違うところから始めてみる。
その選択肢の一つ、サブウーファー取り付けについてお伝えさせていただきました。
あとは『デッドニング』と『DSP・プロセッサー』についてもお伝えしてこうかなと思いますので、今回の内容が面白かったなと思っていただけた方はそちらも見ていただけると嬉しいです(^ ^)
文字を読み込んでいくことが苦手な方のために動画も用意しております。
動画の中ではほとんど同じ内容のことをお伝えしております。