カーオーディオ基礎講座 第39回

こちらのページではカーオーディオ基礎講座といった形でカーオーディオの基礎知識や用語解説などを行っております。
カーオーディオは専門用語が多く、分かりにくいことが多いと思います。
そういった分かりにくいことや、これからカーオーディオを始めようと思っておられる方が疑問に思うことなどを出来るだけ分かりやすくお伝えしていこうと思っています。
分かりやすくお伝えすることを目指していますので厳密にはちょっと違うところもあるかと思いますが、まずは大きなイメージをつかんでいただきたいと思っておりますので、そういう気持ちで見ていただけたら幸いです。

それでは始めていきましょう!

初めてスピーカー交換するときに知ってると良い用語紹介

今回はカーオーディオのスピーカー交換を初めてする方が知ってると良いのではないか、と思う用語を解説していこうと思います。
初めてスピーカー交換する方に向けた内容なのでとても簡単なところ、本当に基本的なところっていうのをお伝えしていこうと思います。
なので既にスピーカー交換したことがある方や詳しい方にとってはつまらない内容だと思いますので、飛ばしてもらった方がいいかもしれません。
ですがおさらいという感じで見ていただけるのであればお付き合いいただけたらと思います。

7つの用語

今回は、車のスピーカー交換を初めて行う、そしてその作業を量販店や専門店に依頼する。という方に向けた内容としております。
そういった方が知っていた方が良いと思う用語は7つあります。

1.ツィーター

2.ウーファー

3.2Wayスピーカー

4.コアキシャル と セパレート

5.パッシブクロスオーバーネットワーク

6.インナーバッフル

7.デッドニング(制振)

この7つの用語をできるだけ簡単に『ざっくりとこういうもの・ことなんですよ』『こういうことを指すものですよ』と言った感じでお伝えしていこうと思います。

1.ツィーター

ツィーター

1つ目はツィーターについてです。
ツィーターはスピーカーの中の種類になりますが、主に高音を鳴らすことが役割となっています。
スピーカーの種類はツィーターだけではなく、他にも色々とありますが、カーオーディオの場合はツィーターとウーファーの組み合わせが基本となっています。
ツィーターは小型なスピーカーなので直径が3、4cmくらいのものがほとんどです。
そしてダッシュボードの上やサイドミラーの内側にある三角パネル部分、フロントのピラー部分などに設置されていることが多いです。
まとめるとツィーターは小型で高音を鳴らすスピーカーで、比較的高い位置に取り付けられていることが多いものです。

2.ウーファー

2つ目のウーファーについてです。
ウーファーも先ほどのツィーターと同じようにスピーカーの中の種類になります。
ウーファーは主に低音から中音までを鳴らすことが役割となっています。
サイズは16cmや17cmくらいのものが主流となっていますが、そのほかにも18cmや20cmなどの大きなもの、逆に10cmなどの小型なものもあります。
そしてほとんどの車種でドアの下部に設置されています。
このウーファーですが、カーオーディオの場合には色々な呼ばれ方をすることがあります。
ミッドバスであったりミッドウーファー、ミッドローなどなど。またはミッド。と呼ばれたりもします。
いろいろな呼び方があるので紛らわしいですね(^^;;
そしてさらに紛らわしいことにカーオーディオにはサブウーファーというスピーカーの種類があります。
名前は『サブ』が付くか付かないかの違いですが、役割としては別物になってしまいます。
ですのでウーファーのことを話す際には名称に気をつけながら話す必要があると思います。

まとめるとウーファーは16cmや17cmのサイズで、低音から中音くらいまでの音を鳴らすことを役割とし、ドアの下部に設置されているスピーカー。となります。

3.2Wayスピーカー

2Wayスピーカー

3つ目の2Wayスピーカーについてです。
2Wayスピーカーは高音から低音までの全帯域を2種類のスピーカーで分担して鳴らすスピーカーシステムのことをいいます。
具体的にはツィーターとウーファーの組み合わせになります。
高音を鳴らすことが主な役割のツィーターと中・低音を鳴らすことが主な役割のウーファーを組み合わせることで高音から低音まで広い帯域で綺麗な音を鳴らすことを目的としたスピーカーシステムです。
2Wayスピーカーの他にさらにスピーカーの種類を増やして3Wayスピーカーやサブウーファーを追加した構成などもありますが、それはまた後々の話となります。
カーオーディオはほとんどの場合2Way構成となっていますし、販売されているスピーカーもほとんどが2Wayスピーカーです。
なので初めてスピーカー交換される方はまずはこの2Wayスピーカーがどのようなものなのかを軽く知った上で、2Wayスピーカーの取り付け、交換をしていただければと思います。

4.コアキシャル と セパレート

コアキシャルとセパレート

4つ目のコアキシャルとセパレートについてです。このコアキシャルとセパレートの違いはスピーカーの構造的な違いになります。
どういう違いなのかを基本となる2Wayスピーカーで説明をさせていただきます。
2Wayスピーカーの場合はツィーターとウーファーの組み合わせです。
この組み合わせ方といいますか、構造によってコアキシャルタイプとセパレートタイプの2種類に別れてきます。
コアキシャルタイプはツィーターとウーファーが一体となっているスピーカーユニットです。
ちなみにコアキシャルは同軸という意味になりますのでツィーターとウーファーが同軸上にくっついた状態となっております。
コアキシャルタイプに対してセパレートタイプはツィーターとウーファーがそれぞれ独立したスピーカーとなっています。
セパレートとは分ける、といったような意味になりますのでその言葉の通り各スピーカーが別れているタイプとなっています。
コアキシャルとセパレートを簡単にまとめると、ツィーターとウーファーが1つのユニットになっているのか、それぞれ別ユニットになってるのか、という違いになります。

5.パッシブクロスオーバーネットワーク

パッシブクロスオーバーネットワーク

5つ目のパッシブクロスオーバーネットワークについてです。
このパッシブクロスオーバーネットワークの役割は信号をツィーター用とウーファー用に配分し、送り出すことです。
パッシブクロスオーバーネットワークという言葉は聞き馴染みがないかもしれないですが、カタログなどに掲載されているスピーカーの写真でスピーカーの横に小さな箱を見かけたことがあると思います。
この箱がパッシブクロスオーバーネットワークです。
先ほどお伝えしたようにツィーターは高音を鳴らすことが得意。そしてウーファーは低音から中音までが得意なスピーカーになります。
なのでアンプから送られてくる信号をそのままツィーターとウーファーに接続するのではなく、ツィーターであれば得意な高音信号だけ、ウーファーであれば中・低音信号だけの状態にしてツィーターとウーファーに送り出すことでより音が良くなる。ということです。
そしてもう一つの役割としてツィーターの保護もあります。
ツィーターは高音を鳴らすことが得意であり、高音に特化したスピーカーです。
なので低音には対応できない構造になっています。
そんなツィーターに低音信号が入っていくると壊れてしまいますので、ツィーターに送り出す信号を高音だけにするということはツィーターの保護にもなる。ということです。
簡単にまとめますと、パッシブクロスオーバーネットワークはツィーターとウーファーがそれぞれ最適な仕事ができるように信号の配分をし、音を良くするユニットということになります。

パッシブクロスオーバーネットワークについて少し補足になりますが、スピーカーによっては箱型形状ではありません。
具体的にはコアキシャルタイプのスピーカーのことが多いですが、別体で箱型のパッシブクロスオーバーネットワークではなく、スピーカーに付属するようにくっついているタイプもあります。
この場合だと別体で小さな箱としてのパッシブクロスオーバーネットワークがついてきません。
ですが、同じ機能はスピーカーに内蔵されているような形になりますので大丈夫です。

6.インナーバッフル

インナーバッフル

6つ目のインナーバッフルについてです。
インナーバッフルは簡単に言ってしまうと市販のスピーカーをドアに取り付けるためのアタッチメントです。
純正スピーカーはドアに取り付けるためにドアに合わせた形状になっていますのでそのままドアに取り付けることができます。
それに対して市販のスピーカーは汎用品ですので車両に合わせた形状になっておらず、そのままの状態では車両のドアに取り付けることが出来ません。
そこで必要となるのがインナーバッフルです。
インナーバッフルは主にメーカーごとに種類があります。例えばトヨタ、日産、ホンダ車用といった感じです。
トヨタ車に市販のスピーカーを取り付けたい際にはトヨタ車用のインナーバッフルを用意することでドアに市販のスピーカーが取り付けできるようになります。
違う言い方をすると、トヨタ車用のインナーバッフルと市販のスピーカーを組み合わせるとトヨタ純正スピーカーと同じような形状になる。ということです。
簡単にまとめるとインナーバッフルはドアスピーカーを市販のスピーカーに変える際にはほとんどの車両で必要となるアタッチメントになります。

7.デッドニング(制振)

デッドニング

最後に7つ目のデッドニングについてです。
このデッドニングはスピーカーがより仕事をしやすい環境を作る。その結果、音が良くなる作業です。
モノというよりは作業を指す用語となります。
デッドニングはスピーカー交換しようかな、と思ってネットで調べたり、人に相談した際によく出てくる用語じゃないかと思います。
その作業の中身ですが、制振・吸音・拡散などの各効果をもった材料を鉄板やドア内部に貼り付け・設置を行います。
この作業の中身に関してはお店ごとにノウハウや考え方がありますので、お店ごとに変わってくるものになります。
デッドニングは結果として音を良くする作業ではありますが、スピーカー交換をする際に必ずやらなければならない作業でもないです。
ですが、良いことには変わりないのでご予算が許すのであればスピーカー交換と一緒に施工することをおすすめします。
簡単にまとめると、デッドニング作業を行うことで音を良くすることができますが、スピーカー交換と同時に行わなくても良いもの。(ただ、おすすめはしたいです)ということになります。

と言った感じで『初めてスピーカー交換するときに知ってると良い用語』というテーマで7つの用語を簡単にお伝えさせていただきました。

この7つの用語を必ず知っていなければならない。ということもないですし、お店に行けば店員さんが説明してくれると思います。
ただこの7つは基本的すぎて知っている前提で話をしてしまう店員さんもおられると思います。
なのでそういった店員さんと話をする際にもなんとなく意味が分かると話がしやすくなりますし、スムーズに進むと思います。
今回の内容をさらっとで構いませんので覚えていただいて、ぜひスピーカー交換を依頼することにトライしてみていただければと思います!

動画もあります

文字を読み込んでいくことが苦手な方のために動画も用意しております。
(内容は当ページとほとんど同じとなっておりますが、お伝えする順序が多少前後していたり、言葉の表現が若干違うところもあります)

第38回 サブウーファーのワット数とアンプのワット数の関係

今回は『サブウーファーのワット数と外部アンプのワット数』の関係についてお伝えしていこうと思います。

第38回はこちら

第40回 ハイレゾをざっくり解説

今回はハイレゾというものについて簡単にお伝えしていこうと思います。ハイレゾとはどう言ったものなのか、そしてハイレゾの定義やハイレゾマークについても出来るだけ簡単な形で、ざっとでもハイレゾがどう言ったものなのかを理解できるようにお伝えしておこうと思います。

第40回はこちら

カーオーディオ基礎講座 トップ

音楽や音質の好みは食べ物の好みと同じように人それぞれ異なります。
愛車でドライブする時に『好きな音楽』を『好みの音質』で楽しめたらドライブがもっと楽しくなると思いませんか?
車内で過ごす時間・ドライブを今まで以上に楽しみたい!そんなあなたの為にあなた好みの心地よい音質、そしてお気に入りの音楽をもっと楽しめる時間をご提供をしております。
九州でカーオーディオのことなら福岡市南区にあるTONEまで!



《お問い合わせ》


「ホームページを見た」とお伝えください
営業時間:10時〜19時
定休日:火曜日

PAGE TOP