カーオーディオ基礎講座 第40回

こちらのページではカーオーディオ基礎講座といった形でカーオーディオの基礎知識や用語解説などを行っております。
カーオーディオは専門用語が多く、分かりにくいことが多いと思います。
そういった分かりにくいことや、これからカーオーディオを始めようと思っておられる方が疑問に思うことなどを出来るだけ分かりやすくお伝えしていこうと思っています。
分かりやすくお伝えすることを目指していますので厳密にはちょっと違うところもあるかと思いますが、まずは大きなイメージをつかんでいただきたいと思っておりますので、そういう気持ちで見ていただけたら幸いです。

それでは始めていきましょう!

ハイレゾをざっくり解説

今回はハイレゾというものについて簡単にお伝えしていこうと思います。

というのが「ハイレゾって何ですか?」「ハイレゾっていいんですか?」という質問をされることがちょくちょくあります。
その都度、簡単にハイレゾについてお伝えしておりますが、ちょくちょく質問いただくということは、ハイレゾについて疑問に思われている方が多いのだと思います。
なので今回はハイレゾとはどう言ったものなのか、そしてハイレゾの定義やハイレゾマークについても出来るだけ簡単な形で、ざっとでもハイレゾがどう言ったものなのかを理解できるようにお伝えしておこうと思います。

まずはハイレゾとは

まずハイレゾとはざっくり言ってしまうと『ハイレゾは音がいい音楽データ』です。
そのハイレゾはハイレゾリューションという言葉の略で、高解像と言った意味で使われる言葉です。
元々パソコンなどのディスプレイなどに使われていた用語のようなのですが、オーディオ業界としては音のいい音楽データということになります。
ではなぜ音がいいと言えるのかというと、簡単に言ってしまえば言葉の通りで、高解像度で情報量が多い。だから音がいいということになってます。

ハイレゾの情報が多いと言える数字の話

情報が多いって言ってしまうとあまりにも簡単な言い方になってしまいますね。
なので具体的な数字を出しながらお伝えさせていただきます。

まず、ハイレゾの情報量の多さを表すためによく比較されるのがCDになります。
このCDに録音されている音楽情報は44.1kHzというサンプリングレートと16bitという量子化ビット数になっています。
対して、ハイレゾのサンプリングレートと量子化ビット数は96kHz/24bitや192kHz/24bitなどがあります。
数字が大きいのでなんとなく情報量が多いのだろうな、と言った感じですね。
もう少し具体的にお伝えすると、サンプリングレートは1秒間に何回情報を読み取り、量子化ビット数はその取り出した情報をどれだけ細かな情報として記録するか。と言った感じになります。
なのでCDの44.1kHz/16bitの場合には1秒間に44,100回情報を読み取り、16bit(65,536マス)の細かさで記録している感じになります。
対してハイレゾの192kHz/24bitの場合には 1秒間に192,000回情報を読み取り、24bit(16,777,216マス)の細かさで記録している感じになります。
(わかりやすくするためのイメージですので、厳密には違うかもしれないです)
この数字の違いを見てもらうとCDとハイレゾの情報量の違いがより分かるかと思いますし、これだけ情報量が違えば音も良くなりやすいですよね。

ハイレゾの購入方法

ハイレゾのことを全く知らない方からたまに「どこで買うのですか?」「そういうCDがあるのですか?」と聞かれます。
ハイレゾは主にネットで購入・ダウンロードするようになっています。
もしかすると違う販売方法、購入方法もあるかもしれないですが、主流の方法としてはネットの音楽配信サイトで購入・ダウンロードとなります。
そして「そういうCDがあるのか?」というところですが、CDは44.1kHz/16bitという情報量に対応する規格になりますので、それを超える情報に関しては入れることができません。
なのでCDに録音されているハイレゾ音源は無い。ということになります。

ハイレゾの再生機器

ハイレゾという音源がだいたいどんなものか、購入の方法をお伝えしたところで次に聴く方法になります。
少し前まで一般的だったCD、そして近頃は圧縮音源の方が主流かもしれないですが、それらの音源に比べてハイレゾはより細かな情報、より多くの情報が入っている箱のようなものです。
なのでこの箱を認識できる機材、読み込むことが出来る機材出ないとハイレゾ音源は再生できません。
カーオーディオの場合ですと、純正ナビでも少しずつ対応機種が増えてきている感じはありますが、まだハイレゾに対応しているものは少ないように感じます。
なので基本的にはハイレゾ音源に対応している社外ナビだったり社外プレイヤーを使用しての再生という形になってきます。

ハイレゾマークとは

ハイレゾ音源対応か非対応かを判断するポイントは?となりますが、一番分かりやすいのがハイレゾマークになります。
このマークが付いたナビゲーションだったりプレイヤーであればハイレゾ音源の再生に基本的に対応していることになります。
なので車内でハイレゾ音源を聴きたいという場合にはすでに取り付けられている機種がハイレゾマークがついている場合であればそのまま再生できますし、ハイレゾに対応していないのであれば、ハイレゾ音源に対応しているナビ・プレイヤーを購入して交換する。という形になってきます。

ハイレゾマークの基準

ハイレゾマークというのをお伝えしたんですけど、このハイレゾマークの定義も軽く触れておきます。
このハイレゾマークを付けることができる基準がありまして、プレイヤーなどの再生する機器の場合は96kHz/24bit以上のデータ。
そしてflacもしくはwavのデータを認識し読み込み再生できること。となっています。
この基準は『日本オーディオ協会』によって定められています。
なのでハイレゾマークがついているユニットに関しましてはこの基準をクリアしていることになります。

スピーカーやアンプにもハイレゾマーク

そしてもう1つ。スピーカーやアンプなど、ハイレゾの情報が送られてきて再生するユニットについての基準もあります。
アンプやスピーカーは一部例外もありますがほとんどがアナログ信号で駆動するユニットです。
ハイレゾはデジタルの話なので、アナログで駆動するユニットにもハイレゾマーク?となりそうですが。
その基準は再生可能周波数が40kHz以上。となっています。
なのでハイレゾマークのついたスピーカーやアンプは再生可能周波数が40kHz以上の能力がある。ということになります。
ちなみにこの基準も『日本オーディオ協会』が定めた基準となっています。

ハイレゾの基準は2つある?

先程、ハイレゾマークの定義をお伝えしたのですが、せっかくお伝えするので間違えがないようにと思い、もう1回この数字に関するところを調べ直しました。そこでわかったことがあります。
再生機器やスピーカーなど、いわゆるオーディオ機器に関しては『日本オーディオ協会』が96kHz/24bit以上の再生、40kHz以上の再生可能周波数というのを決めているのですが、その再生される音源の方にもまたちょっと違った定義がありました。
音源に関しての定義は『電子情報技術産業協会』が決めているようです。
こちらに関してはサンプリングレートと量子化ビット数、このどちらかがCDより上回っていて、もう片方がCD以上であればハイレゾである。と定義しています。

ハイレゾ音源の数字の話

少しややこしいので具体的な数字を出してみます。
まずは電子情報技術産業協会によるCDスペックの基準が決められています。
それは44.1〜48kHz/16bitとなっています。
電子情報技術産業協会の中ではCDのサンプリングレートの定義は少し幅のある定義となっています。

以上のCDスペックを踏まえてハイレゾ音源の定義を見ると、
サンプリングレートが48kHz以上、もしくは48kHzより上回っていて、量子化ビット数が16bit以上、もしくは16bitを上回っていればハイレゾになります。
具体的に言うと48kHz/24bit。96kHz/16bitはハイレゾ音源と言えます。
逆に24kHz/24bitや192kHz/8bitなどは片方の数字がハイレゾ基準を超えていますが、もう片方がCDスペックよりも下回っているのでハイレゾとは言えない。ということになります。(24kHzや8bitなどの音源は見かけないと思いますが・・・)

ハイレゾマークにしても、ハイレゾ音源にしても正確な定義を覚えておく必要はないと思いますが、豆知識としてそういうことがある。ということを頭の片隅に入れて貰えばと思います。

サンプリングレートの少し余談を

せっかく音源の話をしましたのでもう1つ余談をさせていただきます。
一般的にダウンロードできるハイレゾ音源。国内アーティスト、邦楽の場合だとサンプリングレートは96kHzが一番多いように感じています。
海外アーティストの場合だと48kHzや88.2kHzなどのハイレゾ音源なども見かけたりします。
国内アーティストでも48kHzは見かけたことがあるような気がしますが、88.2kHzはまだ見かけたことがないので、海外音源は面白いな、と感じてしまいます。

はい、完全に余談です。

ハイレゾを簡単にまとめると

『ハイレゾ』はいろんな情報があったり、規格があったり、条件があって少しややこしく、わかりにくいところかと思います。
ですが、すごく簡単に言ってしまうとCDに比べてハイレゾの方が音がいい音源。
ただ、ハイレゾを再生するためには再生に対応した機種でないといけない。データ量が多い。ということになります。

ハイレゾマークを意識し過ぎないで

ハイレゾマークの存在を知ってしまうと、ハイレゾ音源を聴くなら全てがハイレゾマーク付きのユニットでないとダメだ。と思われる方がおられます。
スピーカーとアンプに関してもハイレゾマークをつけることができる基準というのはありますが、ハイレゾマークがついてないスピーカーやアンプでもハイレゾ音源を鳴らすことはできます。
プレーヤーが音源を再生できればその信号がスピーカーにアナログで送られるので再生可能なのです。

なのでハイレゾ音源を聴くためにはハイレゾマーク付きのスピーカーじゃないとダメだ!といったような細かいことは考えなくても大丈夫です。

実際にはどれだけ違いを感じられるの?

ここまでざっくりと覚えていただければハイレゾというものがどういったものなのか、大体こんなもんなんだな、ということが分かってもらえると思います。
そこで最後に気になるところとして『ハイレゾはどれだけ音が良いのか?』というところだと思います。
一番は実際にハイレゾ音源を購入していただいて比較していただくことになりますが、その前にお試しをすることが出来るところもあります。
ソニーのウェブサイトでハイレゾを解説しているサイトがあります。
https://www.sony.jp/high-resolution/about/?srsltid=AfmBOop97RfiPHzOMgceNdPl1ASNnYPi8Kn454MY8Lb-lUpIIVHZIxcX
このページの中にMP3とハイレゾ音源の無料ダウンロードがありましたのでそちらをダウンロードして聴き比べてもらったらMP3とハイレゾでどれだけ音が違うのかを体験できます。
ですのでMP3とハイレゾの違いに興味がある方はそちらをダウンロードして体験してみてもらえればと思います。

はい、といった感じで今回はまずはハイレゾがどんなものなのかということをざっくり理解してもらえたらいいなという内容でお伝えさせていただきました。
今回の内容が少しでも参考になったな、という方は次回の内容も見ていただけると嬉しいです。

動画もあります

文字を読み込んでいくことが苦手な方のために動画も用意しております。
(内容は当ページとほとんど同じとなっておりますが、お伝えする順序が多少前後していたり、言葉の表現が若干違うところもあります)

第39回 初めてスピーカー交換するときに知ってると良い用語紹介

今回はカーオーディオのスピーカー交換を初めてする方が知ってると良いのではないか、と思う用語を解説していこうと思います。初めてスピーカー交換する人向けなのでとても簡単なところ、本当に基本的なところっていうのをお伝えしていこうと思います。

第39回はこちら

第41回 初めてスピーカー交換するときに知ってると良い用語紹介

いつもはカーオーディオを取り付ける時やシステムアップする時の話をお伝えさせてもらっているのですが、今回は車両を乗り換える時の話です。
スピーカーを取り付ける際の情報は色々ありますが、外す時、車を乗り換える時の情報はあまり見かけることがないと思いますので、今回はちょっとしたまめ知識、予備知識みたいな感じでお伝えしていきます。

第41回はこちら

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