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本日はマツダ CX-30 のオーディオ取り付け作業を紹介いたします。

こちらのオーナー様は以前のお車でフロント3Way + サブウーファー。そしてDSPに外部アンプ。再生プレーヤーはウォークマンといったしっかりとしたシステムを組まれておられました。
今回はそのお車を乗り換えられるということで一旦全てのシステムを取り外させていただき、新しいお車であるCX-30 へ移設取り付けをさせていただくことになりました。

システムがシステムなだけに作業はなかなかのボリュームとなりますが作業に取り掛かっていきます。

マツダCX-30のピラーにツィーターとミッドレンジを取り付けるためのリング

いつもはスピーカー取り付けの際にはドアから作業をさせていただくことが多いのですが、大掛かりなシステムの時には不思議とツィーター取り付けだったりピラー加工から始めることが多いです。
ということで今回も大掛かりなシステムですのでツィーターとミッドレンジスピーカーを取り付けるためにAピラー加工から作業を開始しました。

まずはツィーターとミッドレンジのマウントを製作するために取り付けリングをMDFで切り出します。

マツダCX-30のピラーにツィーターとミッドレンジを取り付け

リングを切り出したところでお次にそのリングをピラーに取り付けていきます。
今回はツィーターもミッドレンジもAピラーへの取り付けとなりましたので片側に2つリングがついております。
このリングの位置と角度をどのように決めているんですか?と質問を貰うことがありますが、当店の場合は目視にて角度を決めています。
位置に関しましては車両形状を見ながら、ここだ!という場所を選定しております。
というとなかなか曖昧な感じですが^^;
この位置決め、角度決めだけでもかなりの時間をかけて行っています。
この時の精度で仕上がりが左右されてしまうので大事な作業になっています。

マツダCX-30のピラーにツィーターとミッドレンジを取り付けるためのマウント製作

先ほどの状態からパテを盛り、削って形を作り、まだパテが足りなかったところにパテを盛り足し、さらに削り・・・と数回行った後やっと形が出来上がります。
写真は一気に出来上がってしまいましたが、Aピラーにツィーターとミッドレンジマウントを作る作業は3、4日かかるのでとても時間のかかる作業となってます。

ピラーの形が出来がり、仕上げの生地を貼り終えておりますのであとはツィーターとミッドレンジを取り付けて車両に組み付ければ完成です。
ここまで出来上がったところでドアの作業に移っていきます。

マツダCX-30のフロントドア内張

ピラーに続いてドアの作業になりますのでまずは内張を取り外していきます。
とその前に純正のドアを見るとちょっと変わった感じになっていますね。
というのが、スピーカー取り付け部としてよく見かけるドア下部にスピーカーがありません。
その代わりにドア中程あたりに小さなスピーカーが取り付けられています。
あとはミラー裏の部分にツィーターがあります。
ドアはこの2種類のスピーカーだけになっています。
あとは車内キックパネルの少し上あたりに13cmくらいのウーファーユニットがボックスに入れられて設置されていました。

マツダCX-30のフロントドア内部

スピーカー構成を軽く見たところで内張を取り外します。
そうするとこんな感じですね。
ちょっと前によく見たマツダのドア内部とは少し作りが変わっていますね。
今後はこんな感じになっていくのでしょうか?

内張を取り外しましたのでまずはドア内部の制振作業から行っていこうと思います。

マツダCX-30のフロントドアアウターパネルのデッドニング

ということでまずはドアの内部、いつもでいうところのスピーカー背面部の鉄板部分から制振をおこなっていきます。
まずはパネルなどを取り外して作業をしやすい状態にしたところです。

マツダCX-30のフロントドアアウターパネルのデッドニング

以前のドアの作りですとパネル部分が大きくありましたのでスピーカー背面部の制振作業がやりやすかったのですが、今回はほぼ鉄板で少しパネルがあるだけですので施工がだいぶやりにくいです^^;

マツダCX-30のフロントドアアウターパネルのデッドニング

作業がやりにくかったのでやりませんでした。
なんてことはできませんのでそれでもしっかりと貼り付けをさせていただきました。

マツダCX-30のフロントドアアウターパネルのデッドニング

とは言いましてもやはり物理的に手が入らない部分などありましたのでいつもよりは少し控えめな感じとなってしまいました。
ということでまずはドアアウターパネル 全面制振 スタンダードの完成です。

マツダCX-30のフロントドアアウターパネルのデッドニング

そしてドアアウターパネルで1つオプションの施工で吸音材の貼り付けです。
スピーカー取り付け部の背面には吸音と拡散効果のあるディフュージョンを貼り付けますのでスピーカー取り付け部と反対側にオーディオテクニカの吸音材を貼り付けさせていただきました。

マツダCX-30のフロントドア内部にスピーカーケーブルを通線

ドアアウターパネルの制振作業がひと段落したところでお次にスピーカーケーブルをドア内部に通していきます。
今回は以前のお車で使っていた『サエク』のケーブルを移設で通しております。
マツダ車のドア通線は大変なことが多いのですが、CX-30はキックパネル付近にウーファーユニットがいる関係でいつもより大変でした。
それでも無事に車内からドアへスピーカーケーブルの通線完了です。

マツダCX-30のフロントドアをアウターバッフル化

スピーカーケーブルの通線が終わったところでお次にドアに16.5cmのウーファーを取り付けるために取り付けマウントを作っていきます。
CX-30はドアに8cmくらいのミッドレンジとツィーターがあるだけですので別にアウターバッフルを作る作業になります。
ということで一般的な位置にスピーカーを取り付けるために鉄板をカットしております。

マツダCX-30のフロントドアをアウターバッフル化

こんな感じでカットしてます。
さらっと書いてしまうといきなりカットしたような感じになります、このカットに至るまで入念な設計を行なってからカットする位置を決めて行なっています。
入念な設計とはいいましたが、設計をしながらもアウターバッフルを作っておりますので取り掛かり始めてからカットまで2日くらいかかってしまいました。

マツダCX-30のフロントドアアウターパネルのデッドニング

スピーカー取り付け部が決まり、鉄板のカットもしましたのでここでスピーカー背面部にレアルシルトのディフュージョンの貼り付けです。
アウターバッフルを作るときは制振作業と行ったり来たりする部分がありますのでちょっとややこしくなります。

マツダCX-30のフロントドアインナーパネルのデッドニング

鉄板のカット以降もアウターバッフル制作を続けて、土台となる部分ができたところでスピーカー取り付け部であるインナーパネルの全面制振を行います。
今回は全面制振ミドル でしたが、サービスホールが樹脂パネルで塞がれていましたので樹脂パネルをオーディオテクニカのハイグレード制振シート アクワイエ を貼り付けさせていただきました。
赤と青で対照的な色での施工となりました。

マツダCX-30のフロントドアをアウターバッフル化

アウターバッフル制作も土台部分が出来上がりましたので仕上げの表に出てくる部分を作ります。
ということで鉄板部分に続き内張もスピーカー取り付け部分をカットしてそこに化粧となるパーツをMDFとパテを使って作っていきます。
ざっとした言い方をしますとアウターバッフルは土台部分で音質が決まって、化粧となる部分でデザインが決まります。
別々の要素になりますが、これらを同時に考え、設計しながら作りますのでアウターバッフル制作はなかなか頭を使う作業でもあります。
ということで化粧となるパネルが出来上がったら仕上げに生地を貼り付ければ完成です。

マツダCX-30のフロントドア内張をデッドニング

アウターバッフルが出来上がったところで組み付け前に最後の制振作業です。
内張の制振作業もご依頼いただいておりましたので施工をしていきます。

マツダCX-30のフロントドア内張をデッドニング

今回は部分制振をご依頼いただきましたので振動しやすそうな場所を選び貼り付けをさせていただきました。
内張の制振作業はアウターバッフルの設計が終わった後にしないとせっかく貼り付けたのに内張をカットする時に一緒にカットしなければならないこともあります^^;(はい。そういったミスをだいぶ前に何度かやってしまったことがあります・・・)

マツダCX-30のフロントドア内張をデッドニング

制振シートの貼り付けが終わったあとは純正の状態で取り付けられていたフェルトを取り付けて内張の制振作業も完了です。
これであとはアウターバッフルを組み付ければドアの作業はひと段落です。

ピラーとドアの作業が終わったのであとはトランクにアンプ類の取り付けになります。
とその前にケーブル類をトランクまで配線していきます。
そのためにエンジンルームにあるバッテリーから電源を取り出し、車内へ通していきます。
今回はハイグレード電源ケーブルであるアコースティックハーモニーの4Gのケーブルを+用と−用で2本通させていただきました。

マツダCX-30のバッテリーから電源を取り出し

ケーブルを車内に通し終えたら今度はヒューズホルダーを設置し、バッテリーと接続です。
あとはせっせとスピーカーケーブルと電源ケーブル、その他のケーブルをトランクまで引き回していきます。

マツダCX-30のオルタネーターにノイズフィルターを取り付け

そういえばエンジンルーム内でもうひと作業ありました。
それがサウンドサスペンションの『OLT』の取り付けです。
こちらはオルターネーターに取り付ける商品になるのですが、オルタネーターが回転する際に発生する摩擦係数の低減と電源ノイズを減少させる商品になります。
後から気がついたのですが、今回初めて取り付けさせていただいた商品になりますので、アリとナシでどの辺がどのように変わるのか、というのを体感させていただけばよかったなと思いました^^;

マツダCX-30のトランクにアンプを取り付け

ケーブル類を全てトランクまで配線し終えたらいよいよアンプ類の取り付けになります。
今回は4チャンネルアンプが1枚、2チャンネルアンプが2枚、DSPが1台、そしてサブウーファーボックスの取り付けとなっております。
トランク下部の収納スペースに全てを取り付け予定でしたのでスペース的なものはもちろんのこと、配線の引き回しも含めて配置を決めていきます。
配線の引き回しで位置を決めるのは既存のケーブルの長さの関係もありますが、電源ケーブルとRCAケーブルが近すぎるとノイズが乗ってしまうことがありますのでそういった点でもユニットの配置、そしてケーブルの引き回しは重要になってきます。

マツダCX-30のオルタネーターにノイズフィルターを取り付け

先程の状態でほとんど取り付けは完了しておりましたが、最後にサブウーファーを取り付けて完成状態になります!
みっちりな感じになりましたが、どうにかトランク下部に全てのユニットを取り付けることが出来ました。

マツダCX-30のトランクにアンプを取り付け

最後にボードを取り付けるとこの様になりました。
ボードを取り付ければユニットが見えなくなりますし、荷物も積める様になりますので純正と同じように使用可能です。
ただ、サブウーファーだけは前車で使っていたボックスをそのまま流用でしたので流石にトランク下部には収まりませんでしたのでトランクに飛び出している状態になりました。

これで今回ご依頼のオーディオの載せ替え作業は全て完了致しました!

マツダCX-30のピラーにツィーターとミッドレンジを取り付けるためのマウント製作

ということで完成状態のお披露目です。
まずはピラーですが、モレルのフラッグシップツィーターであるスプリーモピッコロとモレルのイレイトシリーズのミッドレンジスピーカーをダブルで取り付けです。
ピラーにダブルで取り付けるとどうしても大きくなってしまいますが、できるだけ出っ張りを抑えて自然なラインになるように制作させていただきました。

マツダCX-30のピラーにツィーターとミッドレンジを取り付けるためのマウント製作

左側も同様に仕上げております。

マツダCX-30のフロントドアをアウターバッフル化

お次はドアになります。
新しく16.5cmウーファーを取り付けるためのアウターバッフルを制作させていただきモレルのイレイトシリーズのウーファーを取り付けております。

マツダCX-30のフロントドアをアウターバッフル化

全く取り付け部がない状態から取り付け部を作るのは構造的にもデザイン的にもだいぶ苦戦しました。
ですが、しっかりと強度をつけながらそれなりに馴染んだデザインのアウターバッフルが出来たのではないかと思います。
後は写真では見えない部分になるのですが、ドアポケットの部分で自分的にはかなり工夫してみました。
写真に写ってないくらいですので地味な部分になると思うのですが、車に乗るオーナーしては気になる部分になると思ったので可能な限り考慮してみました。

マツダCX-30のシフト奥にDSPのコントローラーを取り付け

そして忘れてはならないのがDSPのリモコンです。
今回取り付けているDSPはザプコのDSPになるのですが、こちらには液晶付きのリモコンが付属しています。
こちらは手元に置いておかないとボリュームコントロールや調整メモリーの切り替えができませんのでシフト奥のポケット部に取り付けさせていただきました。
リモコンを加工して取り付ける手段もあったのですが、加工にちょうど良さそうな場所が見つかりませんでしたので今回は簡易的な形で取り付けをさせていただいております。
簡易的といってもちょうど良い場所にちょうど良い感じで付けれているのではないかと思います。

マツダ CX-30 オーディオ取り付け

といった感じで今回は少し長くなってしまいましたが、マツダ CX-30 へオーディオシステムの取り付け(載せ替え)作業の紹介でした!

最後にちょっと雑談
今回の内容はちょっと長くなってしまったなぁと思って文字数を確認したら5000文字を超えていました。
フルシステムの取り付けとなるとどうしても内容が多くなってしまうので長くなってしまいます。
ですが、楽しく書かせていただくことができました(^^)

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