こちらのページではカーオーディオ基礎講座といった形でカーオーディオの基礎知識や用語解説などを行っております。
カーオーディオは専門用語が多く、分かりにくいことが多いと思います。
そういった分かりにくいことや、これからカーオーディオを始めようと思っておられる方が疑問に思うことなどを出来るだけ分かりやすくお伝えしていこうと思っています。
分かりやすくお伝えすることを目指していますので厳密にはちょっと違うところもあるかと思いますが、まずは大きなイメージをつかんでいただきたいと思っておりますので、そういう気持ちで見ていただけたら幸いです。
それでは早速始めていきましょう!
今回はスピーカーの寿命についてお伝えしていきます。
これからスピーカーを新しく買おうと思われる方からちょくちょくと言うかたまに「車のスピーカーはどれくらいの期間使えるんですか?どれぐらい経ったら壊れてしまうことが多いんですか?」と質問されます。
やはり物を買うのでその物が『どれぐらい使えるのか・どれぐらいの期間使えるのか』ということは気になるところだと思います。
ですのでその『寿命』について、僕が普段お答えしてる内容をお伝えしていきます。
まずはスピーカーの寿命というものの捉え方ついてですが、
スピーカーなので音が出なくなったり、異音がして通常の音が鳴らせなくなる状態が『寿命がきた・壊れてしまった』という状態になると思います。
寿命について話をする前に大前提にはなるのですが、通常の使い方をした場合の寿命になります。
具体的には『とても大きな音・過大入力をさせない事』や『ツィーターに無理な低音を入力したりしない事』というのがあります。
上記の内容を守った、あくまで通常の使い方をした状態でどれくらいの寿命なのか?という話になります。
スピーカーの寿命について聞かれた際に答えが2つあると考えています。
1つがスピーカー単体としての寿命。
もう1つが車につけた場合の寿命。
というのがあると思ってます。
まず1つ目のスピーカー単体の寿命についてですが、
近頃のスピーカーはかなり長いです。
(このスピーカー単体という条件はカーオーディオの場合、ほとんどないんですけどね ^^; )
例えば車用のスピーカーを家の中で鳴らして使う。と言った場合は相当長く使えると思います。
以前のスピーカー、20年前とか古いスピーカーになるとエッジの部分が破けたり、後は割れたりして異音がしてしまうっていうことがあったりしました。
ですが近頃のスピーカーはエッジの部分も随分と強くなってるので家の中などで使ってればなかなか破れたり、割れることは無いです。
(もちろん何か物当ててしまったりすれば破ける原因になりますが・・・)
通常の使い方をしてる限りではそうそう破れなくなってきてます。
2つの車につけた時の寿命についてですが、
これは取り付ける車と取り付け方によって変わってしまうので一概に言えなくなります。
なぜ車や取り付け方によって変わってしまうのかと言いますと、車の場合は雨だったり湿気、あとは気温変動が大きいということがあるからです。
ちなみに車につけた時に一番故障しやすいスピーカーはドアスピーカーです。
ツィーターの場合はあまり壊れることはないです。
もちろん絶対壊れない!と言うわけではないですが、ドアスピーカに比べれば随分と故障の数は少ないです。
ではなぜドアスピーカーが壊れやすいのかと言いますと、カーオーディオの場合はウーファーユニットはドアにつけることが多いです。
ちなみにドアの構成は一番車内側に内張りがあって、その内張の中に鉄板が一枚。
さらにその後ろにもう一枚鉄板があります。
その真ん中の鉄板にスピーカーが取り付けられています。
車の場合、窓ガラスを閉めている状態だとドアの中に雨が入ってこないと思われてる方が多いんですが、実は真ん中の鉄板とその後ろの鉄板の間には雨が入ってきます。
車種によっては結構な量が入ってくることもあります。
そうするとスピーカーの裏側に雨がかかってしまいます。
もちろん車用のスピーカーは雨がかかる可能性が有ると言うことがわかって設計されていますので耐水性が有るのですが、あまり大量に雨がかかるとその耐水性も負けてしまい、主にサビが発生してきます。
そのサビが発生したときに異音の原因になったりするのですが、錆が発生すると異音の原因になりやすいのがスピーカー内部のボイスコイル部分です。
このボイスコイルの部分がサビて膨らんできたりすると、すぐ近くにあるマグネット部分と擦れてガサガサと音が起こります。
そのような状態になってしまうとスピーカーが音を鳴らすために前後するたびにガサガサと異音を発生するようにな離、そのガサガサ音はボイスコイルから振動版に伝わり耳に聞こえるほどの音になります。
異音がするということは正常な状態ではないので、ボイスコイルに錆が発生すると壊れた・今回の話で言うと寿命がきた。と言うことになります。
ちなみに車に取り付けた際のスピーカーの不良は僕が見た中ではこのボイスコイルの錆びが一番多いと感じています。
あとはスピーカーは基本的には修理が出来ないので異音が発生するとユニットを交換することになります。
このサビの原因はドアの中にどれだけ雨が入ってくるのか、あるいはその入ってきた雨が抜けやすいのか、などあると思いますし、もしかしたら海沿いに車を停めてる。と言う状況なども影響してくるかもしれません。
あとは気温変動が激しいところなのか、車を停めている環境が横に傾いてたりするとどちらかのドアが排水性が悪くなったり、と言うことも考えられるかもしれません。
サビに関しては上記のような雨が入りやすいのか?と言う構造的なものだったり、車の使用状況や停めている場所、あとは雨が多い地域なのか少ない地域なのか、など色々影響してくると考えています。
こういう様々な条件が関係してしまうのでどうしても車に取り付けた場合の寿命というのはケースバイケース。
はっきりと「どれくらいの期間使えますよ」とはお伝えできなくなります。
ドアの構造や車の環境のほかにスピーカーの取り付け方でも寿命は変わってきます。
先ほどまでの話は一般的なインナーバッフルでスピーカーを取り付けた際の話なのですが、インナーバッフルでスピーカーを取り付けるとどうしてもスピーカーが後ろにはみ出しやすくなりますので、ドアに入ってきた雨がかかりやすくなります。
ですが、スピーカーの取り付け方をアウターバッフルにすると鉄板から少し離れたところにスピーカーを取り付けることが出来るようになります。
そうするとドアに入ってきた雨が直接スピーカーにかかりにくくなります。
そういう取り付け方の違いによっても環境が少し変わってきますのでスピーカーの寿命にも少なからず影響があると思います。
ということで色々とお伝えしたのですが、カーオーディオのスピーカーはどうしても車に取り付けるので、その取り付けた車によって環境が変わって、寿命も変わってしまう。ということがありますので一概に「どれぐらい使える」とか「どれぐらい経つと壊れてしまう」というのがはっきりとお伝えできないというのがあります。
ただ、あえて具体例を挙げるとすると、スピーカーを取り付けて1年経たずにガサガサと異音が発生してしまった。という方も過去に1人おられましたし、
その逆に10年以上同じスピーカーを使っていて異音や異常はない。という方もおられたりしますのでどうしても分からないってのはあります。
スピーカーの寿命については上記のようになるのですが、
スピーカーを購入される方が寿命を気にされる理由としてはもちろんどれぐらい使うと壊れるのか、というのが気になるということはあると思いますが、その他に『車を乗り換えた時に次の車でも使えるのか?』ということが気になるから聞かれてるんじゃないかなと思います。
ですので車を乗り換えた時にスピーカーを移設出来るのか?ということも少しお伝えしていきます。
結論から言ってしまうと『次の車が何なのか次第』です。
例えば今乗ってる車がとても奥行きが深いスピーカーまで取り付けることが可能な車両で、奥行きの深いスピーカーを取り付けたとします。
何年後かにお車を乗り換えた際に、奥行きの深いスピーカーが取り付け出来ない車だとしたら今まで取り付けていた奥行きの深いスピーカーはインナーバッフルで取り付けることが出来なくなります。
インナーバッフルでの取り付け。と条件を決めてしまうと次の車次第。ということになります。
上記の話はインナーバッフルでの取り付けという条件になります。
ですが、工賃はかかりますがアウターバッフル化すればほとんどの車で奥行き問題はクリア出来ます。
ですのでスピーカーの取り付けをアウターバッフルと考えればほとんどのお車で今までのスピーカーが次の車に移設することが可能になります。
スピーカーを購入される際に次の車まで決めておられる方は少ないと思いますので、スピーカーを購入の際には次の車に移設可能か?という質問にも「わかりません」となってしまいます^^;
今回の内容はオーディオとは直接関係ないかもしれませんが、スピーカーを購入する際にそれがどれくらい使えるのか、ということは気になると思いますし、そのスピーカーが次の車に使えるのか、ということも気になると思いましたので、「わからない」ばかりで答えらしい答えではないかもしれないですけどもお伝えさせていただきました。
今回の内容が面白かったな、少しでもタメになったなと思った方はまた次回も見ていただけると嬉しいです(^^)
文字を読み込んでいくことが苦手な方のために動画も用意しております。
(内容は当ページとほとんど同じとなっております)