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本日はアバルト 595 の車内を静かにするために静音作業をさせていただいた作業を紹介いたします。

こちらのオーナー様はスポーティーな車というこおとでエンジン音は楽しみにたいものの、車内で音楽も楽しみたい。
というちょっと相反する気持ちを持たれていました。
ですが、最終的に音楽を楽しみたい気持ちが勝たれたということで、車内を静かにするための静音作業とスピーカー交換のご相談をいただきました。
ご相談内容とは違うところで紆余曲折ありましたが、色々と作業をさせていただくことになりましたので作業を紹介していきます。

アバルト595のフロア静音作業

それでは静音作業を行なっていくのですが、今回は色々な場所に施工していきます。
まずはフロアから作業を行なっていきます。
そのためにはフロアの鉄板部分を露出していかなければなりませんのでシートを初め、色々なパネルやカーペットを取り外す必要があります。
写真はほとんど取り外しが終わって、後はカーペットを外すだけ、といった感じです。

アバルト595のフロア静音作業

カーペットも取り外すと鉄板が剥き出しになります。
595はコンパクトな車両ですが、さすがに全部取り外すと広く感じます。

アバルト595のフロア静音作業

別アングルでもう1枚。

アバルト595のフロア静音作業

まずは助手席の方から作業を行なっていきます。
カーペットを取り外しても一番前の部分には遮音材が残ります。
これはダッシュボードを取り外さないと取れないので残した状態で作業を行なっていきます。
残ったまま作業をしますのでめくり上げて手が入る部分にまずは制振シートを貼り付けます。

アバルト595のフロア静音作業

車両前方には前輪のタイヤハウスもありますのでこの部分は制振効果の高い上位グレードのシートを貼り付けております。
このシートは多層構造になっていますので制振効果も高いです!
値段も高くなりますがおすすめの材料ですね!

アバルト595のフロア静音作業

車両前方を貼り終えたら今度は助手席の足元ですね。
この部分は鉄板が薄い車両が多いのでここもハイグレード制振シートをしっかりと貼り付けております。

アバルト595のフロア静音作業

助手席の足元部分が終わったので次は運転席です。
こちらも前方には外せない遮音材がありますが、できるだけ浮かして作業を行います。

アバルト595のフロア静音作業

運転席を貼り終えるとこんな感じになりました。
フロアに制振シートを貼り付けるとロードノイズの侵入を減らすことができます。
これが一番の目的となりますが、オーディオ的にはフロアの共振を減らすことができるので低音部のキレが良くなります!
以前、自分の車で同じことをしたときにロードノイズを小さくすることが目的だったのですが、オーディオの音が変わって、思ってなかった効果出てびっくりした覚えがあります笑

アバルト595のフロア静音作業

前席の貼り付けが終わったところで今度は前席のシート下から後席の足元まで貼り付けていきます。
こちらは先ほどまでのハイグレードタイプではなく、ノーマルタイプを貼り付けております。
というのが、全部ハイグレードにしたら効果は高いのですが、費用も高くなりますし、重量増も多くなってしまいます。
なので気になりやすい場所はハイグレード、比べて気になりにくい部分はノーマル。と使い分けをさせていただきました。

アバルト595のフロア静音作業

後席の足元まで終わったらそのまま後方へ貼り続けていきます。
ということで後席のシート下まで貼り終えた状態になります。
この時点でフロアの大半が銀色になっております。

アバルト595のフロア静音作業

別アングル、車両後方から見るとこんな感じです。
ここまで貼り付けるとこの時点で結構な達成感があります。

アバルト595のフロア静音作業

制振シートを後席下まで貼り終えたら次に遮音シートを貼り付けます。
制振シートの貼り付けだけでも効果はあるのですが、さらに遮音スポンジを貼り付けることで中高音の遮音性を高めることができます。
本当は隙間なくびっちり貼り付けたいのですが、全部貼ってしまうとカーペットを戻す際に支障がでますので、支障のない範囲で貼り付けをしております。

アバルト595のフロア静音作業

またまた後ろから見るとこんな感じです。
黒くなっているのでカーペットを取り付けているようにも見えますが、まだ取り付けてないですよ。
これでフロアに対する静音作業はひと段落です。

アバルト595のリアサイドパネル静音作業

フロアがおわたっところで次にリアサイドパネルに対して静音作業を行います。
この部分はリアタイヤハウスがあるのでロードノイズを抑える効果がありますし、外からの音が入ってくるのを抑えることがあります。
ということでリアサイドパネルの奥にある鉄板部分にも制振シートを貼り付けます。

アバルト595のリアサイドパネル静音作業

制振シートの上に今度は吸音シートを貼り付けます。
ここも遮音シートでも良かったのですが、このパネルより車内側に遮音シートを使う予定でしたのでこちらは吸音シートを選びました。

そしてパネルの内部、タイヤハウスに当たる部分も制振シートを貼り付けて、こちらは遮音スポンジを貼り付けました。
これでパネル内部への施工は完了です。

アバルト595のリアサイドパネル静音作業

リアサイドパネル内部をしっかりと静音作業させていただいた後は仕上げに車内に通じる大きな穴の部分を遮音スポンジで塞ぎます。
こちらの素材は吸音層と遮音層の2層構造になっているので頼もしい素材です。
これでリアサイドパネルの静音作業はひと段落です。

アバルト595のリアタイヤハウス静音作業

リアサイド周りになると思いますが、リアタイヤハウス部分も施工していきます。
ということでこちらは再登場のハイグレードタイプの制振シートを貼り付けております。
やはりタイヤに近い部分はしっかりと抑えたいですからね。
そしてこの上に遮音シートを貼り付けようかと思っていたのですが、パネルとのクリアランスがほとんどなかったので残念ですが遮音シートは断念しました。
その分のハイグレートタイプの制振シートではあります。

アバルト595のトランク静音作業

リアサイドがひと段落したところでトランク部分も行います。
こちらは右側に車台番号が刻印されていましたのでその部分にはシートが貼れませんからそれ以外の部分に制振シートを貼り付けております。
なので一面銀色ですね。

アバルト595のトランク静音作業

そして遮音シートの貼り付けです。
部分的に貼り付けていないところがありますが、これは内装パーツと干渉してしまいましたので後から干渉する部分だけ剥がしました。
これにてトランク部分の静音作業もひと段落です。
ここまで出来上がったところで下面と側面の作業が終わりましたのでカーペットを取り付けさせていただきました。

アバルト595のリアサイドパネル静音作業

カーペットを取り付けたのでサイドパネルも取り付けたいと思います。
とその前にパネル自体にもちょっと施工を。

アバルト595のリアサイドパネル静音作業

パネル自体も気になる部分に制振シートを貼り付けました。

アバルト595のリアサイドパネル静音作業

そして気になっていた部分に遮音スポンジを貼り付けております。
ちなみにこの部分はサイドパネルに大きな穴が空いていた部分です。
鉄板側で塞ごうと思ったらパネルが鉄板内部に入り込むデザインとなっていましたので貼り付けを断念し、パネ側に貼り付けることにしました。
完全に塞ぐことはできないですが、何もしないより良いはずですので!

アバルト595のリアハッチ静音作業

先ほどのリアサイドパネルを組み付けた後は車両最後端、リアハッチも施工していきます。
ということでリアハッチのカバーを取り外して鉄板が見える状態にしております。
その内部に制振シートを貼り付けです。
穴越しにしか見えないですが、貼れる範囲でしっかりと貼り付けております。

アバルト595のリアハッチ静音作業

そして先ほどの制振シートの上に吸音シートの貼り付けです。

アバルト595のリアハッチ静音作業

最後にリアハッチの穴も制振シートで塞いで完成です。
こちらも遮音か吸音シートを貼り付けできたら良かったのですが、カバーが鉄板にほぼピッタリと合わさる感じでしたので制振シートのみとしました。

アバルト595のルーフ静音作業

ここまででほとんどの部分に対して施工をおこなってきましたが、最後に重要な部分を。
それはルーフですね!
ルーフは軽くするためなのか、薄い鉄板で構成されていることがほとんどです。
薄い鉄板ですと雨に日に雨音が大きくなりますし、響いて耳障りな音になってしまいます。
なのでルーフに対して静音作業を行うと雨音が静かになりますよ!

アバルト595のルーフ静音作業

純正でも制振シートのようなものが貼り付けられていましたが、ノックすれば鉄板が響いていたので効果はそれほど大きくないようですy。
なので純正シートは無視して新しく制振シートを貼り付けです!
またまた全面銀色ですね。

アバルト595のルーフ静音作業

仕上げは吸音シートを貼り付けです。
吸音シートで落ち着いた見た目になりました。
とはいっても最後は見えなくなりますが。

アバルト595のルーフ静音作業

ちょっと余談になりますが、ナビやバックカメラは別の業者さんに取り付けをしてもらったそうです。
が、その配線がルーフを取り外したら垂れ下がってしまいました。
流石にナビやカメラの取り付けでルーフを下ろす業者さんはおられないので当たり前ですが、それでもちょっとあんまりでしたので綺麗にまとめさせていただきました。

最後にルーフパネルを取り付けて車内側の静音作業は全て完了しました!

アバルト595のボンネット静音作業

車内側が全て終わりましたので最後に車外の静音作業を。
それはボンネットです。
純正のカバーを取り外してカバーで隠れる範囲に制振シートを貼り付けです。

アバルト595のボンネット静音作業

そして先ほどの制振シートの上に吸音シートの貼り付けです。
またまた銀色ですが^^;

通常、ボンネットカバーがある場合には普通の吸音シートを貼り付けるのですが、アバルト595はエンジンルーム内がかなり高温になるようでしたので遮熱層があるこちらの吸音シートを採用させていただきました。
なので吸音シートを貼り付けても銀色ですね。

アバルト595のボンネット静音作業

最後はボンネットカバーを取り付けて完成です。

ボンネットが終わったところで今回ご依頼の静音作業はすべて完了です!
ほぼほぼ全ての場所を施工したのではないかと思います。
やろうと思えばまだまだ施工する場所はありますが、そんなことを言っているとキリがありませんので^^;

この後オーディオの作業もありますが、そちらはまた後日紹介させていただきます。

ちなみに、納車の際の静音作業の感想はドアを閉められた際にすごく静かになっているように感じます!とコメントをいただきました。

と言った感じで、駆け足で紹介させていただいたつもりですが、それでもそれなりのボリュームになってしましたね。
本日はアバルト 595 のフロア、リアサイド、リアハッチ、ルーフ、ボンネットに対して静音作業をさせていただいた作業を紹介させていただきました。

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