本日は トヨタ プリウス のフロントスピーカーを3Wayスピーカーに交換させていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様はスピーカーを交換したい、そのスピーカーは3Wayにしたい!ということでお問合せをいただきました。
当店の試聴ディスプレイには3WayはカロッツェリアのZ900しかないのですが、3Wayに発展可能な2Wayがありますので2Wayスピーカーでの試聴をしていただきました。
とはいえ、オーナー様の中ではすでに気になるブランドがおありでしたので、最終確認といった感じで聴いていただきました。
聴いていただいた結果は当初から気になっていたブランドで決定していただきました。
それでは作業を紹介していきます。
まずはドアから作業を行なっていきます。
ということで作業前の状態です。
先ほどの内張を取り外しますとドア内部はこのようになっております。
近頃のトヨタ車らしく、サービスホールが樹脂パネルで塞がれているタイプですね。
そしてこちらが今回交換していく純正スピーカーです。
純正スピーカーもちょっとずつ変わってはきていますが、大まかには今までと同じトヨタ純正スピーカーですね。
先ほどの純正スピーカーはすぐに取り外しです。
スピーカーを取り外してすっきりとしたところでここからは新しいスピーカーを取り付けるための作業となります。
まずはいきなりですがスピーカー裏の鉄板を制振していきます。
今回は金額を指定していただいて内容はおまかせ。でしたので少しご意向をお伺いしながら施工内容を決めさせていただきました。
とその中で車外へのオーディオ音漏れを気にされていましたのでスピーカー背面部の制振をすこし多めにさせていただきました。
とはいえ、オーディオの音漏れを防ぐことは難しいですので気休め程度かと思います(^^;;
スピーカー真裏以外にもドア後方や
ちょっと見えにくいところにも貼り付けをさせていただきました。
制振シートの貼り付けが終わったらスピーカー背面部にレアルシルトの拡散材 ディフュージョンの貼り付けと、少し見えにくいですが、オーディオテクニカの吸音シートAT7570Rを貼り付けさせていただいております。
これでスピーカー背面部の制振は完成です。
お次はドアスピーカーを取り付けるための土台となるインナーバッフルを取り付けです。
お次はスピーカーの周りとサービスホールを塞いでいる樹脂パネル部に対して制振シートの貼り付けです。
プリウスはサービスホールが樹脂パネルで塞がれていますのでサービスホールが空いている車両に比べるとオーディオ的には少し有利になります。
とはいえ、樹脂なので少し強度が弱い分を制振シートで補うようなイメージでの施工となっております。
ここまできたらいよいよスピーカーの取り付けです。
今回はモレルのスピーカーをお選びいただきました。
こちらは当店でも人気なマキシモ ウルトラですが、3Wayなので少し品番が変わり『マキシモ ウルトラ 603 MK2』となっております。
スピーカーを取り付けたらスピーカー周りに遮音のためのスポンジを貼り付けてドアスピーカーの交換完了です。
後は内張の組み付けですが、
その前に内張の制振作業も行います。
純正でも吸音のためと思われるフェルトが設置されていました。
フェルトがある状態では制振シートの貼り付けがしにくいので、少し移動していただき、
制振シートの貼り付けです。
今回は部分的な施工をさせていただきました。
最後にフェルトを元通りに戻して、
ドアでの作業が完了です。
見た目は作業前と変わりませんが、スピーカーが変わって、制振作業を行なっておりますので密かに良いドアに変わっている感じですね。
ドアでの作業が終わりましたのでお次はダッシュボードのスピーカーを交換していきます。
ダッシュボードのカバーを取り外すとこのような感じでスピーカーが取り付けられています。
ダッシュボードのスピーカーを取り外したところで新しく取り付けるモレルのミッドレンジスピーカーと並べてみました。
左が純正で右がモレルです。
モレルのスピーカーの方が一回り振動板が小さい感じですね。
裏側を見てもモレルの方が一回り小さいですね。
後は小さいということもありますが、そもそも形状が違いますのでそのままでは純正位置に取り付けができなくなっております。
ということで、
純正スピーカーと同じ形状のプレートを作りました。
これで純正位置にモレルのミッドレンジがすっきりと取り付けできるようになります。
早速取り付けるとこのようになります。
ミッドレンジまで交換が完了しましたので後はツィーターですy。
3Wayスピーカーなのでツィーターがないとですね。
そのツィーターはダッシュボード上に取り付けさせていただきました。
プリウスは元々が2Wayなのでスピーカーの取り付けスペースは2Way分しかありません。
なのでツィーターだけは表に出てくる形でダッシュボード上となりました。
このツィーターがダッシュボード上に出てくることが見た目的に許容できるようでしたら気軽に3Way化出来るのは魅力的ですね。
これにて今回の作業は全て完了致しましたの最後に音の調整です。
プレーヤーは純正のディスプレイオーディオだったのですが、他店にてビートソニックのTOON X を取り付けておられましたのでそちらをパソコンと接続して音の調整をさせていただきました。
今回、初めてTOON X を触らせていただきましたが、比較的お手頃価格な割に色々と音の調整ができるようでしたのでDSPの入門機としては良い選択肢かもな、と思いました。
もちろん万能ではないので、先のシステムアップなどを見据えるともうちょっと本格的なモデルの方が良かったりもしますが(^^;;
といった感じで本日は トヨタ プリウス のフロントにモレルの3Wayスピーカーを取り付けさせていただいた作業を紹介いたしました。