ケーブルを良くすることで車で良い音を聴くための方法

当ページでは、ケーブルを良くすることで車で良い音を聴くための方法についてお話ししたいと思います。

ケーブルというと、あまり気にならない部分かもしれませんが、実は音質に影響を与える重要な要素なんですよ。
そこでケーブルを良くするということはどういうことなのか、そしてどうすればケーブルで音を良くすることができるのか、3つのポイントをご紹介します。
このページを読んで、ケーブルを良くすることで車の音を良くする参考にしていただければと思います。

ケーブルとは

電気や信号を送り・伝えるものです。

構造としては、電気や信号を送り・伝える部分として導体があり、オーディオ用ケーブルの主流としては銅が使われています。
そして、その胴体がショートなどしないように周りには保護皮膜があります。

カーオーディオではいくつかの種類のケーブルがありますが、主に使われている種類には

・電気を送る「電源ケーブル」

・プレーヤーからアンプへ信号を伝える「RCAケーブル」

・アンプからスピーカーへ信号を伝える「スピーカーケーブル」

があります。

ケーブルを良くするってどういうこと?

一番簡単にケーブルを良くする方法としては、「ケーブルを交換する」ことがあります。

現在のケーブルよりも品質の高いもの、使用状況に適しているもの、劣化していないものに交換することで、音質は向上します。

となると、「高いものに変えれば良い」と思われる方もおられますが、そうとも限らないのがカーオーディオの難しくもあり、楽しいところです。

ですので、当ページではケーブルで音をよくする3つのポイントをお伝えしていきます。

ケーブルで音を良くする3つのポイント

では、カーオーディオの音を「ケーブル」で良くするポイントをお伝えしていきます。

ただ、具体的にどんなケーブルを選ぶかなどは車種や音の志向によって変わってきます。なので、オーソドックスな考え方をお伝えしていきます。

ポイントは以下の3つがあります。

1. ケーブルを変える

2. ケーブルのノイズ対策

3. 接続方法を変える

ということがあります。

では、次からは上記の候補をもう少し詳しくお伝えしていきます。

1.ケーブルの交換

カーオーディオの音質を向上させるために、ケーブルの交換が重要なポイントです。

オーディオの世界では「ケーブルで音は変わらない」という主張もありますが、実際に交換してみると音の違いが感じられます。したがって、ケーブルの交換は音質に影響を与えると言えます。

ここでは、ケーブルの交換で音質を向上させるために期待できる効果を3つ紹介します。

信号の伝達ロスを減らす

ケーブルの交換で最も分かりやすい効果は、信号の伝達ロスが減ることです。

例えばスピーカーケーブルの場合、車の場合では最初に設置されているケーブルは自動車メーカーが車を製造する際に取り付けたものです。これを純正ケーブルと呼びます。

この純正ケーブルは音を鳴らすための最低限の性能しか持っていません。
音質に関しては考慮されていないので、良いケーブルとは言えません。
また、車を製造する際にはその他の機器などとの関係で配線が遠回りしたり、接続部が多くなったりすることがあります。
これは信号の伝達ロスを引き起こしやすい状態です。

そのような状態からスピーカーケーブルを交換すると、配線ルートは最短距離を選ぶことができるようになりますし、不要な接続部は省くことができます。
さらに、音質に配慮した導通抵抗の低いケーブルを選ぶことで、信号の伝達ロスを減らすことができます。
その結果、音質が向上します。

スピーカーケーブルだけでなく、電源ケーブルも同様に交換することで伝達ロスを減らし、音質を向上させることができます。

好みの音色に近づける

少しマニアックな話ですが、オーディオの音を表現する際には音色という言葉が使われます。

これは簡単に言うと『暖かい音』『冷たい音』『柔らかい音』『硬い音』などという感覚的な表現です。
人によって表現方法は異なりますが、一般的にはこのような言葉で語られます。

そしてケーブルにも独自の音色があります。
スピーカーやアンプほど明確ではありませんが、それでも音色は存在します。
ケーブルを交換する際にはこの音色を意識して選ぶと、自分の好みの音に近づけることができます。

例えば、今の音よりももう少し暖かい音にしたい場合は、暖かい音色を持つケーブルを選びます。
そうすると、現在のオーディオに暖かい音色が加わります。

このように、自分の好みの音色や目指す音色を持つケーブルを選び、交換することで、オーディオの音を好みの音色に近づけることができます。
好みの音色に近づけることができればそれは音質が向上したように感じることができます。

鮮度を回復させる

最後にケーブルの交換で得られるメリットは、鮮度を回復させることです。

これは少しネガティブな話ですが、ケーブルは使用しているうちに、時間が経つと導体が酸化して劣化します。
劣化しても電気や信号は通りますが、通りにくくなります。
そのため、音質も悪くなります。

劣化したケーブルから新しいものに交換すると、ケーブル自体の鮮度が回復します。
その結果、音の鮮度も回復します。

同じケーブルに交換した場合は、劣化した状態から元の状態に戻るだけなので、音質が向上したとは言いにくいかもしれません。
しかし、それでも劣化した状態から脱することは、音質が改善されたと感じられます。
もちろん、交換するケーブルが今までのものより良いものであれば、元の状態よりも良い状態になります。
その場合は、音質は向上します。

このように、ケーブルの交換で劣化したケーブルから新しいものに変えることで、導体の鮮度を回復させ、音の鮮度を回復させることができます。

2.ケーブルのノイズ対策

カーオーディオの音質を『ケーブル』で改善するための要素として、ケーブルのノイズ対策が挙げられます。

車内には様々な機器が存在し、ノイズも多く発生しています。
カーオーディオはこのようなノイズの多い環境で使用されるものですから、どうしてもノイズの影響を受けてしまいます。
そしてケーブルもノイズの影響を受けます。

ノイズの影響を受けると、アクセルと連動して「ヒューン、ヒューン」という音がしたり、常に「プチプチ」という音がしたりと、音楽情報には含まれない雑音が発生します。
このような不要な雑音が混入している状態では、音質が良いと感じることは難しいです。

ですから、ケーブルのノイズ対策を行って、雑音が混入しない環境を整えることが、快適に音楽を楽しむために、また音質が良いと感じられるために重要なのです。

ここでは、ケーブルのノイズ対策として基本的なものを3つ紹介します。

ケーブルの長さを適切にする

まずはケーブルの長さを適切にすることです。簡単に言うと無駄に長くしないことです。

これは電源・RCA・スピーカー 全てのケーブルに共通する話ですが、無駄に長い状態ではノイズの影響を受けやすくなってしまいます。
ケーブルが無駄に長いということは、余分な部分を隠すために空いたスペースにケーブルを通すことになります。
その通した先にノイズ源があれば、ノイズを拾ってしまう可能性があります。

ノイズ源を避けながら通せれば良いですが、無駄にケーブルが長いということはノイズの影響を受ける可能性が無駄に高まるということになりますから、避けるべきです。

ただし、今後のシステムアップのためにわざとケーブルを長くしておくことはあります。
その場合はある程度仕方がないことですが、そういったケースを除いてケーブルが無駄に長い状態は避けるようにしましょう。

電源ケーブルとRCAケーブルを離す

次のノイズ対策は電源ケーブルとRCAケーブルを離すことです。これは外部アンプを取り付けた際に必要な対策です。

電源ケーブルはノイズを放出してしまうケーブルです。
そしてRCAケーブルは特にノイズの影響を受けやすいケーブルです。
なので電源ケーブルとRCAケーブルが隣接しているとノイズ、雑音が発生しやすくなります。

ケーブルを離すように、というと「どの程度離せば良いのだろう?」と疑問に思うかもしれませんが、これは電源ケーブルが流している電流量やRCAケーブルのノイズ耐性などによって変わってきますので、明確な距離はありません。
ですが、ひとまず目安として15cmくらいは離したほうが良いでしょう。もちろんこれ以上離さなければならない場合やもっと近くても大丈夫な場合はあります。

そしてどうしても電源ケーブルとRCAケーブルを離せない場合もあるかもしれませんが、可能な限り離して設置することを心がけてください。

各接続部を確実に接続する

最後のノイズ対策として最も基本的なことですが、接続部を確実に接続することです。

カーオーディオ専門店として営業しておりますと、定期的にノイズについての相談や点検の依頼があります。
そういった方の中には接続部が緩んでいたり、外れそうになっていたりすることでノイズが発生していることがあります。

また、ノイズではないですが、接続不良で動作不良を起こしている場合もあります。

非常に基本的で当然のことですが、接続部を確実に接続することは非常に重要なノイズ対策です。

3.接続方法を変える

カーオーディオの音を良くするための最後のポイントは、接続方法を変えることです。

これはスピーカーケーブルやRCAケーブルに関する話であり、ケーブル自体が直接音質に影響を与えることは少ないです。
また、すべての方が効果があるわけではなく、選択できることでもありませんが、ケーブルも関係しているため紹介します。

接続方法を変えるとは、バイアンプ接続に変更することです。
バイアンプ接続とは、アンプの1チャンネルに1つのスピーカーを接続することで、アンプのパワーを1つのスピーカーに集中させることができ、スピーカー1つずつに個別に音楽信号を送り出せるようになります。
バイアンプ接続に変更することで得られるメリットは他にもありますが、具体的にどのようなメリットがあるかはプレーヤーやDSPの取り付け有無などによって異なります。

バイアンプ接続をするパターンは3つあります。

バイアンプ対応パッシブクロスオーバー

バイアンプ接続は通常の接続とは違い、少し特殊な接続方法になります。

 そのため、バイアンプ接続するにはいくつかの条件が必要です。
その中の一つが、バイアンプ接続対応のパッシブクロスオーバーネットワークがスピーカーに付属していることです。

このパッシブクロスオーバーはスピーカーごとに異なりますが、もし対応しているパッシブクロスオーバーであれば、バイアンプ接続をすることができます。

バイアンプ接続をするだけでも音質の向上が期待できますが、さらにバイアンプ接続のメリットを引き出すためには、プレーヤーにタイムアライメント機能が備わっている方が良いです。
バイアンプ接続を行い、タイムアライメント機能を使うことで、定位感やステージング感をより鮮明に表現することができます。

定位感やステージング感が鮮明になることで、音質が良くなると言えますが、それだけではなく、音楽に没入しやすくなり、深く音楽を楽しめるようになります。

ネットワークモード対応プレーヤー

次にバイアンプ接続をするための条件として、ネットワークモード対応のプレーヤーがあることがあります。

 このネットワークモードはカロッツェリアの機能名ですが、現在ではこの機能と同等の機能を持ったプレーヤーはカロッツェリアしかありません。
なのでバイアンプ接続する条件の一つとしては、カロッツェリアのネットワークモード機能があるプレーヤーであることです。

このネットワークモードは一言で言うと、バイアンプ対応パッシブクロスオーバーネットワークと同じ(正確にはそれ以上の)機能をプレーヤー内部でデジタル処理で実現できるモードです。
なのでネットワークモード対応のプレーヤーの場合には、バイアンプ接続対応のパッシブクロスオーバーが無くても、バイアンプ接続ができます。
そしてネットワークモード対応のプレーヤーは全てタイムアライメント機能を持っていますので、定位感やステージング感を鮮明にすることができます。

パッシブクロスオーバーを使ったバイアンプよりもメリットが多いですが、それを全て紹介すると長くなってしまいますので、ここではバイアンプ接続するための条件の一つとして、ネットワークモード対応プレーヤーがあること。
そしてそのネットワークモードを利用するためには、ケーブルの接続方法を変える必要があること。と覚えておいてください。

DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)ユニット

最後のバイアンプ接続をするための条件として、DSPユニットを取り付けていることがあります。

DSPユニットは簡単に言ってしまうと、ネットワークモードと同じことができるユニットです。
正確にはDSPの機種によってできることが異なりますが、それでもほとんどの機種でカロッツェリアのネットワークモードと同じ機能かそれ以上の機能が搭載されています。
なのでスピーカーにバイアンプ対応パッシブクロスオーバーが付属していなくても、プレーヤーがネットワークモードに対応していなくても、DSPユニットを追加し、ケーブルの接続を変更することで、バイアンプ接続が可能になります。

以上のようにお伝えすると、パッシブクロスオーバーやネットワークモードの方が良さそうに感じるかもしれませんが、DSPは上記2つよりも汎用性、拡張性、機能性、音質効果が高いので、音質を追求していく方はほぼ必ずDSPを取り付けています。

そんなDSPですが、単純に取り付けただけではその機能を十分に活用できません。
そこでケーブルの接続方法の変更が必要となるのです。
なのでより高音質を目指したい方にとっては、DSP + 接続方法の変更はとてもおすすめな組み合わせになります。

少しずつでもケーブルにこだわってみてください

と言った感じで『ケーブルを良くすることで車で良い音を聴くための方法』をお伝えしてきました。
ケーブルはスピーカーやプレーヤー、アンプに比べると地味ですので後回しにされてしまうこともあります。
ですが、ケーブルもしっかりとこだわり、対処をすることで音を良くすることができます。

ケーブルも色々とこだわってしまうと時間も費用もかかってしまいますので、まずは1つだけでも取り組んでいただいてケーブルで音質が変わることを実感していただき、カーオーディオをより一層楽しんでいただければと思います。

音楽や音質の好みは食べ物の好みと同じように人それぞれ異なります。
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