本日はBMW M2 にプロセッサー取り付けを行った作業を紹介したいと思います。
こちらのお車は以前ブラムのスピーカー交換作業をさせていただいたお車です。
その時の作業はこちら↓
以前のスピーカー交換で音は良くなったけど、もう少し高音質化をしたい!ということでプロセッサーを追加するご相談をいただきました。
その中で『マッチ』から発売されているBMW専用アンプ内蔵プロセッサーも選択肢として上がっていたのですが、最終的にヘリックスの6チャンネルアンプ内蔵プロセッサー『P−SIX DSP MK2』をお選びいただきました。
ということで、取り付け作業に取りかかります。
まずはスピーカーケーブルを引き回していくためにドア内張りを取り外すところから作業スタートです。
アンプ内蔵プロセッサーを取り付ける際には、純正のスピーカーケーブルを使用して取り付けるという方法もあります。
ただ、純正のスピーカーケーブルを使用して取り付けを行うと、基本的にはプロセッサーの調整機能をフルに使いきることができません。
感覚的に言いますと60%くらいの調整能力しか発揮できない感じです。
それではせっかくのプロセッサーが勿体無い(?)ので、今回はドアに取り付けられているツィーター・ミッドレンジスピーカー、そしてシート下のミッドバススピーカー、フロントに付いている全てのスピーカーのケーブルを新たに引き回していきます。
ということでドアの内張りを取り外すと、以前スピーカー交換をしておりますので、ブラムのS100N24が現れます。
スピーカーケーブルを引き換えますので、一旦スピーカーを取り外してケーブルをドア内部に通線していきます。
スピーカーケーブルをドア内部に通線していくのですが、通す場所はもちろん純正ケーブルチューブ内です。
ドアに通していくスピーカーケーブルはオーディオシステムのAT−RS110です。
これをツィーターとミッドレンジに接続しますので2本純正チューブ内を通します。
ですが、BMWの純正チューブは車体側が写真のようにカプラーになっているので、ドアにケーブルを通す際には多少の加工が必要となります。
カプラーの部分を多少加工して無事にスピーカーケーブルがドアの中まで通線出来ました。
あとはドア内部でガラスや可動部などに干渉しないように引き回し・固定をしたら、
ケーブルをスピーカーに接続して、再度ドアに取り付けたら、
ドアに取り付けられているスピーカーのケーブル交換作業完了です。
今回はドアに対しての作業はケーブルの交換だけですので、あとは内張りを元どおり組み付けます。
ドアに取り付けているスピーカーのケーブル引き換えが終わりましたので、お次はシート下ミッドバスのケーブルも引き換えていきます。
ちなみに、こちらのシート下スピーカーは一般的にはサブウーファーと呼ばれているようです。
正式になんと呼ぶのが正しいのか確認したことはないですが、個人的には鳴っている帯域がサブウーファーほど低くないように感じますので、ミッドバスまたはミッドウーファーと呼ぶのがしっくり来るように思っています。
まぁ、サブウーファーと呼んでしまった方が分かりやすいのかもしれませんが^^;
こちらのシート下のスピーカーは純正スピーカーをそのまま利用しておりますので、接続はカプラーとなっています。
ですので、接続部は純正カプラーを利用し、カプラーから近いところでケーブルをカット。そしてAT−RS110を接続しています。
実際にスピーカーに接続するとこんな感じです↑
純正カーペットが邪魔でわかりにくいですが^^;
カプラーから出てすぐのところからオーディオテクニカのケーブルに変わっています。
これでスピーカーケーブルの接続は完了ですので、あとはドアスピーカーのケーブルとまとめてプロセッサーを取り付けるトランクまで引き回します。
スピーカーケーブルをトランクまで引き回してきたらここで今回の主役、アンプ内蔵プロセッサーの登場です。
ヘリックスのアンプ内蔵プロセッサーP SIX DSP MK2 は120W×6チャンネルのハイパワーアンプを搭載しているので、ボディ自体もしっかりしていますが、ヒートシンクもしっかりとしています。
今回はこちらのプロセッサーをトランクへ取り付けです。
今回はトランクの左前方へプロセッサーを取り付けます。
まずは取り付けるためのボックスを作り、
引き回してきたケーブルを接続し、プロセッサーを取り付けです。
今回はトランクはほとんど使わないからトランクだったらどこに取り付けてもいいですよ。とオーナー様からお話をいただいていましたので、トランク上部への取り付けとなりました。
写真を撮ってなかったですが、電源はトランク下部にあるバッテリーからヒューズを設置し、ダイレクトにアンプ内蔵プロセッサーに接続しています。
P SIX DSP は少し大きいので隠すことは難しいですが、もう少し小型のプロセッサーでしたら普段は見えないように取り付けることも可能ですよ!
と言った感じでプロセッサー本体は取り付け完了なのですが、合わせてプロセッサーのリモコンを追加していただきましたので シフト奥の部分、
小さなトレーのようなところに取り付けさせていただきました。
今回は「大掛かりな加工は無しで、簡単に取り付けてください」とのことだったのですが、丁度良い場所でしたので大掛かりな加工無しでも自然な感じで取り付けが出来ました。
プロセッサーにリモコンを取り付けたということは!?
はい。詳しい方なら既にお気づきかもしれませんが、
ウォークマンの音源をプロセッサーにダイレクトに接続いたしました。
今回は入力オプションの HEC HD-Audio USB を追加して、
スープラのUSBケーブルを使ってプロセッサーにダイレクトに接続しております。
あとは、ウォークマン純正の信号出力ケーブルでは音楽を聴きながら充電ができませんので、サウンドサスペンションに加工を依頼いたしまして、音楽を聴きながら充電が出来るようにしてもらっています。
しかも充電加工 タイプBですので、充電ができるようになった上にノイズ除去もしてくれますので高音質化も出来る優れものです!
今回の作業はお伝えする要素が多い為長くなってきましたが、これでプロセッサー取り付け作業完成です!
最後にパソコンにてプロセッサーの音質調整を行って完成です!
ちなみに、プロセッサーはボックスに蓋を取り付けたら見えませんし、上に荷物も置けるようになります。
今回のプロセッサー取り付け作業でボーカルの定位が綺麗に出るようになりましたし、音のバランスも良くなり、スピーカー交換だけよりもさらに音楽を楽しめるようになりました。
納車の際にオーナー様と奥様に音の変化を確認していただき、オーナー様には納得していただき、奥様には音の変化にびっくりしていただきました。
プロセッサーはメインユニットに細かな調整機能が付いていない車両にはオススメのユニットです。
特にBMWはオーディオユニットが交換できませんし、オススメしたい大きな理由がもう1つあります。
あるのですが、ここで書いてしまうとまた長くなってしまいますので、改めて起きな理由解説ページなど作りたいと思います。
と言った感じで、
BMW M2 にヘリックスのアンプ内蔵プロセッサー取り付け作業の紹介でした。
追伸。
作業前(スピーカー交換のみ)と作業後(スピーカー交換+プロセッサー取り付け)の音質比較動画をつくってみました。
マイクで録音した音ですので差が分かりにくいかと思いますが^^;
参考に見てくださいね(^-^)