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本日は レクサス RX500h のフロントスピーカーを4Way化とデジタル入力を追加した作業を紹介いたします。
こちらのお車は前回の作業でミッドレンジスピーカーを表側から見える状態に加工とサブウーファーをフロントスピーカーと同じブランドのものに変更、そしてサブウーファーを駆動するアンプを追加、といった作業をさせていただいておりました。
前回の作業ブログはこちら↓

その状態から今回はさらに違う種類のミッドレンジスピーカーを追加してフロントスピーカーを4Way化とちょっと良いDAPをご友人の方から譲っていただいたということでこのDAPを有線接続でDSPに信号伝送できるようにする作業をご依頼いただきました。
後はスピーカーケーブルと電源ケーブルも一部グレードアップをしていただきました。

ちょっと珍しい作業となりましたが紹介をさせていただきます。

レクサスRX500hのシート下にデジタルトランスポーターを取り付け

まずはDAPを優先接続するための作業です。
今までの状態でもオーディソンの『B-CON』を取り付けさせていただいておりましたのでBluetooth、LDACでの接続が出来る状態となっておりました。
ただ、せっかくちょっと良いDAPがあるのなら有線で接続したい!というオーナー様のご要望でオーディオテクニカの『AT-HRD500』を取り付けさせていただきました。
DAPは多くの機種で有線でのデジタル出力がありますが、USBでしか出力できない機種もあります。今回のDAPはUSBの他にも同軸ケーブルでの出力も可能な機種でしたが、取り付けているアークオーディオのDSPがデジタル入力が光デジタルのみ、ということでUSBを光デジタルに変更するためにもこちらの『AT-HRD500』を取り付けております。
ちょっと遠回りな感じも受けるかもしれないですが、これでDAPからのデジタル信号をDSPにデジタルのまま直接有線で接続することができるようになります。
そしてせっかくなら『AT-HRD500』からDSPまでの光デジタルケーブルもちょっと良いものを!ということでしたのでサエクの『OPC-X11』をお選びいただきました。
こちらのケーブル、純石英を使用したおすすめの光ケーブルなのですが、価格が3mで119,900円する、なかなかの価格となっております。
そして、とっても小さなところですが、せっかくの良い光ケーブルも接続部のプラグの部分がぐらついては良さが活かせませんので、接続部プラグがグラつかないように補助パーツを作らせていただき、ガッチリとホールドさせていただきました。

レクサスRX500hのトランクに取り付けているアンプの電源ケーブルを入れ替え

先ほどの『HRD-500』からの光ケーブルをトランクに取り付けているDSPまで引き回していいます。
とここでトランクの作業も。
今回は一部ですが電源ケーブルをグレードアップしていただきました。
そのケーブルはアコースティックハーモニーの『HQP-8zs』です。
こちらのケーブルを今回はアークオーディオのアンプ内蔵DSPの接続に使用しております。

レクサスRX500hのトランクに取り付けているアンプの電源ケーブルを入れ替え

そして合わせてヒューズホルダーもグレードアップです。
F2Musicの4連ヒューズホルダー『4FB-R1 CG MIDI』です。
ヒューズ自体も一部ですがF2Music の『CNT-MIDI』を採用しております。

今回のように見えない部分に注力することに抵抗感がある方もおられますが、オーディオはこういった見えないところをしっかりとしていくことで全体の底上げになっていきますので、突き詰めていくと手が抜けない部分になっていくんですよね!

レクサスRX500hのダッシュボード上にブラックスのミッドレンジを加工取り付け

ここからが見える部分の作業となります。
まずは作業前の状態なのですが、前回の作業の際に純正位置に入れていたミッドレンジ『MATRIX ML2』を少し角度を付けつつ、見える状態に加工をさせていただきました。
今回はこの『MATRIX ML2』をピラーに移動させて、純正ミッドレンジ取り付け部に『GRAPHIC GL3 MK2』を取り付けていきます。
余談ですが、当初は『GRAPHIC GL3 MK2』ではなく『MATRIX ML3』を取り付け予定でした。
ですが、『MATRIX ML3』が欠品中だったこと、そして『MATRIX ML3』と『GRAPHIC GL3 MK2』が価格が1万円差、そしてスペックを見ても違いがあまり見られないことから『GRAPHIC GL3 MK2』を取り付けさせていただくことになりました。

レクサスRX500hのダッシュボード上にブラックスのミッドレンジスピーカーを取り付け

いきなりですが、ミッドレンジを入れ替え完成です!
『MATRIX ML2』から『GRAPHIC GL3 MK2』へ変更することでスピーカーの外径が少しですが大きくなりました。
この少しのサイズアップが思った以上に大変でして、悩みすぎて途中の写真撮り損ねました(^^;;
取り付けに関しては補足事項が多いのですが、まずは見た目の部分です。
『MATRIX ML3』用のサポートリングMR3(保護グリル)が『GRAPHIC GL3 MK2』にも使用可能だったので、MR3を使用して取り付けをしております。
なので見た目では『MATRIX ML3』なのか『GRAPHIC GL3 MK2』なのかは分からない状態になっています。
そしてミッドレンジ裏のエンクロージャーは400mlくらい確保しております。
ちなみに最小容量は250mlとのことですが、あくまで最小容量のようで、推奨は400〜1200mlのようです。
800mlくらい確保できればベストだったのですが、流石にそれはスペース的に無理でしたので推奨の下限400mlは確保する形になっております。

レクサスRX500hのピラーにブラックスのミッドレンジスピーカーを取り付け

そして元々純正位置に取り付けられていた『MATRIX ML2』ですが、ピラーに移動となっております。
いつもだと比較的リスナー向けに取り付けをさせていただくのですが、そうするとどうしても加工が大きくなり、視界を遮り気味になります。
なので今回は視界を優先して寝かしたような角度にさせていただきました。
具体的にはダッシュボードセンターにある純正モニターくらいの場所に向かっています。

レクサスRX500hのピラーにブラックスのツィーターを取り付け

そして最後は一番手前に見えているツィーターです。
こちらは元々からピラーに取り付けておりましたが、ピラーへの取り付けがミッドレンジが増えますので今までの取り付け位置より少し上、少し手前に移動となりましたが、ほぼ同じように取り付けさせていただきました。
ちなみに、追加の加工のように言ってしまいましたがピラーは完全に作り直しております。

レクサスRX500hのダッシュボードとピラーにブラックスの3Wayスピーカーを取り付け

右側だと近いので写真の収まりが悪いですが、左側だとこんな感じに見えます。
ダッシュボード上にミッドレンジスピーカー、ピラーにミッドレンジとツィーター。この近距離で3Wayという、見た目的には少し混雑してますね・・・

今回の取り付け、なんでミッドレンジが2つ?と思いました?
名称としては同じミッドレンジですが、『MATRIX ML2』と『GRAPHIC GL3 MK2』は得意とする帯域が少し違います。
いつもでしたらこの違いで好みの音、重視したい帯域でどちらかのミッドレンジを選んでいただいていたのですが、今回はこの帯域の違いを利用してさらに細かく担当帯域を分けております。
具体的な再生帯域の違いとしては『MATRIX ML2』はスペック上 650Hz 〜 7000Hzとなっています。
そして『GRAPHIC GL3 MK2』はスペック上 250Hz 〜 8000Hz となっています。
なので今回は『GRAPHIC GL3 MK2』に低音にだいぶ近い中音から一般的な中音まで。(なんだか変な表現ですね)
そして『MATRIX ML2』は一般的な中音から高音と言って良いくらいの中音までを担当してもらいました。
後は『MATRIX ML2』より高音はツィーターに。
『GRAPHIC GL3 MK2』より低音はドアのウーファーとトランクのサブウーファーに。
と言った感じです。

最後にちょっと補足ですが、せっかくダッシュボード周りのスピーカーを触るならスピーカーケーブルも変えてしまおう!というオーナー様のご希望で今回加工したミッドレンジ2つとツィーターだけですがサエクのSPC-650 に交換させていただきました。

と言った感じで今回ご依頼の作業が全て完了しましたので最後に以前取り付けをさせていただいたアークオーディオのDSPを使ってフロント4Way + サブウーファーの調整をさせていただきました。
が、この調整が大変でした(^_^;)
というのが、フロント3Wayにスーパーツィーターを追加した4Wayなら少し触ったことがあったのですが、ミッドレンジが2種類の4Wayは初めてでした。
なのでだいぶ時間がかかりましたが、結果としてとても良い状態の音に仕上げられたと思います。
特徴としては当たり前なのですが、かなり低い周波数から上の帯域がほぼ目の高さにあるスピーカーからなっていますので、目の高さにある音の密度が高いです。個人的かつ直感的な感想は『目の前がリッチな状態』です。

オーナー様にも納車の際に「いい仕事したやん」と大変嬉しい感想をいただきました。

作業中は悩みましたし大変でしたが、最終的には良い感じに仕上げられましたし楽しませていただいた作業でした(自分が楽しんでもダメなんでしょうが・・・)

と言った感じで本日は レクサス RX500h のフロントスピーカーをミッドレンジをさらに追加して4Way化する作業とDAPを優先でDSPに接続するためにHRD-500を取り付けさせていただいた作業を紹介いたしました。

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