本日はトヨタ アルファード にオーディソンのアンプ内蔵プロセッサー(DSP)を取り付けた作業を紹介いたします。
こちらのお車はまだスピーカーを含めて全て純正の状態のお車なのですが、オーナー様がプロセッサーを取り付けてみたい!ということでご相談をいただきました。
それでしたらまずはそれほどハイグレードなモデルではなく、比較的エントリークラスのプロセッサー、でもあまりエントリー過ぎるのは個人的にお勧めしておりませんのでヘリックスの『M-FOUR DSP』を紹介させていただき、取り付けを行うことになりました。
が、『M-FOUR DSP』が長期の欠品中で入荷の見込みもないことから急遽、オーディソンのアンプ内蔵プロセッサー『AP 4.9bit』を取り付けさせていただくことになりました。
それでは作業に取り掛かっていきます。
今回はプロセッサーの取り付け作業ではありますが、スピーカーケーブルをフロント2Way分引き換えてマルチ接続にしていきますので、まずは内張を取り外してドア内部にスピーカーケーブルを通していきます。
内張を取り外すとこのようになっております。
アルファードは比較的新しいお車なのですが、近頃のトヨタ車のようにサービスホールが樹脂パネルで塞がれているタイプではなく、防水ビニールで覆われているタイプですね。
そしてこちらが純正スピーカーになります。
フレームはオーバルタイプなのに振動板は丸型というちょっと変則的なスピーカーになっていました。
今回はこちらは交換しませんのでそのままの状態で作業を進めていきます。
先程の状態からドア内部にスピーカーケーブルを通して純正スピーカーに接続します。
今回はスピーカーの交換はありませんが、後々スピーカーを交換したくなった際のためにスピーカーケーブルは長めに通させていただきました。
ちなみに今回使っているケーブルはオーディオテクニカの『AT-RS110』になります。
ドア内部にケーブルを通してスピーカーと接続をしたら今回のドア内部の作業は完了ですのでこれでドア内張を元通りに組み付けます。
ドアスピーカーのケーブルを引き換えましたのでお次はダッシュボード奥にある純正ツィーターのスピーカーケーブルも引き換えていきます。
ダッシュボードのカバーを取り外すとコーンタイプのツィーターが顔を出します。
こちらも先程と同じスピーカーケーブルを接続します。
この際に純正ツィーター裏にはコンデンサーが取り付けられていて、ハイパスフィルターがかかっている状態ですので、今回はそちらをバイパスしてフィルターレスの状態にしてスピーカーケーブルを接続しております。
スピーカーケーブルの引き回し、接続が終わったところでお次はプロセッサーを駆動するための電源を取り出します。
オーディソンのプロセッサーは消費電流をセーブするモードがありますので車内のケーブルから電源を割り取る方法でも使用することは可能なのですが、セーブするモードではアンプがフルパワーで駆動できませんのでやはりバッテリーから直接電源を取り出すことがお勧めとなります。
電源の取り出しまで終わりましたらあとは純正ディスプレイオーディオから音声信号を取り出して助手席シート下まで各種ケーブルを引き回してプロセッサーに接続します。
アルファードのシート下は広い空間がありそうでしたが、エアコンの吹き出し口があり意外とスペースが少なめでした。
でも問題なくプロセッサーの取り付け完了です。
これにて取り付け作業は完了ですので最後に動作確認を行い、音の調整を行って完成です!
今回はプロセッサーの取り付けだけですので作業としましてはほとんどが配線関係ですので地味な作業になりました。
でも効果はしっかりありますね。
純正スピーカーでどこまで違いを出せるだろうか?と少し心配なところもありましたが、納車の際にオーナー様に聴いていただきましたところ「こんなに変わるとは思いませんでした!」と驚きと喜びのコメントをいただきました。
と言った感じで本日は トヨタ アルファード にオーディソンのアンプ内蔵プロセッサー(DSP)を取り付けさせていただいた作業の紹介でした。
今回は作業前(純正の状態)と作業後(プロセッサー取り付け後)の状態を録音させていただきましたので比較動画を作らせていただきました。
動画では定位感などはわからないと思いますが、音の違いを確認していただけると思いますのでお時間ある時に見てみてくださいね(^^)