本日はメルセデスベンツ C250 のフロントドアスピーカーとセンタースピーカーの交換、そしてツィーターはパネルを加工して取り付けさせていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様はお車購入の際に音質に期待してサウンドオプション付きの車両を購入されたそうですが、期待したほどの音質ではなかったそうで、スピーカー交換のご相談にご来店いただきました。
せっかくご来店いただいたということでいつものようにスピーカーを視聴していただきました。
そもそもスピーカー交換で音質改善が実感できそうなのか、というところから聴いていただきました。
十分に効果を実感できそうだ!となったところでどのスピーカーを取り付けるのか選んでいただきました。
そしてせっかくスピーカーを交換するのだから見た目も少しこだわりたい!というご希望でサイドミラー裏のパネル部分を加工してツィーターを取り付けさせていただくこととなりました。
それでは作業を紹介していきます。
まずはドアスピーカー交換作業から始めて行こうと思います。
ということで作業前の状態です。
こちらがスピーカー取り付け部になります。
今までミッドレンジ部分のシルバーのグリルは見たことがありましたが、後付けのなんちゃってブルメスターグリルのこともありましたが、今回はちゃんとブルメスターグリルですね。
そして先程の内張を取り外すとこのようになっております。
いつもはツィーターから作業を行いますが今回はミッドレンジから行っていきます。
ということでミッドレンジスピーカーが取り付けられているドア内張を裏返します。
そうすると純正でフェルトが設置されています。
先程のフェルトを取り外すと良く見かける感じの内張になりますね。
そしてドア上部に取り付けられているミッドレンジスピーカーも見えてきます。
近寄ってみるとミッドレンジはこのように取り付けられています。
取り付け自体は通常のスピーカーと同じですね。
先程のスピーカーを取り外そとこのようになっております。
スピーカーを外したところで新しく取り付けるブラムのシグネチャーシリーズと並べてみました。
メルセデス用として設計されているだけあって形状、サイズは同じですね。
ついでに裏側も。
ブラムの方が立派な背面となっておりますが、あまり大きすぎると取り付けが出来なくなってしまいますので取り付けサイズも考慮しながら設計されていますね。
そしてブラムのスピーカーがメルセデス用に設計されているポイントの1つとしてこのスピーカー固定部になります。
純正は突起物をゴムブッシュに押し込んで固定しておりますので、ブラムの方も別体パーツを組み付けることで同様の固定方法が出来るようになります。
このパーツを組み付ければ後はスピーカーを内張に固定です。
取り付けの前に今回はオーナー様のご希望でスピーカー取り付け部の周りに追加でスポンジを設置させていただきました。
形状が歪なので綺麗にびっしりと設置はできなかったですが、大きな隙間は埋めさせていただきました。
スピーカー側からみるとこのようになりました。
そしてスピーカー取り付け前にもう1つ。
内張裏側の制振作業です。
今回は部分制振ですので振動しやすい場所を選んで部分的に振動を抑制する制振シートを貼り付けさせていただきました。
そしていよいよスピーカーの取り付けです。
と同時にミッドレンジ用のローパスフィルターも内張裏側に取り付けです。
仕上げに純正で設置されていたフェルトを元に戻してドア内張での作業は完了です。
ミッドレンジスピーカーの交換が終わったところでお次はツィーターを交換していきます。
こちらが純正ツィーターが取り付けられているサイドミラー裏側のパネルになります。
パネルを裏返すと純正ツィーターが取り付けられています。
こちらを交換ですのでまずは取り外して、
新しくブラムのツィーターを取り付けるために加工をしていきます。
ブラムのツィーターは小型なので加工しなくても純正位置に取り付け可能なのですが、ここはオーナー様のこだわりで、見えるように取り付けをしたい!ということでこちらを加工して取り付けることとなりました。
パテを使って形を形成したら仕上げに生地を貼り付けてツィーターをつけて完成です!
この貼り付け生地はどうするか悩まれていましたが、候補となる生地を見ていただきこちらのジャージー生地のものをお選びいただきました。
そして取り付けるツィーターもこちらの『TS 20MG 35HR』にするか、通常の『TS 20HR』にするかだいぶ悩まれましたが、音の変化を確認していただき、そして見た目がこちらの方が鮮やかということでお選びいただきました。
ツィーターの取り付けもできたところで最後に内張を元通り組み付けてドアスピーカーの交換完了です!
今回はツィーターを加工して取り付けておりますので見た目は変わっておりますが、違和感は少ないかと思います。
ツィーターが小型ということもありますが、振動板が白色、フレーム淵がシルバー、そのほかは黒色なので内装カラーに近いことも違和感が少ない要素かな、と思います。
ドアスピーカーの交換が終わったところでいつもの足元奥にあるサブウーファーへのローパスフィルター取り付けです。
今回の車両は運転席、助手席両方にサブウーファーがありましたので両方に取り付けです。
運転席側はペダルがあるのであまりフィルターの設置スペースがないのですが、アクセルペダル裏にちょうど良いスペースがありますのでそちらへ取り付けております。
(取り付けてしまうとほぼこの状態でもほぼ見えないですが・・・)
ローパスフィルター取り付け後は内装を元に戻してサブウーファーへの作業も完了です。
最後にダッシュボード上に設置されているセンタースピーカーを交換していきます。
ということで保護グリルを取り外すとセンタースピーカーの登場です。
先程のスピーカーを取り外すとこのようになります。
センタースピーカーを取り外したところで新しく取り付けるブラムのスピーカーと並べました。
ブラムのセンタースピーカーもメルセデス専用なので純正と同じ形状になっています。
こちらもドアスピーカーと同グレードのシグネチャーで設定があれば最良なのですが、メルセデス用のセンタースピーカーはエントリークラスのリラックスシリーズにしかありませんのでリラックスシリーズのものを用意しております。
メルセデスのセンタースピーカーはダブルボイスコイルになっていることが多いので新しく取り付けるスピーカーもダブルボイスコイル仕様の必要があります。
ただ、今回のメルセデスがシングルボイスコイルでしたのでスピーカーに付属していたハーネスを使用してダブルボイスコイルを直列仕様に変更しております。
ダブルボイスコイルの片側でも音はなりますが、せっかくダブルなので両方使いたいですよね。
配線の加工をしたらブラムのスピーカーをダッシュボード上に取り付けです。
どう形状なのでピッタリと取り付け可能です。
フロントガラス越しにみるとこんな感じで取り付け完了です。
最後に保護グリルを取り付けてセンタースピーカーの交換作業も完了です!
これにて今回ご依頼の作業は全て完了致しましたので最後に、
純正オーディオの音質調整機能を使って全体のバランスを整えさせていただきました。
と言った感じで本日は メルセデスベンツ C250 のフロントドアスピーカーとセンタースピーカーをブラムのスピーカーに交換させていただき、ツィーターはミラー裏のパネルを加工して取り付けさせていただいた作業を紹介させていただきました。
オーナー様には音の変化もですが、ツィーター取り付け部の仕上がりにも喜んでいただけました。