カーオーディオを替えて車で良い音を聴くための方法

車で音楽を聴くことは、ドライブの楽しみの一つです。しかし、車の純正オーディオでは、音質が良くない場合があります。そこで、カーオーディオの音質を良くするための取り組みを行うことで、車内で良い音で音楽を楽しむことができます。
このページでは、車で良い音を聴くための方法・考え方をお伝えしております。
ぜひ参考にして、快適なドライブをお楽しみください。

カーオーディオとは

自動車に取り付けられ、音楽や映像などを再生する音響機器のことです。
音楽を再生するプレーヤー、信号を増幅するアンプ、そして信号を音に変換するスピーカーなどが代表的なものです。
そこで「ナビゲーションもオーディオですか?」と聞かれます。ナビゲーションの主たる目的は目的地へのルートを案内するものですが、テレビやラジオ、CD、Bluetooth、USB、HDMI などの入力もあり、音響機器としても充実している立派なカーオーディオと言えます。
最近では映像やバックカメラを必要とされる方が多く、シンプルなオーディオ機よりもナビゲーションをプレーヤーとしてカーオーディオのシステムを構築することがメインとなっています。

『何から』『どうしたら良いか』分からなく無いですか?

そのカーオーディオはナビゲーションを含めて多機能なもので、音楽を楽しむだけに作られているわけではありません。
しかし自動車は個人で自由に移動ができるプライベートな空間であり、音楽を聴くにはいい環境です。そのため、良い音で音楽を楽しみたいという人が多くおられます。
ただし、音楽、音というものが目に見えないものであるため、何をすれば音が良くなるのか分からないという方も多いです。

カーオーディオの音をよくする5つのポイント

ではカーオーディオの音を良くするポイントをお伝えしていこうと思います。
ただ、具体的にどんな機材を選ぶかなどは車種や音の志向によって中身が変わってきます。
当ページではまずはオーソドックスな考え方をお伝えしていきます。

以下の5つのポイントをまずは押さえてください。

1.音の出口を良くする:スピーカー

2.音の増幅を良くする:アンプ

3.再生機器を良くする:プレーヤー・ナビゲーション

4.信号の通り道を良くする:ケーブル

5.音源の質を高める:圧縮しない

と言ったことがあります。

では次からは上記の候補をもう少し噛み砕いてお伝えしていきます。

1.音の出口を良くする:スピーカー

音の出口というと少し分かりにくいかもしれませんが、つまりスピーカーのことです。
オーディオ機器は音・音楽を信号でやりとりしていますが、スピーカーは信号を音に変換する唯一の機器です。
そのため、スピーカーは非常に重要であり、音質に大きな影響を与える部分です。
音の出口を改善することで、より良い音を得ることができます。
具体的な改善方法としては、以下の3つが挙げられます。

スピーカーを変える

音の出口を良くする最も直接的な方法は、現在取り付けられているスピーカーをより性能の高いものに交換することです。
信号を振動に変換する際に、より忠実に綺麗に変換・再生できれば、聴こえてくる音もより綺麗で良い音に感じられます。
また、既存のものを交換するだけなので、見た目は変わらずにシンプルに音質を向上させることができます。

スピーカーを追加する

次に考えられる方法は、スピーカーを追加することです。
ただし、これは単にスピーカーの数を増やすのではなく、役割の異なるスピーカーを増やすことです。
例えば、2スピーカーや4スピーカーなどドアにしかスピーカーが取り付けられていない車両があります。このドアスピーカーは主に中・低音を再生することが得意なスピーカーなので、高音が不足しがちです。
そこで高音を得意とする『ツィーター』というスピーカーを追加することで、不足していた高音が補われ、高音から低音まで不足なく再生できるようになります。これにより、音質が向上します。
また、別のパターンとしては中・高音は十分に再生されていても低音が不足している場合があります。
この場合は低音を再生することが得意な『サブウーファー』を追加することで全体のバランスを整えて音質を向上させることができます。
つまり、無闇にスピーカーを追加するのではなく、今不足している帯域や不満に感じている帯域を得意とするスピーカーを追加することで、より良い音を得ることができます。

ドアの制振・デッドニング

最後に紹介する方法はドアの制振・デッドニングです。
このドア制振・デッドニングについては詳しく説明すると長くなってしまいますので、ここでは簡単に説明します。
要するに、スピーカーが仕事をしやすい環境を作ってあげることです。
カーオーディオのスピーカーはほとんどの場合ドアに取り付けられていますが、これはドアがスピーカーにとって快適な環境だからではありません。むしろスピーカーにとってはあまり良くない環境なことが多いです。
そこで制振・デッドニングを行ってドアをスピーカーにとって快適な環境に近づけてあげるのです。
それによりスピーカーが信号を振動に変換する仕事がやりやすくなり、結果として良い音を出力してくれるようになります。

『音の出口を良くする:スピーカー』についてもう少し詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓

> スピーカーを良くすることで車で良い音を聴くための方法

2.音の増幅を改善する:アンプ

音の出力を改善した後に考えるべきことは、音の増幅を改善することです。
音楽の信号は、CDやUSBから読み取られたり、Bluetoothで受信されたりするときには、微弱な信号です。このままスピーカーに送信しても、小さな音しか出ません。
そこで、スピーカーから十分な音量で音を出すためには、信号を大きく増幅する必要があります。
この増幅をより正確に速やかに行うことができれば、スピーカーに送信する信号の品質が向上します。その結果、スピーカーがより良い信号を音に変換できるようになります。
つまり、音質が向上するということです。

では、音の増幅を改善する具体的な方法を3つ紹介します。

アンプの追加

音の増幅を改善する方法のひとつは、アンプの追加です。
カーオーディオでは、プレーヤーやナビゲーションにアンプが内蔵されていることがほとんどです。
このプレーヤーなどに内蔵されているアンプのことを『内蔵アンプ』と呼びます。
内蔵アンプは、スピーカーを鳴らすだけの最低限の機能(信号を増幅する)を持っています。
しかし、小さなプレーヤーやナビゲーションに収められているため、スペースや電源が制限されています。そのため、音質よりも効率が優先されることが多いです。
そこで、信号の増幅を専門に行う『外部アンプ』を別途設置することが有効な手段になります。
『外部アンプ』は『内蔵アンプ』に比べスペースに余裕があります。結果として電源部もより強力なものが搭載可能になりますし、効率だけでなく音質も考慮した設計が可能となり音質の良い増幅がしやすくなります。
音質を考慮しながらより正確に速やかに増幅できるようになると、音質が向上するというわけです。

バッテリーの交換・強化

音の増幅を改善する方法のもうひとつは、バッテリーの交換・強化です。
音の増幅はアンプが行いますが、その際に電気を消費します。そのため、アンプが電気を必要としたときに、それに応えられるだけの電力を供給できるバッテリーが重要です。
長年使用して劣化しているバッテリーや容量が小さいバッテリーでは、アンプの要求に対応できない場合があります。
そこで、新しいバッテリーや容量の大きいバッテリー、あるいは高性能バッテリーに交換することで、音質に影響する電力不足を解消できます。
バッテリーは電気を貯めるものですが、この電気は目に見えないので、難しいところもあります。しかし、新品バッテリーや高性能バッテリーに交換することで、音質が向上すると考えてください。

電源ケーブル

音の増幅を改善する方法の最後は、電源ケーブルです。
これもバッテリーと似たような話ですが、アンプが必要とする電気を確実に届けるためには、ケーブルが適切な太さで、適切な長さであることが望ましいです。そうでないと、ケーブルによって電力がロスしてしまいます。
外部アンプの場合は、バッテリーから新しくケーブルを引き回すことがほとんどですが、内蔵アンプの場合は、純正で既に引き回されている電源ケーブルを利用することが多いです。
この純正のケーブルは、接続部が多かったり、遠回りなルートを通っていたりするので、ロスが多いです。
そこで、新しく個別に良質なケーブルでバッテリーからプレーヤーやナビゲーションに直接配線することで、内蔵アンプにも効率的に電力を届けることができます。
内蔵アンプでも、電源ケーブルを見直すことは、音質向上に有効な方法です。

『音の増幅を改善する:アンプ』についてもう少し詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓

>アンプを良くすることで車で良い音を聴くための方法

3.再生機器を改善する:プレーヤー・ナビゲーション

カーオーディオの音を良くするポイントとして、再生機器を改善する方法があります。
再生機器とは、プレーヤーやナビゲーションなどのことです。これらはカーオーディオではメインユニットやデッキなどと呼ばれています。
カーオーディオの場合、この再生機器で音楽を再生するだけでなく、信号の増幅(アンプ)や音の調整などの機能も備えています。
機能が多いので、カーオーディオでは再生機器を改善することで得られる効果は大きくなります。

メインユニットの交換

再生機器を改善する方法の一つとして、メインユニットの交換があります。
このメインユニットを上位のプレーヤーや音質に特化したナビゲーションに交換することで、音質を向上させることができます。
音響機器としてのメインユニットは、CDなどの音楽メディアの信号を正確に読み取り、次の増幅段(外部アンプ)にクリアな信号として出力する、あるいは内蔵アンプの場合には優れた信号に増幅してスピーカーに出力する必要があります。
上位のプレーヤーや音質に特化したナビゲーションに交換することで、最初に音楽信号を受け取る役割と次に出力する役割をより高品質に行ってくれるので、音質が向上するという仕組みです。

音質調整

もう一つの再生機器を改善する目的として、音質調整があります。
上位のプレーヤーや音質に特化したナビゲーションの中には、本格的な音質調整が細く行えるモデルが多くあります。この音質調整を細かく行えるようになることで、自分好みの音に仕上げることが容易になります。
また、その車両が持つ特有の問題点を補正することもできます。
車両特有の問題点を補正し、その上で自分好みの音に仕上げることができれば、音質が向上するのは当たり前ですよね。

『再生機器を改善する:プレーヤー・ナビゲーション』についてもう少し詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓

>プレーヤーを良くすることで車で良い音を聴くため方法

4.信号の通り道を改善する:ケーブル

再生機器を改善した後にお伝えするのが信号の通り道を改善する方法です。
カーオーディオは信号を読み取ってからスピーカーの入力まで信号として伝送されています。
この伝送をよりロスなく、高品質な形で送り届けることができれば音質が向上します。厳密にはロスを減らすことなので、音質を向上するというよりは音質が低下しないようにすることではありますが。
しかし、純正の状態ではこのロスなどを減らすことよりも車の製造や整備を考慮した選択をされていますので、結果としてロスが起きやすく音質が低下してしまっています。
そのため伝送のロスを減らしていくことで音質を向上することができるのです。

ケーブルの交換

信号の通り道を改善する方法として最も一般的なのが信号の通り道であるケーブルを交換することです。
ケーブルを高品質なものに交換することでロスが減ることはもちろんですが、新しくケーブルを引き回していきますのでより短距離で伝送できるルートやジョイントを減らしてより直接的に伝送することができるようになります。
結果としてよりロスなく伝送ができるようになり、理想に近い状態で次へ信号を伝送できるようになり、音質が向上します。
例えばスピーカーケーブルを純正のものから高品質なケーブルに交換することで低音の豊かさが増したり、高音がよりクリアになったりする効果があります。

ケーブル類のノイズ対策

信号の通り道を改善する方法として次に挙げられるのが信号の通り道であるケーブルのノイズ対策です。
車内は意外とノイズが多い空間です。コンピューターなどはノイズを発生させていたりしますのでコンピューターの近くをケーブルを通すとノイズを拾ってしまう可能性もあります。
そうなるとノイズが混入した信号が次へと伝送されてしまいますので、結果として音楽とノイズが混ざった状態で聴くことになってしまいます。
特に、外部アンプを取り付けた際にアンプで増幅する前の信号にノイズが混入してしまうとそのノイズも一緒に増幅してしまいますのでより顕著に音楽とノイズが混ざった状態となってしまいます。
このようにノイズまで一緒に増幅された状態では快適に音楽を聴くことができませんよね。
そのためノイズ対策としてノイズが混入しにくい対策をケーブルに施したり、ノイズが多いルートを避けてケーブルを配線していくことが良い音質で音楽を聴くためにも重要になってきます。

接続方法を変える

信号の通り道を改善する方法とは少し違いますが、ケーブル繋がりでカーオーディオの音を良くするためのポイントとして、接続方法を変えることがあります。接続方法を変えるとは、バイアンプ接続に変更することです。
バイアンプ接続とは、アンプの出力1チャンネルに1つのスピーカーを接続することです。
アンプのパワーを1つのスピーカーに集中させることができ、スピーカー1つずつに個別に音楽信号を送り出せるようになります。
バイアンプ接続に変更することで得られるメリットは他にもありますが、具体的にどのようなメリットがあるかはプレーヤーやナビゲーションの性能やDSPの取り付け有無などによって異なります。
少し難しい話なので詳しくお伝えしていると長くなってしまいますので、ひとまずは接続方法を変えることで音を良くすることができる、または音を良くするための『コト』を行うことが出来るようになる。と覚えてください。

『信号の通り道を改善する:ケーブル』についてもう少し詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓

>ケーブルを良くすることで車で良い音を聴くための方法

5.音源の質を高める

最後に、車内で優れた音質で音楽を楽しむための方法として、音源の質を高めることがあります。
これまでにお伝えした内容は、信号の読み取り、伝送、増幅、変換を正確に行い、ロスを減らすことで音質を向上させる方法でした。最後はそれとは異なるアプローチですが、元々の音源の質を高めることです。
言い方は悪いですが、元々音質の悪い音源であれば、どんなに正確に再生しても悪い音になってしまいます。(悪い音源なら悪い音になるのが正しいとも言えます)
ですから、根本的な話ですが、音源が良質でなければ、良い音に仕上げることはできません。また、好みの音でなければ意味がありません。したがって、音源の質は重要な要素となります。
ここで言う音源の質とは、高音質録音されたものや、マスタリングにこだわったものなどを指すかもしれませんが、そうすると聴く音楽のジャンルや幅が制限されてしまいます。
なので、無用に音源の質を悪化させないように意識していただきたいことをお伝えします。

圧縮音源を避ける

音源の質を高める、あるいは無用に悪化させない方法の一つとして、圧縮音源を避けることがあります。
圧縮音源というとMP3やAACなどが該当します。MP3やAACは技術的な詳細をお伝えすると難しくなりますが、簡単に言えば人間が認識しにくい音や欠損しても気にならない部分のデータを削除することで全体のデータ量を小さくする技術です。
そのためメリットとしてはデータ量が小さくなります。データ量が小さければスマートフォンなどのデータ保存容量に制限があるものに多くの曲を保存することが出来るようになるという点があります。
しかし圧縮音源は圧縮しているだけあって圧縮していない音源と比べると音質は劣ってしまいます。
ですから少しでも良い音質で音楽を楽しみたいという場合は圧縮音源は避けた方が良い選択肢となります。

Bluetoothを避ける

音源の質を無用に悪化させない方法のもう一つとしてBluetoothを避けることです。
Bluetoothは無線で音楽を再生できるので非常に便利です。しかしBluetoothは音源と無線で送信する際にデータを圧縮して送信しています。
近年はハイレゾ音源もBluetoothで送信できるようになってきており、そのような規格のBluetoothを使用すればほぼ無損失で無線で送信することが可能です。
ただしまだハイレゾ音源をBluetoothで送信する規格に対応しているカーオーディオ機器は多くありません。
そのためまだほとんどの場合は圧縮してデータを送信する規格になっており、少しでも良い音質で聴くためには避けた方が良い再生方法となっています。

ハイレゾ音源を導入する

音源の質を高める最後の方法として、ハイレゾ音源を再生できる環境を整える方法があります。
ハイレゾ音源とは圧縮音源の反対で、通常の音源(CD)に比べて豊富なデータを持ち、高い音質を誇るものです。
ただしハイレゾ音源はどのプレーヤーでも再生できるわけではなく、ハイレゾ音源を再生可能なプレーヤーなどの導入が必要です。また音源データ自体もCDと比べてもやや高価です。
このように少しハードルが高い方法ですが、より良質な音源で再生したい場合には有効な選択肢となりますので、覚えておいていただきたい選択肢です。

ぜひカーオーディオを楽しんでください!

以上が車内で優れた音質で音楽を楽しむための方法です。ぜひ参考にしてみてください。
このページでは、カーオーディオの音質を向上させるための様々な方法について、基本的な考え方と具体的な内容を簡単に解説しました。
どの方法も音質に影響を与えますが、その変化の受け取り方は好みや感度によって異なります。
変化が明確に感じられない場合や、音質が悪化したように感じる場合もありますので、注意が必要です。
そういった不安を抱える方には、まずはスピーカー交換をおすすめします。
スピーカーは信号を耳に聴こえる音に変換する重要な部品ですので、交換することで音質の変化が大きく、音が良くなったことを実感しやすいです。
ぜひスピーカー交換を試してみて、カーオーディオを、車で音楽を聴くことを楽しんでください!

音楽や音質の好みは食べ物の好みと同じように人それぞれ異なります。
愛車でドライブする時に『好きな音楽』を『好みの音質』で楽しめたらドライブがもっと楽しくなると思いませんか?
車内で過ごす時間・ドライブを今まで以上に楽しみたい!そんなあなたの為にあなた好みの心地よい音質、そしてお気に入りの音楽をもっと楽しめる時間をご提供をしております。
九州でカーオーディオのことなら福岡市南区にあるTONEまで!



《お問い合わせ》


「ホームページを見た」とお伝えください
営業時間:10時〜19時
定休日:火曜日

PAGE TOP