本日は アバルト F595 の静音作業をほぼ車中にさせていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は以前施工させていただいた アバルト 595 の作業ブログをご覧いただき、同じように施工をしてほしい、ということでお問合せをいただきました。
その参考ブログがこちら↓
基本的には同じ内容で施工をさせていただくようになりましたが、当時使用した材料が在庫がないということで同程度の材料に変更させていただいたり、一部作業の追加をご依頼いただきました。
ということで作業を紹介していきます。
まずは車外から作業を始めていきます。
ということでいきなり前回はなかった作業なのですが、タイヤハウスの静音作業です。
今回はフロント左右だけのご依頼ですが、行っていきます。
まずはジャッキアップをしてタイヤを外します。
タイヤハウスの静音作業は基本が写真の黒色の部分、インナーカバーに対して行っていきます。
ということでインナーカバーを取り外します。
インナーカバーを取り外したところでまずは軽く水洗いをします。
そして乾かした後に脱脂作業をし、制振シートを貼り付けていきます。
貼り終えるとこのように仕上がります。
前回は制振シートを貼り付けて、その上に遮音シートを貼り付けていたのですが、材料が欠品中ということでオーディオテクニカの制振層と吸音層が一体となっている『AT-AQ460』を貼り付けさせていただきました。
これで基本のインナーカバーに対する静音作業は完了です。
後はインナーカバーを取り付ければ完了なのですが、ボディ側への施工もご依頼いただきましたのでカバーで隠れる範囲、そして効果が見込める範囲で制振シートを貼り付けさせていただきました。
こちらにも先ほどのオーディオテクニカのスポンジが一体となったシートを貼り付けることもできますが、そうすると厚みが出過ぎる可能性がありましたのでこちらは制振シートのみとさせていただきました。
後は先ほどのインナーカバーを元通りに組み付けてフロントタイヤハウスへの静音作業の完了です!
お次の作業はボンネット裏側になります。
制振シートを貼り付けていきますのでまずはカバーを取り外します。
カバーを取り外したところでまずは脱脂をして、制振シートの貼り付けです。
白色のボディに銀色のシートなので少しわかりにくいですが、カバーで隠れる範囲に貼り付け、圧着をさせていただきました。
制振シートを貼り付けた上に今度は吸音シートの貼り付けです。
こちらも銀色で違いが分かりにくいですね^^;
ボンネット裏にカバーがある車両は通常の吸音シートでも大丈夫なのですが、アバルトのエンジンルーム内はかなり熱くなるという話を聞いていおりますので耐熱のために表面にアルミ層がある吸音シートを貼り付けさせていただきました。
そして吸音シートのフチはアルミガラスクロステープで押さえております。
これでボンネットへの静音作業は完了なので、
カバーを元通りに組み付ければ完了です。
これで車外での作業が完了しましたので次からは車内に作業場所を移していきます。
車内側の作業を始めていきなりですが、シートを全て取り外した状態です。
今回はフロア、リアサイド、リアハッチ、トランク、ルーフなどてんこ盛りな内容で作業を行っていきます。
先ほどの状態からさらにリアサイドパネル、フロアカーペットなど取り外してほぼ空っぽの状態になりました。
ここから前側から制振シートの貼り付け、その上に遮音シートの貼り付け、と作業を行なっていきます。
まずは前席の足元部分からです。
純正でも制振剤のようなものが貼られている?塗られている?のですが、部分的な感じになっています。
そしてアクセル、ブレーキペダルの裏に黒色のシートがありますが、こちらを外そうと思うとダッシュボードを外さないといけないのでここは浮かせれる範囲でうかして貼り付けをさせていただきます。
ということでまずは制振シートを貼り付けました。
今回は制振シートの上位版『SL-MLEX-2.0』を貼り付けております。
こちらは複層構造となっており、より効率的に振動を抑制してくれるシートです。
足元全体への貼り付けはこのように仕上がっております。
次は前席下から後席足元にかけての部分になります。
こちらにも『SL-MLEX-2.0』を貼り付けていきます。
後席足元まで制振シートの貼り付けが終わったところで仕上げに遮音シートの貼り付けです。
今回はオーディオテクニカのノイズレスラグ『AT-AQ430』を使用しております。
これでフロア前方の貼り付けが完了です。
フロアの前方が終わったところで次にリアサイドパネルを施工していきます。
ということで再度の内張を外した状態です。
こちらはほぼ何もない状態でした。
まずは再度パネルへ制振シートの貼り付けです。
こちらにはドクターアルテックスの『Earth Gold HD』を貼り付けております。
上の方だけでなく下の方も貼り付けております。
サイドを張り終えたら次はタイヤハウスの内側に当たる部分です。
こちらはサイレントコートの少しアップグレード版『SC-M4-2.4』を貼り付けさせていただいております。
もちろん下の方も。
制振シートを貼り終えたところで仕上げに吸音シートを貼り付けました。
遮音シートにしようか迷いまいましたが、こちらは吸音シートにさせていただきました。
貼り付けたのはStP の『Accent 6』です。
後は下側も。
写真を撮り忘れてしまったのですが、タイヤハウスの内側に当たる部分にはオーディオテクニカの遮音シート ノイズレスラグを貼り付けさせていただきました。
これでサイドパネルの中と言いますか、奥側の施工が完了です。
サイドパネルの内側が終わったところで次にタイヤハウス部分にも貼り付けです。
こちらには『SL-MLEX-2.0』を貼り付けております。「
この上に遮音シートも貼りたいところですが、内装パーツとのクリアランスが無いため制振シートのみとさせていただきました。
後はリアサイドパネルの内装パネルです。
こちらはびっちりでは無いですが制振シートを貼り付けさせていただきました。
ちなみにリアサイドパネルには上下に大きな穴が空いております。
この穴の下側は鉄板側に遮音シートを貼り付けて塞いでいるのですが、上側は内張パネルが鉄板の中まで入り込む構造になっているため貼り付けが困難です。
ですので内張パネルの方に遮音シートを貼り付けさせていただきました。
隙間などは少しできますが、無いよりはあったほうが効果的との判断でこちらに貼り付けております。
リアサイドの貼り付けが終わったところでフロアの作業の続きです。
後席下からトランクへ向けて制振シートを貼り付けていきます。
こちらも『SL-MLEX-2.0』を貼り付けております。
制振シートの上に遮音シートです。
トランクも素の状態から、
制振シートの貼り付けです。
この後遮音シートを貼り付ければ
フロアへの静音作業が完了です!
ということでルーフの内装を取り外します。
そうするとこちらも少しですが制振材のようなものがありました。
鉄板が見える状態になったら脱脂をして制振シートの貼り付けです。
ドクターアルテックスの『Earth Gold HD』をびっしり貼り付けです。
制振シートを貼り終えた上にオーディオテクニカの吸音と遮熱効果のある『AT-AQ490』を貼り付けです。
普通の吸音シートでも断熱効果はありますが、遮熱効果をもった素材の方がより夏場に車内の温度上昇を抑えられるのでおすすめです。
後は少し余談ですが、左側を通してあったデジタルインナーミラーのケーブルをノイズシールドで巻かせていただきました。
これはオーナー様のご依頼となっております。
そして少しケーブル類が雑多な感じだったのでまとめさせていただきました。
ルーフでの作業が終わったところで仕上げに内装を戻して完成です。
完全に余談ですが、ルーフの作業をしているところを見られるとほぼ全ての方に驚かれます。
そもそもルーフをどうやって下ろすのか、そこは何をしているのか?など聞かれます。
ルーフが終わったところで静音作業もラストスパートです。
最後にリアハッチに貼り付けを行っていきます。
まずはリアハッチの内装を取り外し、内部の鉄板に制振シートを貼り付けていきます。
仕上げに吸音シートです。
こちらは遮熱効果など特別な効果はない通常の吸音材となっております。
奥を貼り付けた後は穴の部分にも制振シートを貼り付けて穴を塞いだら後は内装を戻してリアハッチでの作業も完了です!
これにて今回ご依頼いただきました静音作業が完了です!
ほぼ、車全体を施工させていただきました。後はフロントドアくらいですが、こちらはスピーカーの交換などオーディオの作業をご依頼いただきましたので似たような作業ですが、静かにするメニューではなく、音質向上させるメニューで施工をさせていただいております。
こちらに関しては次回のブログで紹介させていただきます。
ということで今回は アバルト F595 の車内中に静音作業をさせていただいた作業を紹介させていただきました。