車用スピーカーの選び方

このページでは、車のスピーカーを交換したいけれども『どのように選べば良いのか』わからない。初めて車のスピーカーを交換してみようと思っておられる方に『どういった要素で選ぶのか』をお伝えしております。
初めての方向けなので『詳しい内容』というよりは『どんな要素があるのか?』と言ったイメージを掴んでいただければと思います。

以下の目次に沿って、車のスピーカー交換を依頼する流れをお伝えしていきます。

目次

. なぜ車用スピーカーの選び方を知るべきか?

. 車用スピーカーとは何か?

  • 車用スピーカーの特徴
  • スピーカーの基本的な役割と種類
  • スピーカー構成の傾向

3. どのように車用スピーカーを選ぶのか?

  • ブランドから選ぶ
  • 予算から選ぶ
  • 取り付け性から選ぶ
  • 好みの音色から選ぶ

. スピーカーを選んだ後はどうなるのか?

5.もう1歩具体的なスピーカーを選ぶ要素

1.なぜ車用スピーカーの選び方を知るべきか?

車内で音楽を聴くことは、ドライブの楽しみの一つです。しかし、車に最初から取り付けられている純正スピーカーは、コストなどの制約から音質がいまひとつなことが多いです。
そこでより良い車用スピーカーを選び、取り付けることで曇ったように聴こえていた音がクリアに聴こえるようになったり、今まで聴こえていなかった音が聴き取れるようになったりと、車の中で音楽を聴くことが今まで以上に楽しくなります。

「じゃあとりあえずスピーカーを交換しよう!」というのも間違ってはいないのですが、
せっかくスピーカーを変えるのであればより良い結果、もしくは同じだけのお金を払うのであればより満足度の高い結果を得るためにもスピーカーの選び方を知っていると良いと思います。

2.車用スピーカーとは何か?

スピーカーは、プレーヤーで読み取った音楽信号(電気信号)を音(空気の振動)に変換するユニットです。
なのでホームオーディオ用として使用されるスピーカーと車用スピーカーは基本的な構造・役割は同じになります。
ですが、『車用』とされるものは車内の環境に適した設計となっています。
これらの設計、特徴と、スピーカーの基本的な種類について少しお伝えさせていただきます。

車用スピーカーの特徴

車用スピーカーは、車内の限られた空間と電源、そして車の振動などの特殊な環境に対応するように設計されています。そのため、以下のような特徴があります。

  • サイズと形状
    車用スピーカーは、ドアパネル内やダッシュボード上など、車内の限られたスペースに収まるように設計されています。そのため、一般的な家庭用スピーカーよりも口径や奥行きなど小型で作られていることが多いです。
  • 耐久性
    車の中は家などの室内に比べると過酷な環境です。
    車は走行するので走行時の振動が発生します。
    真夏の車内は60℃ 近くまで上がることがありますし、真冬は氷点下まで下がることもあります。
    ドアに取り付けるスピーカーの背面部は雨水が入ってくるスペースになります。
    上記のような家庭用、ホームオーディオ用として使用されるスピーカーと比べるとかなり過酷な環境です。
    なので振動、温度変化、水分・湿度などに対応できるように考慮した設計になっています。
  • 電力
    家庭用・ホームオーディオはコンセントからの電力供給により駆動していますので100V駆動です。それに対して車のオーディオはバッテリーからの電力供給により駆動していますので12V駆動です。
    この元々の電力の違いにより車のオーディオはスピーカーを駆動するための大きな信号を作り出すのがホームオーディオに比べて難しくなります。
    そのような状況に対応するため、車用スピーカーは比較的小さな信号でも大丈夫なように設計されています。

スピーカー構成の基本的な種類

スピーカーは、電気信号を音に変換する装置です。スピーカーには様々な種類がありますが、主なものには以下のようなものがあります。

  • フルレンジスピーカー
    一つのスピーカーで全ての周波数(低音から高音まで)をカバーするスピーカー構成です。
    スピーカーが片側に1つずつですので取り付けが比較的容易になり、取り付けにかかるコストも抑えやすい傾向にあります。
    音質的には全ての周波数を一つのスピーカーでカバーすることになるので低音か高音のどちらか、もしくは両方の再生能力が低いことがあります。
    なので高音質を目指していくのは少し難しいスピーカー構成となります。
  • コアキシャルスピーカー
    ウーファー(低音から中音を再生するスピーカー、主にドアに取り付けられている)とツィーター(高音を再生するスピーカー)が同軸上に一体となり、1つのユニットとなっているスピーカーです。
    コアキシャルスピーカーは1つのユニットなのでフルレンジスピーカーと同じように取り付けが比較的容易になります。
    1つのユニットではあるものの、ウーファーとツィーターの2Way構成となっているのでフルレンジスピーカーの欠点の1つ、高音の再生能力が低くなりやすい点をツィーターでカバーできるようになっています。
    なのでフルレンジスピーカーよりも高音質を目指しやすいスピーカー構成となります。
  • セパレートスピーカー
    ウーファーとツィーターがセットになっているスピーカー構成です。そしてコアキシャルスピーカーとの違いはウーファーとツィーターがそれぞれ別々のユニット、スピーカーとなっておりますので別々の場所に取り付けることが可能となります。
    この別々の場所に取り付けることが可能というという特徴は車用スピーカーとして有利な特徴になります。
    車のオーディオの場合はウーファーはドアの下部、足元近くに取り付けられていることが多いです。
    そうなるとフルレンジやコアキシャルスピーカーを取り付けた際には全ての音がドア下部、足元付近から聴こえるようになります。
    それに対してセパレートスピーカーを選び、ツィーターだけでもダッシュボード上などの高さのある場所に取り付けることで音が聴こえてくる高さをあげることができます。
    音は足元から聴こえるより、目の高さなどある程度高さのある位置から聴こえた方が自然に聴こえますので、聴こえる高さが上がるのは他の構成よりもメリットになります。

以上が、『車用スピーカーの特徴』と『構成の基本的な種類』になります。これらの知識が自分のニーズに最適な車用スピーカーを選ぶ予備知識となります。

スピーカー構成の傾向

スピーカー構成について補足と言いますか、少し余談です。
『フルレンジ』『コアキシャル』『セパレート』と3種類紹介しましたが、社外の車用スピーカーで考えた際には『フルレンジ』構成のスピーカーはほとんど販売されていません。
ほぼ『コアキシャル』か『セパレート』になります。

そして『コアキシャル』はエントリークラスからミドルクラスくらいまで。
『セパレート』はエントリークラスからハイエンドクラスまであります。

セパレートだけハイエンドクラスまで販売されているのでセパレートが優れている、ということではないですが、メーカー側としてはセパレートの方を重視して製造・販売している、ということになると思います。

3.どのように車用スピーカーを選ぶのか?

車用スピーカーを選ぶ際には、以下の要素を考慮することが重要です。

  • ブランドで選ぶ
  • 予算で選ぶ
  • 取り付け性で選ぶ
  • 好みの音色で選ぶ
  • レビューで選ぶ

ブランドから選ぶ

スピーカーを選ぶ際の要素としてブランドがあります。
このブランドが好き、あのブランドが好き、といった好みのブランド。ということもありますし、ブランドごとに音質の傾向がありますので、その音質傾向が好み。といったことでブランドでスピーカーを選ぶことができます。
とはいえ、初めてスピーカーを交換しようと考えた方はブランドでスピーカーを選ぶのは難しいかと思います。
ブランドから選ぶ、とお伝えしておいてですが、初心者の方はブランドでスピーカーを選ばない方が良いかと思います。
ブランドにとらわれず、視野を広くしてスピーカー選びをしていただけると良いかと思います。

予算から選ぶ

スピーカーは、エントリークラスからハイエンドクラスまで、さまざまな価格帯のものが販売されています。
なので全てのスピーカーの中から選んでしまうと予算に合わない、予算オーバーなスピーカーを選んでしまうこともあります。(予算オーバーでもそのスピーカーがとても気に入れば頑張ってそのスピーカーを選ぶのも良い選択肢ではあります)
なので、予算が決まっているのであればその予算から逆算して選択可能なスピーカーを選定し、その中からスピーカーを選ぶ。という方法があります。
予算から逆算しているので予算オーバーになる可能性はなくなりますし、予算の金額によっては選べるスピーカーの種類がある程度まで絞られています。なので多くの中から選ぶよりも選びやすくなる、というメリットもあります。

取り付け性から選ぶ

スピーカーの取り付けは、車の内装や設計に大きく依存します。車のモデルによっては、特定のサイズや形状のスピーカーしか取り付けられない場合があります。
というのは既存の取り付け方法での取り付けや見た目を変えないでスピーカーを取り付ける際の話になります。なので車両側を加工することで取り付け不可のスピーカーを取り付けることもできます。
ただ、そうなりますとスピーカーを取り付けるための工賃が増えてしまいますし、車両内装デザインが変わってしまうこともあります。
なので、車両の取り付け条件に一致するものや、取り付け性の高いスピーカーから選ぶ。という方法もあります。
取り付け性が高いということは多くの車種に取り付けしやすいということになりますので、取り付け可否の判断で悩みが減りますし、取り付けにかかる費用が抑えやすくなるというメリットがあります。
また、お車の乗り換えの際に次の車両へ移設できる可能性も高いことになります。

好みの音色から選ぶ

音楽の好みは人それぞれで、同様に音色に対する好みも人それぞれです。ある人は低音が強いスピーカーを好むかもしれませんし、別の人は高音が強いスピーカーを好むかもしれません。また別の人は中音がはっきりと聴こえるスピーカーを好むかもしれません。
なので、いくら良い音を奏でるスピーカーであっても高音が強いタイプのスピーカーであれば低音が強いスピーカーを求めている方にとっては良い音に感じづらくなるということがあります。
そのため、自分の好みに合った音色・特徴のスピーカーを選ぶことは、スピーカー選びの満足度を高めるためにはメリットの大きい選び方になります。
ただ、ご自身の好みの音色をはっきり把握していて、そして言語化できる方は少ないです。
その際には実際にスピーカーの音色を聴いてみる『試聴』がおすすめとなります。
『試聴』を行うことで好みの音色を把握していなくても、言語化できなくても直感的に「このスピーカーの音が好き」と言ったように選ぶこともできますし、ご自身の好みの音色を把握するきっかけになったりします。

レビューで選ぶ

スピーカーを選ぶ際の方法として最近はネットなどのレビューを参考にする方法があります。
レビューは同じ悩みを持った人がスピーカーを選び、そして取り付けた後の感想を知ることができます。なのでとても有益な情報源になります。
ただ、注意が必要なのはそのレビューを書いた人のバックグラウンドまで把握することが難しいことです。
表面的な悩みや好みが同じでも、そこに至るまでのバックグラウンドが違うと感想が違ってくることがあります。
なのでレビューはとても参考になりますが、レビューだけでスピーカー選びをしてしまうのも少しリスクがあることも覚えておいてくださいね。

ちなみに当店もスピーカーレビューページを作っております。
スピーカー選びの1つの参考としてご覧いただけると幸いです。

4.スピーカーを選んだ後はどうなるのか?

適切な車用スピーカーを選んだあとはもちろんご自身の車両に取り付け!ということになります。
適切な車用スピーカーを選び・交換をすることで、車内での音楽体験は今までよりも向上します。
もちろん選ぶスピーカーによりますが、音楽のクリアさが増したり、帯域のバランスが整ったり、もしくは好みの帯域バランスになったり、そして再生帯域が広くなったりします。
結果、お気に入りの曲を新たな視点から楽しむことができます。
音楽は、長距離運転中のストレスを軽減したり、車内での快適さを向上させることができます。そして高品質なスピーカーから流れる音楽は、運転の楽しさを増幅してくれますし、もし渋滞にハマってしまった時にもイライラを軽減してくれることもあります。

そして適切な車用スピーカーを選ぶことは、車の価値を高めることにもつながります!(ここで言う車の価値の向上とは、資産価値の向上ではなく、あなたが車をより楽しむことができるという意味です)
このページが、あなたのスピーカー選びの参考になれば幸いです。
安全運転を心がけて音楽を楽しんでくださいね!

5.もう1歩具体的なスピーカーを選ぶ要素

こちらのページでは初めてスピーカーを交換する方向けにふわっとしたイメージを掴んでいただくための軽い内容とさせていただきました。
そこからもう1歩具体的な話、スピーカーを選ぶ際に考えると良い、知っていると良い要素についてもお伝えしております。
もう少し具体的に考えたい方はこちらもページもどうぞ↓

音楽や音質の好みは食べ物の好みと同じように人それぞれ異なります。
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