日中はまだ幾分か暖かい気もするのですが、日が暮れると急に寒くなりますねぇ。
普段はあまり季節を考えずに過ごしておりますが、寒くなってくるとそろそろ冬なんだなぁと感じます。
そして昨日は近所のスーパーで正月飾りが販売されているのを見て、もうそんな時期なのか!?とびっくりしました(^^;;
そんな冬に向かっているのを感じながら、
メルセデスベンツ Cクラス ワゴンのスピーカー交換作業を行っておりました!
取り付けを行ったスピーカーはフランスのブランド、フォーカルの日本オリジナル企画商品、PS 80 F for MB です。
ということで早速取り付け作業を紹介していきます。
まずは今回取り付けるお車のドア内張りです。
最近のメルセデスはドアの上部に10cmくらいのミッドレンジスピーカーが付いていて、サイドミラー裏にツィーターを取り付けるスベースがあります。
今回はこちらの部分のスピーカーを交換していきます。
まずは内張りを取り外すのですが、内張りを外すとミッドレンジスピーカーがいなくなります。
そう、ミッドレンジは内張り側に取り付けられているのです。
吸音フェルトの陰にチラッと見えるのが純正スピーカーです。
まずはこちらから交換するためにフェルトを取り外します。
純正のスピーカーは裏側から取り外しができるようになっているのですが、新しく取り付けるスピーカーが表側からの取り付けになりますのでスピーカーを取り外す前に表側のパネルを取り外します。
そうすると純正スピーカーのコーン面が見えるようになります。これでスピーカー交換の準備ができましたのでまずは純正スピーカーを取り外します。
取り外すとぽっかりと穴が開きますので、その部分に新しく取り付けるスピーカー用のインナーバッフル(土台)を取り付けます。
ちなみにこちらのインナーバッフルはPS 80 F for MBに付属してくるインナーバッフルです。
スピーカーを取り付けるための土台がドアの内張りに付きましたのであとはスピーカーを取り付ければ、
このように綺麗に純正位置に収まります。あとはスピーカーの周りに音の回り込みを防ぐための付属されているアコースティックシーラーを取り付けます。
これでミッドレンジの取り付けは完了ですのであとは表側のパネルを元のように取り付けます。
パネルを戻してしまうとスピーカー見えなくなっちゃうので少し寂しいですが、しっかりと音は良くなりますし、見た目を変えたくないという方にはピッタリの取り付け方です!
あとはミッドレンジスピーカー周りでもう一つ作業がありまして、PS 80 F for MB には少しではありますが制振と遮音の効果のあるデッドニング材が同梱されていますのでそちらを貼り付けていきます。
貼り付ける場所は内張りの裏側のスピーカー周りです。
まずは貼る前にパネルを脱脂(掃除)してから貼り付けます。
付属してくるのが少量ですので大きな効果はないかもしれませんが、せっかく付属してくるのでしっかりと貼り付けております!
あとは純正のフェルトを元に戻せば内張り側の作業は完了です。
ミッドレンジの取り付けが終わりましたので次にツィーターの取り付けです。
取り付け場所はサイドミラー裏の三角パネル部分です。こちら、いかにもツィーターが付いていそうな見た目をしているのですが、
Cクラスにはツィーターが付いておりません!
メルセデスベンツのCクラスにお乗りの方がオーディオに不満を持たれるのはツィーターが付いていないということが大きな原因のひとつです。
ですのでこちらにツィーターを取り付けます。
フォーカル特有の逆ドームツィーターです。写真では分かりにくいかもしれませんが、ツィーターの真ん中がへこんでいる形状をしています。
このツィーターを先ほどの場所に取り付ければ、
純正ツィーターですか?というくらい綺麗に取り付けができます。
あとはドアに組み付ければツィーターの取り付け完了です。
こちらもツィーターが付いているのが見えなくなりますが、見た目の変化がないのはすっきりしていていいですね。
これでツィーターとミッドレンジの取り付けは完了していますが、もう一つ重要なパーツがあります。
ツィーターとミッドレンジが最適な仕事をできるように得意な音域に帯域分担しているパッシブネットワークです。
こちらを純正のスピーカーケーブルの先をギボシ端子に変更して接続します。
接続後はビビリ音などが発生しないように既存のケーブルなどにしっかりと固定しておきます。
せっかく音が良くなってもビビリ音がしては台無しですからね!
あとは先ほどミッドレンジを取り付けた内張りを組み付ければドアのスピーカー交換完了です!
組み付けてしまえば見た目の変化がないのでスピーカーが変わってるなんてわかりません。
実はフォーカルのPS 80 F for MB はドアスピーカーだけではなくてもう一つパーツが付属しています。
それが、助手席足元にあるサブウーファーのローパスフィルターです。
純正の状態ではサブウーファーにフルレンジ信号が入力されていますので、低音再生担当のサブウーファーにもかかわらず中域くらい再生している状態です。
その結果、音が全体的にモゴモゴとした感じになってしまうので、フルレンジ信号から低音だけをサブウーファーに送るためにローパスフィルターをサブウーファーの信号ラインに割り込ませます。
ということで、取り付けのために助手席のカーペットをめくっていきます。
カーペットをめくるとパネルが現れますが、この奥にサブウーファーがいますのでパネルも取り外します。
ちょっと窮屈そうにしていますがこの場所から車内に低音を供給してくれているのがこちらのサブウーファーです。
このサブウーファーにつながっている信号線を見つけ出し、
プラス側をカットしてローパスフィルターを割り込ませます。
ちょっと大きなローパスフィルターですが邪魔にならない場所を選び、接続後は動かないように固定します。
あとは信号線を探すために解いていた純正のケーブルハーネスを束ねなおして、
パネルとカーペットを元に戻したらサブウーファーの作業も完了です!
これにて全ての作業が終わりましたので、最後に純正オーディオに内蔵されていますフェダー機能とイコライザー機能を使って全体の音のバランスを整えれば完成です♪
作業内容としてはドアと助手席足元の作業をさせていただきましたが、作業終われば見た目が変わることなく、でも音は良くなっているという素敵な内容になっています。
メルセデスベンツにお乗りの方は純正の内装デザインを気に入っておられる方が多いので、見た目が変わらないということは重要ですよね!
納車の際にはオーナー様からすごく聴きやすくなっているとお喜びのコメントをいただきました^_^
オーナー様も取り付け前はスピーカーを変えるだけで本当に音が良くなるのかと不安に思っておられましたが、きちんと音が良くなって喜んでお帰りになられました。