
本日は アウディ RS3 のスピーカー交換とアンプ内蔵タイプのDSPを取り付けさせていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は以前、違う車両でスピーカー交換をさせていただきましたが、今回は違う車両を購入されたということでオーディオ取り付けのご依頼をいただきました。
ということで早速ですが作業を紹介していきます。

まずはドアから作業を始めていきます。
ということで作業前のドアの状態です。
なんとなく角張った感じのデザインで少しガンダムっぽく感じてしまうのは僕だけでしょうか?

先程の内張を取り外すとドア内部はこのようになっております。
アウディのドア内部はシンプルですよね。

そしてこちらが今回交換していく純正スピーカーです。
写真だとわかりずらいと思いますが、よく見るサイズよりも大きなスピーカーになっております。
計っていないのでわかりませんが、18cmか20cmサイズですね。

早速取り外してすっきりとした状態にします。

ここからは新しくスピーカーを取り付けるための作業となります。
ということで最初に行ったのはスピーカーケーブルのドア内部へ通線です。
純正のスピーカーケーブルを使って鳴らすことも可能ですが、やはり専用の線に交換する方が音質的に有利ですし、今回はDSPを取り付けますのでDSPの調整能力をフルに使い切るためにもケーブルの交換、追加はおすすめになります。

続いてインナーバッフルの作成、取り付けです。
先ほどもちらっとお伝えしましたが、今回の車両は通常よく見かけるスピーカーよりも大口径のものがついていました。
ということはその大きな口径に対応するインナーバッフルを作る必要があります。
大口径の土台部分に対応しつつ、新しく取り付けるスピーカーは16.5cm なので内径はスピーカーに合わせての作成となります。

お次はスピーカー背面部の制振です。
今回は部分的な施工なのでスピーカーの真裏に部分的に貼り付けをさせていただきました。

仕上げは先程の制振シートの上に音の拡散と吸音効果のあるディフュージョンを貼り付けてスピーカー背面部の制振作業が完了です。

お次はスピーカー取り付け部の鉄板を全面的に制振です。
今回はサービスホール(大きな穴)の部分もパネルで塞がれていましたので全面オーディオテクニカのブチル系制振シートで施工させていただきました。
ということで内張で隠れる部分が全面青色になっております。

ここまできたらスピーカーの取り付けです。
今回は店内の試聴ディスプレイにてスピーカーを聴き比べていただき、ブラムの新しいシグネチャーシリーズを選んでいただきました。
スピーカーのセンターがキャップになっていますのでいつもだと薄型の『S 6.45』っぽく見えますが、今回はドアの奥行きもありますし、3Way構成で取り付けをさせていただきますので『S 6.300』の方をお選びいただきました。

仕上げにスピーカー周りにスポンジテープを貼ってドアはこのように仕上がりました。

あとは内張の組み付けですがその前にこちらも制振していきます。

こちらも部分的な施工でしたので振動しやすそうな箇所を選びつつ制振シートを貼り付けさせていただきました。

最後に内張を元通りに組み付けてドアでの作業は完了です。
ドア内部で色々と行っておりますが、全て見えない箇所での作業ですので内張を組み付け後は見て目の変化はありません。

お次はダッシュボード周りの作業となります。
今回は見た目を変えずにスピーカー交換を行うというのがテーマですので全て純正位置に取り付けていきます。

ということでまずはカバーやピラーの取り外し。

まずはミッドレンジの交換をしようと思い確認すると、取り付けスペースはあるのですが、スピーカーはいませんでした(^^;;
付いているものだと思っておりましたのでちょっとびっくり。

純正スピーカーが取り付けられていなくてびっくりしても取り付けスペースがありますのでそのまま取り付けをしていきます。
こちらに取り付けるのはブラムのシグネチャーシリーズ『S 3N50』です。
純正が2点留めでしたので形状を合わせるプレートを作りました。

そしてダッシュボードに取り付けるとこのようになります。
少し見えにくいのでガラス越しに見ると

こんな感じです。
あまり余裕のあるスペースではありませんが、ジャストフィットといったところでしょうか。

お次はピラー部分のツィーターを交換していきます。
流石にこちらは取り付けられていました。

取り外してみるとツィーター部分と取り付け土台の2つのパーツになりました。
せっかくなのでこちらの取り付け土台を使って取り付けを行っていきます。

新しく取り付けるツィーターはブラム シグネチャーシリーズ『T 20MG』です。
こちらは小型なので取り付け性が高くて良いのですが、純正よりも小さいのでこのままではうまい具合に取り付け土台に固定ができません。

ということで純正と同じくらいのサイズになるようにリングを作ってツィーターに取り付けです。

こうすると純正の取り付け土台にピッタリと固定ができます。
あとはピラーを車両に取り付ければ

ダッシュボード周りも見た目を変えることなくブラムシグネチャーシリーズに交換完了です!
ここまででフロント3Wayシステムが完成なのですが、今回はもう1箇所交換していきます。

それはセンタースピーカーになります。
しかも珍しいことにセンタースピーカーが2個!

事前のお話ではセンタースピーカーは2個あるとのことでしたが、実際パネルを外してみると1個だけした付いていませんでした(^^;;
2個あるので2個とも交換の予定でしたが、これまたちょっとびっくりです。
1個とはいえ取り付けスペースは2個分ありますのでこのまま取り付けを行っていきます。

ということで取り外したスピーカーとブラムのスピーカーです。
新しく取り付ける方はダッシュボード左右と同じ『S 3N50』となっております。

純正と同じ形状でプレートを作って、

取り付けです!
純正とほとんど同じ大きさのスピーカーなので取り付けはできましたが、取り付けスペース自体は奥行きなどがそれほど大きくはなかったのでちょっとギリギリな感じでした。

改めて外からみるとこんな感じで仕上がっております。
あとはカバーを取り付けてセンタースピーカーの交換も完了となります。
これにて今回ご依頼のスピーカー取り付け作業が完了です!

最後に取り付けてきたスピーカーをコントロールしつつ鳴らすのが、オーディソンのアンプ内蔵DSP『AF M8.14bit』です。
こちらは8チャンネルアンプが内蔵されている上にDSPは14チャンネルですのであと6チャンネル分なら外部アンプ等追加すれば対応可能なユニットとなっております。
ちなみにオーディソンのDSPは数字が多く書いてあるのでわかりにくい感じもしますが、数字の意味がわかると読みやすくなります。
まず『AF』に関してはオーディソン フォルツァシリーズ という意味だったはずです。
次に『M』ですが、今はCとMがありまして、Cが標準グレード、Mが上位グレードとなっております。
次に『8』に関しては内蔵されているアンプのチャンネル数。
『14』に関しては内蔵されているDSPのチャンネル数となっております。
『bit』に関してははっきりわかりませんが、オーディソンのDSPには付いているのでDSPですよ、という意味になるはずです。

ちなみにDSPですが、先程の写真はシートを一番後ろに下げた状態でしたので大部分が見えていました。
ですが、シートを標準的な位置まで前に出すと乗車している分には邪魔にならない感じに収まっております。
あとは写真がないのですが、オーディソンのBluetoothレシーバー『B-CON』も取り付けをさせていただきすべての作業が完了です。

最後に取り付けさせていただいたDSPの調整機能を使って音を整えてさせていただき納車をさせていただきました。
といった感じで本日は アウディ RS3 のフロントにブラムの3Wayスピーカーとセンターにブラムのスピーカーを取り付けさせていただいて、さらにオーディソンのアンプ内蔵DSPを取り付けさせていただいた作業の紹介でした!