
本日は BMW X7 のフロントスピーカーとシート下に取り付けられているウーファーの交換をさせていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は以前、違う車両でも作業をさせていただきましたが、今回はお車を乗り換えられたということでスピーカー交換のご相談をいただきました。
BMWということなのでおすすめさせていただいているスピーカーを店内の試聴ディスプレイにて聴き比べをしていただき、取り付けるスピーカーをお選びいただきました。
それでは作業を紹介していきます。

まずは作業前のドアの状態です。

今回の車両はハーマンカードンのサウンドオプション付きでしたのでミラー裏のパネルにハーマンのロゴとツィーターが設置されていました。

先程の内張を取り外すとドア内部はこのようになっております。
静音性の向上のためと思いますがフェルトが内部に設置されていますね。

こちらが今回交換していくスピーカーになります。
ハーマンカードンサウンドオプションなのでノーマルとは違うスピーカーになっているはずですが、見た目的には違いが分かりませんね(^^;;

交換ということなので早速取り外しです。
近頃のBMWのパターンですが、スピーカーを取り外しても裏側には穴はないです。
スピーカーを取り外したところでここからが新しいスピーカーの取り付け作業となります。

まずはドアの制振作業から行なっていきます。
なので先程のフェルトを取り外しです。

早速制振シートの貼り付けです。
今回はスピーカー周りへの貼り付け予定でしたが、樹脂パネルで覆われているタイプのドアでしたので樹脂パネル全体に平均的に貼り付けをさせていただきました。
あとはスピーカー背面部に吸音シートを設置する予定でしたが、フェルトがしっかりと内蔵されていましたので吸音シートを無しにして代わりに制振シートを少し多めに施工させていただいております。

制振が終わったところでお次にスピーカーを取り付けるための土台となるインナーバッフルの取り付けです。

そしてスピーカーの取り付けです。
今回は試聴の結果、フォーカルのスピーカーをお選びいただきましたので純正と同じサイズの10cmを取り付けさせていただいております。

スピーカーを取り付けたら仕上げにスピーカー周りに遮音のためのスポンジを貼り付けて完成です。

スピーカーまで取り付けたドアはこのように仕上がりました。
ちなみにドア中央の少し下の部分にパッシブクロスオーバーネットワークを取り付けさせていただきました。

仕上げに純正のフェルトを元通りに取り付けて完成です。

あとは内張の組み付けなのですが、その前に内張側も制振作業をしていきます。
ドア内部にもフェルトが設置されていましたが、内張の裏側にも違うタイプのフェルトが設置されています。

制振作業の邪魔になりますので一旦取り外しです。

内張は部分的な制振でしたので振動しやすそうな箇所に制振シートを貼り付けさせていただきました。

これで内張を組み付ければドアのミッドレンジスピーカーの交換が完了となります。
お次はツィーターですね。

まずはパネルをドアから取り外した状態です。

パネルを裏返すと裏側からツィーターの取り外しが可能です。

ここで外した純正ツィーターと新しく取り付けるフォーカルのツィーターを並べてみました。
左が純正なのですが、以前はハーマンといえばおそらくアルミと思われる金属系の振動板でしたが、今回のハーマンはソフトドームとなっていました。
対してフォーカルはいつもの黄色い振動板ですね。
フォーカルはグリルが付いている状態がデフォルトですが、この状態では純正ツィーターより大きくなっておりますので取り付けができません。

ということでグリルと化粧リングを取り外しました。
この状態で純正とほぼ同じ大きさとなります。

あとは純正パネルにフォーカルのツィーターを取り付けて完成です。
このパネルをドアに取り付ければ、

ドアスピーカーをフォーカルのスピーカーに交換完了です!
表側の見た目は変わらずシンプルですが、フォーカルの場合は振動板が黄色いのでよく見るとツィーター部分は黄色が透けて見えます。

ぱっと見の見た目は純正そのままでもよく見るとスピーカーが変わっている。というのがちょうど良い塩梅かと思います。
これでドアフロントドアスピーカーの交換作業が終了です。

お次はシート下に取り付けられているウーファーユニットの交換です。
ちなみにシート下の取り付け箇所はシートを一番前に出すとよく見えます。
ただ、この状態では交換作業ができないので、シートの固定ボルトを外してシートを浮かした状態で行います。

ということでシートを浮かした状態にするとこんな感じで見えてきます。

表側の保護カバーを取り外すとウーファーユニットが見えてきました。

車両からウーファーユニットを取り外すとこのようになっております。
今回初めてみましたが、ウーファーの手前にちょっとしたカバーのようなものが付いていました。

そのカバーを取り外すとよく見る感じになります。

早速ウーファーを土台から外します。

ここで純正ウーファーと新しく取り付けるフォーカルのウーファーを比較です。
フォーカルはBMW専用設計になっておりますのでフレームの形状は同じになっています。
そしてマグネットが振動板の手前に取り付けられている形状も同じになっていますね。

裏側を見比べてみても大体近い感じです。
ですが、純正はフレームが樹脂に対してフォーカルの方は金属製。
そしてフロントについているマグネットも純正よりも大きく、強力そうなものになっています。

表裏を見比べたところでいざ取り付けです。
まずは土台にウーファーを固定して、

ちょっとしたカバーを取り付けて、

車両に搭載です。
シンプルな見た目なので取り付けてしまうと主張がないと言いますか、フロアと馴染んでいますね。

最後にカバーを取り付ければ見えなくなるので見た目にこだわることはないのでしょうね。
これでシート下のウーファーユニットの交換も完了です!

最後に純正オーディオに内蔵されている音質調整機能とスピーカーに付属のパッシブクロスオーバーの調整機能を使って全体のバランスを整えて完成です!

最後補足的な内容ですが、今回はスピーカーの交換と一緒にデジタルインナーミラーの取り付けもご依頼いただきました。
以前の車両がデジタルインナーミラーが純正で付いていたそうで、これに一回慣れると通常のミラーだと視界が狭く、見えづらいそうですね。

と言った感じで本日は BMW X7 のフロントスピーカーをフォーカルに交換とシート下ウーファーもフォーカルに交換させていただいた作業の紹介でした。
追伸
納車後、オーナー様からご連絡をいただきました。
今回の施工で思っていたよりも音が良くなったとのことで、もう1段音をよくしてみたくなった!といことですぐさまDSPの取り付けをご依頼いただきました。
DSPの取り付け予定はもう少し先ですが、こちらも取り付けの際には紹介させていただきたいと思います。