先週は作業を詰め込みすぎて忙しかったこともあり、
あまりブログを書けておりませんでしたが、
今週は溜まっている話もありますので
がんばって書いていくつもりでございます^_^
まずは過去の記事の続きになりますが、
常連のお客さまのハイエースをアウターバッフル化する作業を行っておりまして、
土台のインナー部分が出来上がり、内張をカットして
スピーカーの取り付け面が表に出てきたところで記事がストップしておりましたが、
結果から言えば完成いたしました!
ということで、以前の状態からの作業の続きを紹介いたします。
まずは内張りカットまで作業をしていましたが、
もう一度内張りを外して、スピーカーを取り付けるリングまで外します。
そして一番土台のインナーバッフルだけの状態までします。
そうすると、既存の鉄板がスピーカー背面の開口部の邪魔をしているのが見えますね!
この部分を残しているとスピーカーが付かないだけでなく、
スピーカーの裏側の空気の動きが悪くなるので音が悪くなる原因になります。
なんで後ろ側?と思いました?
スピーカーはコーン面が前後に動くことで空気を動かして音を作り出しています。
ですので前側と後ろ側はおよそ同じだけ空気が動いていることになります。
となると、後ろ側の空気の動きが悪くなると前側の空気の動きも悪くなってしまいます。
そうすれば音質に悪影響が出るのは簡単に想像がつきますよね!
ということで邪魔な鉄板をカットした写真がこちら↓
邪魔な鉄板がなくなっているのですっきりとしていますし、
奥の鉄板がよく見えるようになっていますね♪
そしてお次に取り掛かったのが一番土台となる部分、インナーバッフルの接地面を増やす作業です。
純正でスピーカーがついている場所の場合、取り付け部はフラットになっていますが、
純正位置からスピーカーを移動して取り付けを行う際にはほとんどの場合フラットな面が少なくなり、
インナーバッフルと鉄板の接地面が少なくなります。
少なくてもがっちりと固定が出来ていればいいのですが、
やはり、接地面を増やして、ビスを打つ個所を増やしたほうががっちりと固定が出来るようになり、
スピーカーの前後運動をしっかりと受け止めることが出来る土台が作れることになります。
何事にもやはり土台は大事ですよね!!
ということで、隙間にパテを詰め込んで鉄板とインナーバッフルがぴったりとフィットするようにしています。
そしてもう一度内張りまで組み付けると↓
以前の状態から邪魔な鉄板が見えなくなっただけですね(^^;
オーディオ取付の作業が少しでも音がよくなるようにいろいろな作業や小技を使うのですが、
最終的に組み付けてしまうと見えなくなるのがちょっと残念なところです。
これで土台となるインナーバッフルの製作がほとんど終わりましたので、
いよいよパテを盛りつけてアウターバッフルの形を作っていく作業です!
まずは荒っぽい感じですがファイバー繊維の入った固めのパテを盛りつけて
パテの土台とします。
そしてその上に削りやすく、形が作りやすいパテを盛りつけていきます。
ちなみに写真はパテを盛りつけて、ざっと形を出したところです。
このあと、もう少し気合を入れて削るとだいぶ形が出来上がります。
この時点でほとんど形が出来上がっているのですが、まだ少しパテが足りないところがあったり、
巣穴が出てきたりしているのでもうひとパテ盛ります。
その前に、パテを使うと反ってきて隙間が出来ることがあるので
反りが出ていないか、隙間が出てきていないかを実際に組み付けてチェックします。
この時に思い描いた形になっているか、アウターバッフルのラインと
純正の内貼りのラインに違和感がないか、などなど合わせてチェックを行います。
手間がかかるのですが、細かくチェックをするかしないかで最終的な仕上がりに差が出るので
しっかりとチェックを行いながら作業を進めております。
チェックが終わり、パテ盛り、削りを行えば
アウターバッフルの形が完成です♪
これであとは防水処理や生地貼りを行えば完成なのですが、
そのまえにやっておかなければならないことをしていきます。
まずはスピーカーの純正取り付け位置に開いている穴埋めです。
一番いい手段はMDFなどでパネルを作って塞ぐことですが、
ハイエースの純正位置は少し変則的な形をしていますので
今回は制振材のレアルシルトで穴埋めを行っています。
そして一番水がかかる可能性の高いインナーバッフルの部分もしっかりと防水処理をするため、
防水と制振効果のある特殊塗料を塗って仕上げています!
これを塗ると真っ黒になって面白くな~い。っておっしゃるお客様もおられますが、
そこは長期的にしっかりと使えることが重要なんでしっかりと真っ黒にしていきます!
そしてそして、アウターバッフルに生地を貼りつけ、
スピーカーを取り付けるとほとんど完成です♪
なぜほとんどかといいますと、
写真ではわかりにくいのですがスピーカーの周りに少しだけ隙間がありますので
そこに薄いグレー色のリングを作って埋め込んだら完全に完成なのです(^-^)
いかがでしょう?
作った自分が言うのも変ですが、よくできてるのではないかと思います♪
作った本人にしかわからないようなちいさなこだわり詰め込みながら作らせていただきましたので、
こだわりには気付いてもらえませんでしたが、オーナー様には大変喜んでいただけました(^-^)
おまけ。
完成時の写真を撮っているときにオーナー様に撮影姿を盗撮されてました(^^;