本日は ホンダ ＮＳＸ のフロントスピーカー交換とバックカメラを取り付けさせていただいた作業を紹介いたします。

こちらのオーナー様は当初はナビ音声が大きすぎることを解消してほしい！というご要望でお越しいただきました。
詳しくお話を伺ってみると、新しくナビを取り付けたら全ての音が大きくて、音楽などもボリュームをちょっと上げれば大音量になるし、ナビ音声は急に大きな音が鳴るからびっくりしてしまう。ということでした。

正直申しましてＮＳＸのオーディオ作業は初めてでしたので純正オーディオがどのようになっているのかは知りませんでしたが、状態を伺う感じでは、純正で外部アンプが搭載されており、ナビの内蔵アンプと純正の外部アンプで２重に音声を増幅してしまい大きな音になっているのではないかな、という予想でした。
それなら対策は出来るだろうな、ということでお預かりをして対策をさせていただくことになりました。

そのお預かりの際に「作業がこれだけだとテンション上がらないだろうから一緒にスピーカーも交換してしまってよ」と、急に思いがけない角度からスピーカー交換のご依頼をいただきました。

ということで作業を紹介していきます。

まずは作業前の状態です。
流石に年式的には古い車になりますのでデザインも懐かしい感じですし、少し痛みがあったりします。
ですが、年式の割には綺麗な状態に思います。

先ほどの内張を取り外すとこのようになっております。
全面に白い防水シートが貼り付けられているのでほとんど見えないですね。
唯一くらいの感じで見えているのがスピーカーが取り付けられているエンクロージャーですね。

こちらがスピーカーになります。
エンクロージャーに取り付けられているスピーカーは１０cmくらいのサイズ感でした。

ここまでスピーカーを交換する工程で作業してきましたが、一旦音が大きい問題を確認していきます。

写真は撮っていないですが、ナビ裏で確認作業を行いました。
音が大きい原因はナビの内蔵アンプで音声を増幅したのち、純正アンプでさらに増幅してしまっていることだと思われたので、ナビから増幅前の信号を送り出す考えです。
なのですが、ナビを外してみて発覚。
今回のナビには増幅前の信号を出力するラインがありませんでした。（具体的には音声のＲＣＡ出力です）
となるとハイローコンバーターを取り付けて増幅後の信号を増幅前の状態まで小さくして接続してみます。

結果は通常の音量になりました。信号を小さくしているので当たり前ですが^^;
これで音が大きい問題はクリアです。
ということで安心してスピーカー交換の続きを行なっていきます。

まずはエンクロージャーごとスピーカーの取り外しです。
これでだいぶすっきりとした状態となりました。

スピーカーを外した段階でどのようにスピーカーを交換しようか、どの候補をご提案しようか、と考えながらエンクロージャーの調査を始めました。
調査を始めて気がついたのですが、どうやらアンプはエンクロージャー内に取り付けらている。
そしてエンクロージャーを開けるには手持ちの工具では対応が出来ない。ということがわかりました。
そうなると無理に開けて、さらに純正スピーカーと同等の条件のスピーカーを探すよりはエンクロージャーへの取り付けをやめてインナーバッフルを制作してスピーカーを取り付けた方が良い感じです。
ということで、ドアに取り付け可能なスピーカーを選び、オーナー様にいくつか提案させていただいたところ「つけるスピーカーは任せます」となりました。
完全お任せは少し悩まみしたがスピーカーを決定して取り付けに移ります。

まずはスピーカー取り付け部の防水シートを切り取ります。

そこへインナーバッフルを作成し、取り付けです。
あとは元々の固定穴などを塞いで防水対策も行っております。

このあとスピーカーの取り付けですが、うっかり写真撮り損ねていたようです。
ということでこのあと取り付けたスピーカーはロックフォードの『Ｔ１５２』です。
１３cmサイズのコアキシャルスピーカーを取り付けさせていただきました。
サイズについては１６cmが取り付けできるスペースはありますたがギリギリになりそうということもありまして、それなら余裕を持って１３cmの方が良さそう。となり、こちらのサイズを選びました。
あとはコアキシャルにした理由ですが、純正でツィーターの取り付け位置がありませんでしたので、セパレートタイプを取り付けるとどうしてもツィーターが見える位置に取り付ける必要があります。
車両が車両なので見た目を変えない方が良いという判断、というより個人的にツィーターが見えるよりオリジナルのデザインでいて欲しい車両だったのでコアキシャルとさせていただきました。

あとはエンジロージャーを諦めたことで純正のアンプも使えなくなりました。なのでナビの内蔵アンプの信号を小さくすることなくスピーカーへ接続させていただきました。
ただ、こちらの車両は助手席足元奥にサブウーファーと運転席と助手席背もたれの間にリアセンター（？）があり、こちらは専用の外部アンプで鳴らすようになっておりましたので、リアスピーカー用の信号を小さくしてこちらの２つを鳴らすように接続させていただきました。

これにてドアのスピーカーをロックフォードに交換しつつ、音が大きい問題の解決です。

このスピーカーを変えている作業の間にさらに追加で作業のご依頼がありました。

ということでリアナンバープレートの上の部分にバックカメラ取り付けさせていただきました。
ＮＳＸはミッドシップエンジンですので室内より後ろにエンジンがあります。
なのでバンパーにバックカメラを取り付けているのですが、そこからナビにケーブルを引き回す際に一度エンジンルーム内を通過するという、いつもとは違った感じの作業となりました。
なので感覚的にはフロントカメラ取り付けかもしれないですね。

といった感じで、作業途中に急に作業が増えたりしましたが、無事に全ての作業が完了いたしましたので最後にバックカメラの確認とオーディオの音質調整をさせていただき完了です！

といった感じで本日は ホンダ ＮＳＸ のフロントスピーカー交換とバックカメラ取り付け、そして音が大きい問題の解決をさせていただいた作業の紹介でした。

最後にちょっと余談

こちらのお車、事情により長い間お預かりしておりましたが、車好きな方はみなさん「かっこいいですねぇ」と眺めておられました笑