本日はBMW X3 にアンプ内蔵プロセッサー取り付けとシート下ウーファー交換を行った作業を紹介したいと思います。
こちらのお車は以前フロントスピーカーをフォーカルのスピーカーへ交換させていただいておりました。
今回は更に音質アップをする場合にはどんなことがあるでしょうか?と相談をいただきましたのでシート下ウーファーの交換とアンプ内蔵プロセッサーの取り付けがありますよ!とご提案したところ、両方行いたいということでご依頼をいただきました。
それでは早速作業に取りかかってきます。
(今回はビフォーアフターで動画を撮影させていただきましたので、最後に試聴動画があります)
まずはプロセッサーを取り付けるためにスピーカーケーブルを配線していきます。
BMWにプロセッサーを取り付ける際には既存の純正スピーカーケーブルを利用して取り付ける方法もありますが、やはり音質的には新たにスピーカーケーブルを引き足していく方がおすすめです!
そしてツィーターとミッドレンジ、そしてシート下ウーファー用に個別に引き回していくことが1番です。
ということで今回はフロントのツィーターとミッドレンジ、そしてウーファーにそれぞれスピーカーケーブルを引き回していきます。
まずはドア内部にスピーカーケーブルを通していきます。
そのために内張を外します。
ちなみに以前のスピーカー交換の際にミラー裏にツィーターマウントをワンオフ製作させていただいていますのでツィーターが表に出てきています。
内張を取り外すとこのようになっております。
フォーカルのスピーカーが取り付けられているのと、スピーカー周りを制振してある状態です。
スピーカーケーブルを引き換えるためにまずはミッドレンジスピーカーを取り外します。
ツィーターは裏からスピーカーケーブルが伸びてきていますのでツィーターを外す必要がありません。
今回はマルチ接続に変更しますのでこの時にパッシブクロスオーバーを取り外しています。
スピーカーケーブルをドア内部に引き込むのですが、BMWの場合はボディからドアへ配線が通る部分がカプラーとなっています。
カプラーとなっていると一般的な車両より少し配線を通すことが大変だったりします。
少し大変とは言いましても無事にツィーター用とミッド用に2本通しております。
あとはこのスピーカーケーブルをアンプ内蔵プロセッサーを取り付けるトランクまで引き回していきます。
余談ですが、スピーカーケーブル交換というとたまに純正のスピーカーケーブルを抜き取りますか?と聞かれることがあります。
純正ケーブルを抜き取ろうと思えば抜き取れると思いますが、この抜き取りはとても大変な作業となります。
ですので純正配線の抜き取りはせず、そのまま残した状態で新しくケーブルを追加して接続するようにしております。
スピーカーケーブルが無事にドア内部に引き込めましたのであとはケーブルをスピーカーに接続をして今回のドア内部の作業は完了です。
あとはスピーカーを取り付けて内張を元どおり組み付けております。
先ほどのスピーカーケーブルをトランクまで引き回す途中に今回のもう一つの目的、シート下ウーファーがあります。
ですので引き回しと同時にウーファーユニットも交換していきます。
ウーファーを交換するためにまずはシートを取り外して浮かします。
そうするとウーファーユニットグリルの全貌が出てきます。
先ほどのウーファーグリルを取り外すとウーファーユニットが顔を出します。
そしてカーペットをめくりウーファーユニットを取り外します。
というかすでに取り外し終えています。
取り外したウーファーユニットがこちらになります。
と言ってもこの写真ではよくわからないですね^^;
表についているグリルを取り外すとこんな感じ。
よくよく考えたらグリルだらけですね!
ちなみにこちらのウーファーユニット裏返すと下側に振動板があります。
サイズは16cmくらいのものでした。
こちらのウーファーユニットのケースといますか、マウント部分は再利用してスピーカー部分を交換しますのでウーファーをマウント部から取り外します。
そうするとマウント、スピーカー、グリルの3ピースになります。
今回新しく取り付けるウーファーがフロントドアスピーカーと同じブランド、フォーカルの ISUB BMW2 です。
ちなみにこちらは6月22日に発売されたばかりの新しいウーファーになります。
2Ωモデルと4Ωモデルが用意されていますが、今回は2Ωモデルをチョイスしております。
せっかくですので純正ウーファーとフォーカルのウーファーを並べて比較してみました。
両方とも表側にマグネットがある設計となっています。
あとはどちらも振動板が見えないところも一緒ですね。
そしてフォーカルは純正配線を加工することなく取り付けが出来るようにBMW純正と同じカプラーで接続が出来るようになっております。
裏側を比べるとこのようになっています。
純正は16cmくらいの振動板が見えますが、フォーカルは見えているのはおそらくダンパーです。
振動板は見えないのですが、スペック的には20cmとなっております。
あとはフレームなど全体的にフォーカルの方がしっかりとしていますし、重量感もありました。
では実際にフォーカルのウーファーを取り付けます。
まずはマウントに取り付けるとこのようになり、
更にグリルを取り付けるこうなります。
BMW専用に作られていますのでフィッティングはバッチリですね。
あとはシート下にユニットを取り付けです。
シート下部分に取り付けるとこのようになります。
当たり前ですが綺麗に取り付けが出来ております。
あとはカーペットを戻せばウーファーユニットの交換は完了なのですが、その前にスピーカーケーブルを少し加工します。
今回はウーファー用のスピーカーケーブルも引き直すのですが、フォーカルのウーファーが純正カプラーを使って接続するタイプとなっていますので、純正のカプラーをカットします。
そしてそのカプラーにオーディオテクニカのAT-RS110を接続します。
ちなみに今回のアンプ内蔵プロセッサーからスピーカーまでのケーブルは全てAT-RS110を使用しております。
先ほどのカプラーをウーファーに接続したあとはカーペットを元に戻して、
グリルを取り付ければシート下ウーファーの交換作業完了です。
専用品ですので見た目が変わることもないのでスッキリと取り付けが出来て良いですよね!
シート下ウーファーの交換をして、スピーカーケーブルをトランクまで引き回したところで今回取り付けるアンプ内蔵プロセッサーです。
今回はドイツの人気ブランド、ヘリックスのP-SIX DSP MK2 です。
こちらは6チャンネルアンプ内蔵になりますので、今回はフロント2Wayとシート下ウーファーをこちらのプロセッサーでコントロールしていきます。
リアスピーカーに関しては純正アンプのままとなります。
今回はトランクの下部にちょうど良いスペースがありましたのでそちらへ取り付けをさせていただきました。
プロセッサーに入力する信号の取り出しはトランクにある純正アンプから。
電源もトランクにあるバッテリーから直接取り出しております。
これにてシート下のウーファー交換とアンプ内蔵プロセッサーの取り付けが完了ですので、最後にプロセッサーの初期設定、音出し確認を行ったのち音質調整を行って納車させていただきました。
納車の際にはオーナー様に音の変化を喜んでいただけました。
最後に今回の作業でどれだけ音が変わったのか比較するための動画を用意しました!
今回は3パターンの音源があります。
1.フロントをフォーカルのスピーカーに交換しただけの状態
2.シート下ウーファー交換とプロセッサーを取り付けて音質調整をしていない状態
3.全ての作業を終えて、音質調整を行った状態
です。
主に1と3の比較と2と3の比較になると思います。
興味がある方は見てくださいね(^^)
ちなみにイヤホンやヘッドホンをして見ていただくと違いが分かりやすいかもです!
追伸。
今回は同時にドライブレコーダーの取り付けもご依頼いただきました。
あると安心ドライブレコーダー。
今回はユピテルの前後2カメラタイプを取り付けさせていただきました。