本日はBMW 3シリーズ(G20)のフロントスピーカー・シート下ウーファーの交換とアンプ内蔵プロセッサー(DSP)を取り付けた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様はスピーカーを交換したり、プロセッサーを取り付けることで純正よりも音が良くなる、という情報をみられて興味を持っていただき相談にご来店いただきました。
ご来店の際に実際にオーディソン・フォーカル・ブラムのスピーカーを聴き比べていただいたり、色々とお話をさせていただきスピーカーはブラムでいことになりました。
その後もメールにて打ち合わせをさせていただきシート下のウーファーの交換やアンプ内蔵プロセッサーを決めていただき作業となりました!
それでは作業の方に取りかかっていきます。
まずはドアスピーカーの交換から行っていきます。
ということで作業前の状態ですね。
こちらの車両は純正の状態でミラー裏のパネル部分にツィーターが取り付けられていました。
こんな感じですね。
ハーマンのロゴなどはなかったのでシンプルな見た目です。
ドア上部のミッドレンジスピーカーはこんな感じです。
以前のモデルより少しスピーカーグリルの開口率が高くなったようでスピーカーが透けて見えやすくなっていました。
先ほどの内張を取り外すとこのようになっております。
ドア全体は写っていませんが今回の3シリーズはサービスホールの穴がなく、樹脂パネルで覆われているタイプでした。
近頃のBMWはこのタイプばかりですので今後のBMWはこのようになっていくんでしょうね。
純正ミッドレンジスピーカーをアップで見るとこんな感じです。
相変わらずなというと聞こえが悪いかもしれませんが^^; いつものBMW純正スピーカー、と言った感じです。
ミッドレンジスピーカーを取り外すとこのようになります。
同時にツィーターを取り付けているパネルも取り外しましたのでここからが新しくブラムのスピーカーを取り付けていきます。
まずはツィーター交換から。
ということで純正ツィーターとブラムのツィーターを並べてみました。
左が純正なのですが、iDrive7以降だと思うのですがツィーターの振動板が一回り小さくなりました。
ツィーターは低音を鳴らすわけではないので大きい必要はないですが、やはり感覚的にはもう一回り大きい方が安心感みたいなものはありますね。
先ほどの写真の状態だとブラムのツィーター外径が純正よりも一回り小さいですのでそのままではピタッと取り付けができません。
なのでブラムのツィーターにアクリルリングを取り付けて外径を純正のものと合わせています。
こうすることで純正取り付け位置に同じようにぴったりと取り付けることが出来るようになります。
あとは純正のパネルにブラムのツィーターを組み付けて、ドアにとりつければツィーター本体の交換は完了です。
ツィーターの交換が終わりましたのでお次にミッドレンジスピーカーを取り付けていきます。
と、その前にまずはスピーカー裏の制振作業から。
いつもは吸音材のみですが、今回は制振作業を追加していただきましたのでまずはレアルシルトのハイグレード版『匠』を貼り付けます。
そしてその上にオーディオテクニカの吸音材 AT7570R を貼り付けてスピーカー裏の制振・吸音処理は完成です。
スピーカー裏の作業が終わりましたのでお次にミッドレンジスピーカーを取り付ける際の土台となるインナーバッフルを取り付け、ツィーターとミッドレンジ用のパッシブクロスオーバーを取り付けています。
このパッシブクロスオーバーの取り付け位置はいつも少し悩むのですが、今回はミッドレンジ下の部分にちょうど良いスペースがありましたのでこちらへ取り付けました。
あとは余談なのですが、写真ではパッシブクロスオーバーの蓋がないですが、ブラムのこのパッシブの蓋は取れやすいので取り付ける際には外した状態で取り付けをさせてもらっています。
もちろん蓋がなくても支障がない場所へ支障のないように取り付けをさせてもらってます。
インナーバッフルとパッシブクロスオーバーの取り付けまで終わりましたのでお次はドアの制振を行っていきます。
ということでまずは制振前の状態です。
制振シートを貼り付け終えるとこのようになります。
こちらもグレードアップでいつもより制振シートを増量しております。
ドアの制振作業まで終わりましたのでいよいよミッドレンジスピーカーの取り付けです。
先ほどのパッシブクロスオーバーからのスピーカーケーブルを接続し、インナーバッフルへガチッと固定しております。
そしてスピーカーの縁をスポンジテープで覆うようにしております。
ドア全体を見るとこのように仕上げています。
これにてスピーカーの交換は終わりですが、内張を組み付ける前にもうひと作業。
それが内張裏側の制振です。
純正で吸音フェルトが取り付けられていますが、こちらを取り外して内張の共振しやすい場所へオーディオテクニカのブチル制振シートを貼り付けていきます。
貼り付け後はこのように仕上がります。
最後に純正の吸音フェルトを再度取り付けたら内張の制振作業も完成です!
あとは内張を元どおり組み付けて、
フロントドアスピーカー交換作業完成です!
純正位置への取り付けを行っておりますのでスピーカー交換後は見た目が変わることがないのですっきりとしております。
覗き込めがツィーターはふちのシルバーのリングがチラッと見えるくらい。
ミッドレンジはよくよく覗き込めばカーボン柄が見えますが、パッとみでは純正との変化はわからないかと思います。
と言った感じでフロントドアスピーカーの交換は完了ですので、次にシート下のウーファーユニットを交換していきます。
BMWに乗られている方に「シート下に低音を鳴らしているウーファーユニットが取り付けられています」とお伝えしても「そんなのが付いてるの!?」と言われることがあるので意外と認知されていないのかもしれませんが^^;
一部車種を除きますがほとんどの車種でシート下にウーファーユニットが取り付けられてます。
シートを浮かして、スピーカーグリルを取り外すとこのようにユニットが見える状態になります。
とは言ってもこちらはスピーカーの前にメッシュが貼られていますのでユニットが見えてもスピーカーには見えにくいかもしれませんね^^;
シート下のウーファーはケースのような土台に取り付けられていますので、まずは土台ごと車両から取り外します。
取り外した状態が上の写真です。
土台は再利用して取り付けますので土台とスピーカーを分離させます。
この分離作業がビス固定ではなくてほとんどの場合ボンドのようなもので接着されていますので地味に大変な作業です・・・
やっとウーファーユニットが取り外せましたので新しく取り付けるブラムのウーファーと並べてみました。
ブラムのウーファーはBMW専用に作られていますので形状はほとんど同じとなっています。
ただ、スピーカーケーブルを接続する端子部分が純正はカプラーなのに対してブラムは汎用の端子となっていますのでこの部分は少し配線を加工してあげる必要があります。
ついでに裏側も見てみるとこんな感じです。
と言っても裏側なのでそんなに面白い感じでもないですが。
それでは先ほどとは逆手順でウーファーを取り付けていきます。
まずは土台にブラムのウーファーを取り付けて、
純正の時と同じように車両へ取り付けです。
あとはスピーカーグリルを取り付けてシートを元どおり組み付ければ、何事もなかったかのようにシート下のウーファー交換完了です!
ここまででスピーカー交換は終わりましたので最後にアンプ内蔵プロセッサーを取り付けていきます。
プロセッサーを取り付けるためには純正のオーディオ信号が必要となりますのでまずは純正アンプを探します。
トランクの左サイドでアンプを発見!
こちらから各チャンネルの信号を取り出します。
せっせと配線作業を行ったのちにアンプ内蔵プロセッサーを取り付けです。
今回は色々悩まれましたが、ドイツブランドのヘリックス V-EIGHT DSP MK2(187,000円税込) をお選びいただきました。
なかなかの金額のプロセッサーとなりますが、アンプのチャンネル数も豊富ですしパワーもあって音の良いおすすめのアンプ内蔵プロセッサーです。
プロセッサーはトランクへ取り付けさせていただきましたのでユニットが見える状態ではトランクの使い勝手が悪くなりますので最後にプロセッサーに蓋をつけております。
一部排熱のために穴を開けておりますが、これで上に荷物を載せることもできますのでそれほど邪魔にはならないと思います。
プロセッサーの取り付けまで終えたところで全ての作業が完了しましたので、最後に今回取り付けたアンプ内蔵プロセッサーを使ってしっかりと音の調整を行ってから納車させていただきました!
納車の際にオーディオ取り付け後の音の変化を確認していただきましたが、しっかりと変化を実感していただき大変喜んでいただけたようでした。
と言った感じで、本日はBMW 3シリーズ(G20)のフロントドアスピーカー・シート下ウーファーの交換、そしてトランクにアンプ内蔵プロセッサー(DSP)を取り付けさせていただいた作業の紹介でした。
ちなみに今回のドアスピーカー交換は『BMW専用スピーカー交換 ブラムセット』をベースに、ドア制振をグレードアップで行っております。
シート下のウーファーはブラム BM200XF をお選びいただいております。
そして今回の作業はドアスピーカー交換・シート下ウーファー・アンプ内蔵プロセッサー取り付け。の順で作業後の音を録音させていただきました。
どうしても録音ですので変化はつかみにくいところがありますが、参考になると思いますので興味がある方は見てくださいね( ^ω^ )