
本日は 日産 ルークス のフロントスピーカーを交換させていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は以前から何度かオーディオのご相談を頂いておりましたが今回は奥様がお車の乗り換えということでスピーカー交換のご依頼をいただきました。
取り付けていくスピーカーは以前ご自身が使われていたものを取り付けるということで、持ち込みという形になります。
スピーカーは事前に決まっておりましが、それ以外の取り付けの部分に関しましてはメールで何度かやり取りをさせていただき、決めていただきました。
それでは作業を紹介していきます。

フロントのスピーカーを交換していきますのでドア内張を取り外して作業を行なっていきます。
まずは作業前の状態です。

ちなみにサイドミラー内側の三角パネル部分に純正のツィーターが取り付けられています。

先ほどの内張を取り外すとこのようになっております。
シンプルな感じですね。

こちらが今回交換していく純正スピーカーになります。
こちらもとてもシンプルですね。

先ほどのスピーカーを取り外すとこのようになります。
少し変わった形の穴が空いておりますが、これはスピーカーの固定方法に関係しています。
こちらのスピーカー、珍しい固定方法で、3箇所の爪で引っ掛けるように固定されています。
その爪を引っ掛けるためにスピーカー自体を回して固定します。
爪を回して引っ掛けるためにスピーカー穴の周りに勾玉(?)っぽい形の穴が3つ空いています。
スピーカーの取り外しができましたのでここから新しいスピーカーを取り付ける準備をしていきます。

まずは三角おむすびのような形の取り付け穴を丸くするために余分な部分をカットします。
そのためにカットラインを書いております。

カット後はまんまるではないですが、ほぼ丸型に仕上がっております。
そして同時にスピーカー裏に制振シートの貼り付けを行なっております。
今回はいつものように部分的な施工ですが、材料がハイグレードタイプでレアルシルト匠となっております。
なのでいつもとは仕上がりの色が違って黒色です。

制振シートを貼り付けたら今度はいつもの拡散材 レアルシルト ディフュージョンを貼り付けてスピーカー背面部の制振作業の完了です。

スピーカー裏の制振が終わったところでお次はインナーバッフルの取り付けです。
今回取り付けるスピーカーはドイツ ヘリックスの『P62C』なので輸入スピーカーになります。
輸入スピーカーは国内スピーカーとは取り付け穴の口径が違いますので市販のインナーバッフルをそのまま利用することができないです。
市販のものを内径拡大加工することも可能ですが、ルークスに対応しているインナーバッフルは形状的に内径加工に向かないため、今回はオリジナルでインナーバッフルを作成させていただきました。

インナーバッフルの取り付けの次はスピーカー周りの制振です。
こちらはいつもと同じでスタンダードな素材を貼り付けております。

あとはスピーカーの取り付けなのですが、その前にパッシブクロスオーバーの取り付けです。
今回はツィーターも純正位置への取り付けとなりますのでドアで全てが完結します。
なのでパッシブクロスオーバーもドア内部に設置です。
ただ、P62Cのパッシブはそこそこ大きいので設置場所に悩みました。
悩んだ結果、ドア後方の部分に設置しております。
この部分でもスペースが微妙でしたのでパッシブのトッププレートを外させていただき、少しでも高さを低くするようにして取り付けております。

パッシブまでついたところでいよいよスピーカーの取り付けです。
先ほどのインナーバッフルにしっかりと固定した後はスピーカーの周りに遮音のためのスポンジを貼り付けてドアスピーカーの交換作業完了です。

ちなみに作業完了後はこんな感じに仕上がっております。
ドア中央部に白色のフェルトがあるのですが、こちらはパッシブが見えるように巻き上げていまして、最後におろして仕上げております。
ドア下部のスピーカー(ウーファー)の交換が終わりましたので次はツィーターの交換を行なっていきます。

今回のツィーター取り付け位置は純正位置となっておりますのでサイドミラー裏のパネルにヘリックスのツィーターを取り付けていきます。
まずはパネルを外して裏返した状態、純正の状態です。

その純正ツィーターを取り外すとこのようになっております。

ツィーターを外したところで純正とヘリックスのツィーターを並べてみました。
ヘリックスのツィーターは特別大きな方ではないですが、純正と比べると一回り大きなサイズになります。

なので純正と同じ固定方法はできなかったですが、工夫して固定させていただきました。
ギリギリでしたが、どうにかご希望の純正位置への取り付け完了です。

パネルを車両へ取り付けるとこのように見た目を変えることなく交換が完了です。

ドア全体ではこのように見た目を変えずに交換完了です!

スピーカーの交換が完了したところで最後に純正ナビに内蔵されている音質調整機能とパッシブクロスオーバーに内蔵されているツィーターのレベル調整(音量調整)機能を使って全体のバランスを整えて完成です!

と言った感じで本日は 日産 ルークス のフロントスピーカーをヘリックスのP62C に交換させていただいた作業を紹介させていただきました。