本日は フォルクスワーゲン ポロ のスピーカー交換をさせていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様はスピーカー交換を検討されているということでご相談いただきました。
ですが、すでに取り付けたい候補のスピーカーを2種類決められていて、ご来店いただいた際にそのスピーカーを実際に聴き比べていただき、取り付けるスピーカーを決めていただきました。
ということで作業を紹介していきます。
まずは作業前の状態です。
フォルクスワーゲンらしいシンプルなドアですよね。
先程の内張を取り外すとこのようになっております。
フォルクスワーゲンのドアは作業しているといつも良いドアだなぁと思います。
というのが、鉄板の強度が高くてサービスホール(大きな穴)が少なく、あっても樹脂パネルで塞がれているからです。
と、少し余談が入りましたが、こちらが取り付けられていた純正スピーカーになります。
ワーゲンのスピーカーは何種類か形状がありますが、こちらは交換がしやすいタイプの形状となっております。
ということでリベットを壊して取り外していきます。
リベットをきれいに壊して鉄板へのダメージはほとんどない状態で取り外せました。
ここからは新しくスピーカーを取り付けていきます。
まずはスピーカーを取り付ける際にほとんどの車種で必要となるインナーバッフルを取り付けます。
インナーバッフルというとなんですか?となる方もおられるかもしれませんが、簡単に言ってしまうとスピーカーを取り付けるための土台となっております。
そしてポロの場合は国産車用のインナーバッフルが使用できるのでインナーバッフル代を抑えやすくなっております。
インナーバッフルを取り付け終えたら次はスピーカーの周りに制振シートを貼り付けていきます。
ドア制振、鉄板強度の高い輸入車では必要ないんじゃない?と言われる方もおられます。
確かに鉄板強度が低い車両に比べれば重要度は下がるかもしれません。
でも制振をするか、しないか、で言えばやはりする方がおすすめですね!
スピーカー周りの制振が終わったらお次にパッシブクロスオーーネットワークを取り付けます。
今回取り付けるスピーカーはカロッツェリアの『TS-V173S』となっております。
こちらのスピーカーはツィーター用のハイパスフィルターとウーファー用のローパスフィルターが別々になっておりますのでドア内にはローパスフィルターを取り付けます。
スピーカーの近くに良い場所があればよかったのですが、意外とスペースがなく、少し離れますがドア後方付近に取り付けさせていただきました。
そしてパッシブクロスオーバーを介してスピーカー裏にケーブルを通しておきます。
ここまで来たらあとはスピーカーの取り付けですね。
ということで『TS-V173S』のウーファーを先程のインナーバッフルにしっかりと固定します。
仕上げにインナーバッフルに付属している遮音スポンジをウーファーの周りに貼り付ければドアすぴーかーこうかん作業の完了です。
最後に内張を元通りに組み付ければドアでの作業は完成です。
ドアの作業の次はツィーターの取り付けです。
ポロの純正ツィーターはAピラー部分に取り付けられていますが、このスペースは奥行きがそれほどないのでこの位置への『TS-V173S』のツィーターは取り付けできないのではないかと思います。
とはいえ今回はダッシュボード上への取り付けですので純正位置へ入らなくても大丈夫です。
ということでダッシュボード上にツィーターの取り付け完了です。
ちなみに「新しくツィーターを取り付けた際には純正ツィーターはどうなりますか?」と聞かれることがたまにあります。
今回のようにダッシュボードにツィーターを取り付けた際には純正ツィーターを取り外すことはほとんどありませんが、鳴らないように配線を抜いております。
よほど高音が強い方が好きな方は鳴らしておいても良いかもしれませんが、基本的には高音が強くなりすぎてしまったり、全体のバランスや音色が崩れたりする恐れがあるので純正ツィーターは鳴らさないことをおすすめさせていただいております。
と言った感じでスピーカー交換作業が完了しましたので最後に純正ナビに内蔵されている音質調整機能とパッシブクロスオーバーネットワークの調整機能を使って全体のバランスを整えてから納車させていただきました。
と言った感じで本日はフォルクスワーゲン ポロ のフロントスピーカーをカロッツェリアの『TS-V173S』に交換させていただいた作業を紹介させていただきました。