こちらのページではカーオーディオ基礎講座といった形でカーオーディオの基礎知識や用語解説などを行っております。
カーオーディオは専門用語が多く、分かりにくいことが多いと思います。
そういった分かりにくいことや、これからカーオーディオを始めようと思っておられる方が疑問に思うことなどを出来るだけ分かりやすくお伝えしていこうと思っています。
分かりやすくお伝えすることを目指していますので厳密にはちょっと違うところもあるかと思いますが、まずは大きなイメージをつかんでいただきたいと思っておりますので、そういう気持ちで見ていただけたら幸いです。
それでは始めていきましょう!
いつもはカーオーディオを取り付ける時やシステムアップする時の話をお伝えさせてもらっているのですが、今回は逆の内容をお伝えしようと思います。
その内容は車両を乗り換える時の話です。
というのが、スピーカー交換などのご相談で来られた方の中で「スピーカーをつけた後、車を乗り換える時っていうのはどうなるんですか?」と質問をされます。
確かに考えてみるとスピーカーを取り付ける際の情報は色々ありますが、外す時、車を乗り換える時の情報はあまり見かけることがないと思います。
ですので今回はお車を乗り換える時の話についてちょっとしたまめ知識、予備知識みたいな感じになりますがお伝えしていきます。
結論からお伝えすると、車を乗り換える際にこうしたら良い、こうしてください。と言った答えはありません。
いきなり突き放すような答えになってしまいますが・・・
車を乗り換えるとなった時にはその車の状態だったり、オーディオの状態など色々なことを考慮しつつ答えを出していくことになりますので「一概にこうです」と言った答えはない。となってしまいます。
あまり好きな言葉ではないですが、最終的にはケースバイケースです。となってしまいます。
ただ、ケースバイケースとだけ言ってしまうとあまりにも答えになっていませんので、そのケースバイケースを考えていく際、考えをまとめていく際のポイントなることをいくつかお伝えさせていただきたいと思います。
それではお車を乗り換えられる際にオーディオをどうしていくのか?を考えるポイントをお伝えしていこうと思います。
とその前に、前提条件として、乗り換える車はスピーカーの交換だけ行なっているということで話をさせていただきます。
他のユニットを取り付けていたとしても考え方は同じようになりますが、話をわかりやすく、シンプルにするためにスピーカーをベースにお伝えさせていただきます。
スピーカーを交換済みの車両を乗り換える。となった際に一番最初にぶつかる疑問点としては『取り付けているスピーカーを取り外すことは可能なのだろうか?』『元の状態、純正の状態に戻すことは可能なのだろうか?』と言ったところかと思います。
これに関してはどちらも可能です。
取り付けているスピーカーを取り外して、元の状態、純正の状態に戻すことは可能です。
取り外して、元の状態に戻すことが可能だということがわかったら次に考えることは、『スピーカーを取り外す』のか『取り付けたままにするのか』になります。
このことも基本的にはどちらも大丈夫となります。
どちらでも大丈夫なのですが、どちらかを選んでいくことになります。
では次からは『取り外す』のか『取り付けたまま』にするのかを選んでいくポイントをお伝えしていきます。
スピーカーを『取り外す』のか『取り付けたまま』にするのか。選んでいくポイントは細かく考えるとたくさんあると思うのですが、大きなポイントを3つお伝えします。
・今の車の行き先
・スピーカーの価値
・次の車での使用可否
上記の3つになります。
それでは次から順番に考え方についてお伝えしていきます。
まず1つ目のポイントは『今の車の行き先』になります。
お車の乗り換えの際はほとんどの場合、今乗っている車を下取りに出すか買取に出すことになると思います。
その他には廃車する。知人・友人・家族に譲る。という場合もあるかと思います。
今の車の行き先によってスピーカーを取り外すのか取り付けたままにするのか、の考え方が変わってきます。
まずは下取りや買取の場合ですが、下取り業車、買取業車の方は見た目が大きく損なわれていなければどちらでも良いですよ、と言われるケースが多いです。( 僕は車両の下取りも買取もしませんので保証はできませんが)
ただ、取り外す場合には音が鳴る状態にしてください。と言われるケースが多いです。
スピーカーを取り外して音が鳴る状態なので一般的には純正の状態に戻すことになります。
音が鳴らない状態が全くダメというわけではないのですが、音が鳴らない場合には査定額がマイナスになることが多いようです。
ということは音が鳴る状態であればプラスもマイナスもない。ということのようです。
そして査定額がマイナスになっても良いということであれば音が鳴らない状態でも良いかと思います。
この条件がわかっていればあとは自由に選択が出来るということです。
次に知人・友人・家族に譲る。という場合ですが、こちらは業者の方に車を渡す場合よりもより自由度が高いと思います。
次に乗る方と臨機応変に交渉しながらスピーカーをどうするのかを決めていくことになります。
少し余談ですが、スピーカーをつけた状態で下取り、買取をしてもらった際にスピーカーを交換していることがプラス査定になるのか?気になるポイントかと思います。
純正の状態からより良いものに変えてる。より良い音になっているのだから車の価値が高まっているのではないか?と考えたくなるところですが、僕の経験上ではスピーカーを変えているからと言ってプラス査定が付いた。という話はほとんど聞いたことがありません。
過去に一件だけ取り付けているオーディオまで含めて査定をしてもらった。今取り付けているオーディオを取り外した際には査定額が下がる。と言われた。というケースを聞いたことがあります。
ただ、今までで1件だけですのでかなりレアケースだと思います。
次の考えるポイントはスピーカーの価値になります。
スピーカーを取り外す際にはその取り外したスピーカーを次の車両で使用することが1番の目的になると思います。(取り外して売ってしまうというケースもあると思いますが)
その際に取り外してまで次の車両で使う価値があるのか?ということです。
というのが、取り外しの際にコストがかかるからです。
取り外しをショップや業者に頼んだ際には基本的には工賃がかかりますし、自分で取り外す際にも作業を行うための時間がかかります。(時間もコストだと思います)
なのでそのコストに見合ったスピーカーなのか?と考える必要があります。
例えば価格で考えた際には、今取り付けているスピーカーが2万円だったとします。
そのスピーカーを取り外すための工賃が2万円かかるとします。
どうでしょう?ほとんどの方はこの場合にはスピーカーは取り外さずに次の車両で新しく2万円のスピーカーを購入する。と考えられると思います。
もちろん取り外しのコストはショップや業者に頼む際や、取り付け方や車両によって変わってきますのでケースバイケースですが、このコストを考慮してスピーカーが取り外すに値する価値があるのか?ということを考えるポイントになってきます。
この価値とコストについてはみなさん一人一人考え方や感じ方が違うと思いますが、やはり気になるのは他の人はどうしているのか?だと思います。
なのでここで正確なデータではないですが、17年以上カーオーディオ業界にいる中で感じている取り外す、取り外さない。が別れるライン、スピーカーの価格をお伝えします。
それは6万円くらいになります。
この価格ではっきりと別れるわけではないのですが、6万円を堺にそれ以上の価格のスピーカーは取り外される方が多くなりますし、それ以下の価格のスピーカーの場合には取り外さない方が多くなってきます。
6万円を堺に決めなければならない、ということではなく、あくまで一つのデータとして参考にしていただければと思います。
実際には価格だけでなく使用期間なども考慮しつつ決定していくことになりますので。
次に考えるポイントは次に乗る車で使用が可能か?という点です。
車を乗り換えられる際は全く同じ車に乗り換えられる方もおられるかもしれないですが、ほとんどの方が違う車種になると思います。
または同じ車名の車だったとしてもモデルが変わっていることがほとんどだと思います。
その際には違う車になりますのでスピーカーの取り付け条件は変わっています。
取り付け条件が変わるということは、今まで使用していたスピーカーが次の車で取り付けが出来ない。ということも有り得ます。
具体的な一例としては、今お乗りの車が国産車だとします。そうしますとだいたいドアに取り付けられているスピーカーのサイズは16センチや17センチです。
そして次に乗る車がBMWやメルセデスだとします。
このBMWやメルセデスは現在、ドアに取り付けられているスピーカーのサイズは10センチとツィーターという組み合わせが多いです。
そうなると16センチや17センチのスピーカーを取り付けることは出来ません。
全く無理というわけではないのですが、大がかりな加工が必要となります。
上記のような例では基本的には取り付けが出来なくなります。
そうなると今乗っている車からスピーカーを取り外さない。取り付けたままにする。という選択肢を取られる方が増えるのではないかと思います。
もちろん大掛かりな加工をしてでも取り付けたい、取り付ける価値のあるスピーカー、ということであれば今の車両からスピーカーを取り外して新しい車に取り付ける。ということも良いと思います。
次の車への取り付け可否についてはなかなかご自身ではわかりづらいと思います。
その際には取り外しを依頼するショップなどに事前に次の車両が何になるのかを伝えると取り付け可否について教えてもらえると思います。(新発売の車両の場合にはわからないこともありますが)
はっきりと可否がわからない場合でも経験上取り付けが可能な可能性が高い、低い、などのコメントはもらえると思います。
車両を乗り換えの際にスピーカーをどうするのか?を考えるポイント『今の車の行き先』『スピーカーの価値』『次の車での使用可否』の3つお伝えさせていただきました。
お伝えしたポイント以外にも考えるポイントはあると思いますが、この3つがメインとなると思います。
中でも一番大きなポイントになるのはやはりスピーカーの価値ではないかと思います。
スピーカーが 外す価値がある。もしくは外して手元に置いておきたい思い入れのあるスピーカーの場合には多少コストがかかったとしても外したい!と思うのではないでしょうか。
いずれにせよ、こうしなければならない。といった決まりはありませんので、その時にどうしたいのか?というのをポイントを整理しつつ、考えていただければと思います。
はいといった感じで今回はマメ知識というか雑学というか予備知識と言った感じかもしれないですが、車を乗り替えるとき、カーオーディオを外す時のことについてお伝えしました。
今回の話面白かったなと思っていただけた方はまた次回も見ていただけると嬉しいです。
文字を読み込んでいくことが苦手な方のために動画も用意しております。
(内容は当ページとほとんど同じとなっておりますが、お伝えする順序が多少前後していたり、言葉の表現が若干違うところもあります)