本日はBMW 218d のフロントスピーカーを交換した作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は純正オーディオの音質がいまひとつと感じられたそうで、もうちょっと良くしたいな!ということでご相談いただきました。
BMWで音を良くしていきたいと思ったらやっぱりスピーカー交換から行うのがおすすめとなりますので、店内にてBMW用のスピーカーを聴いていただいたり、お話をさせていただき交換していくスピーカーをイタリアブランドのオーディソンをお選びいただきました。
それでは作業を紹介していきます。
まずはスピーカー交換作業前の状態です。
こちらが純正ミッドレンジスピーカーですね。
少し前までのBMWの場合はこのミッドレンジスピーカーがもう少し車両前方よりだったのですが、近頃発売されている車両はだいぶドア中央寄りになってきています。
そしてスピーカーグリルの透過率が上がっているのでスピーカーが見えやすくなっていますね。
そしてこちらがサイドミラー裏に取り付けられている純正ツィーターです。
こちらも少し前までの車両はほとんどの車両でツィーターが取り付けられていなかったのですが、最近の車種はツィーター有りのオプションが選びやすくなっているのかだいぶ装着率が上がっていますね!
先程の状態から内張を取り外してツィーターが取り付けられているパネルを取り外した状態です。
これからこちらのパネルを少し分解してツィーターを交換していきます。
パネルを分解して純正ツィーターを取り出しました。
せっかくなので新しく取り付けるオーディソンのツィーターと並べてみています。
何も知らなければどっちが純正でどっちがオーディソンなのかわからないですよね。
左が取り外した純正で右がオーディソンになります。
今回のオーディソンのスピーカーはBMW専用のスピーカーですのでサイズが純正と同じに作られています。
早速パネルにオーディソンのツィーターを取り付けてみました。
とはいってもまだパネルがバラけている状態です。
こちらのパネルを表面のパネルと組み付けて完成です。
スピーカー交換作業と合わせてもう一つご依頼をいただいておりました。
それがツィーターグリルの交換です。
以前はパネルとグリルは一体となっていて1つの部品でしたが、近頃はパネル部分とグリル部分が別売の部品となっております。
そのグリル部分をハーマンカードンタイプに変えたい!とのことでグリルだけハーマンタイプを取り寄せさせていただきました。
取り寄せ前はエンブレムがあるかないか、くらいの違いかと思っていましたが、並べてみるとグリルのメッシュ自体が違っていました。
わずかではありますが、ハーマンカードンタイプの方が透過の穴が大きく、音の通りが良さそうなグリルとなっていますね。
先程のグリルとツィーターを表面のパネルに組み付けてドアに取り付けるとこのようになります。
以前のグリルよりはっきりとツィーターが見えるようになりましたね。
ツィーターの取り付けが終わったところで大事なユニットであるツィーター用のハイパスフィルターを取り付けます。
小型なので比較的どこでも取り付け可能なのですが、なかなか程よいスペースと固定方法を探すのがいつもちょっと悩みます^^;
ツィーター関係の作業がひと段落しましたのでお次にミッドレンジを交換していきます。
ということでまずは純正スピーカーですね。
ミッドレンジスピーカーを取り外すとこのようになっております。
近頃はスピーカーを外しても開口部がありません。
こうすることで雨水の心配がなくなりますし、わずかとは思いますが車外からの音が車内に入りにくくなるはずなので遮音性が高まると思います。
ただ、オーディオ的にはスピーカーの背圧が逃げにくいのがちょっと難点です・・・
取り外したミッドレンジもツィーターと同様に純正とオーディソンを並べてみました。
左が純正で右がオーディソンですが、表側は違いが写真では分かりにくいですね。
表から見た大きな違いは振動板になります。
純正は見た目からもわかる紙系の素材です。
それに対してオーディソンの方が光沢があるので樹脂系の素材かと思いきや、撥水加工されたペーパーコーン(紙系)でした。
表の次は裏側も見てみましょう。
表側はそれほど違いが見えなかったですが、裏側ははっきり違いがありますね。
一番分かりやすいのはマグネットサイズです。
純正は小さいのですが、オーディソンの方が可能な限り大きくした感じで結構なサイズの違いが出ています。
マグネット(磁力)が大きいとしっかりとした駆動力が作れますので頼もしいですね!
そしてこれまた写真では分かりにくいのですが、純正のスピーカーフレームは樹脂なのに対してオーディソンはアルミです。
フレームの強度があると振動板の振動をしっかりと受け止めることができますし、不要な振動からの音の濁りが減りますね。
しっかり見比べたところでオーディソンのミッドレンジを取り付けです。
取り付けてしまうと表側が見える状態なので純正との違いが分かりにくくなってしまいますが、しっかりと交換完了です!
交換後の全体をみるとこんな感じです。
最後に内張を組み付けてスピーカー交換作業完了です!
最後に取り付け確認をしてから純正オーディオに内蔵されている音質調整機能を使って全体のバランスを整えれば全ての作業が完了です!
といった感じで本日はBMW 218d のフロントドアスピーカー交換作業を紹介させていただきました。
最後にちょっと雑談
今まではツィーターグリルを選んでもらう際にデザイン的にハーマンロゴ有無のどちらが好みですか?といった感じで選んでいただいていたのですが、意外にも透過率が違うことが分かりました。
なので今後は見た目もですが、音に少しでもこだわるならハーマングリルですよ!といってもいいかもしれませんね。