ブログ

本日は日産 ノート オーラ のタイヤハウスとボンネットへ静音をおこなった作業を紹介いたします。

こちらのお車はタイヤハウスとボンネット以外にも車内への静音作業やオーディオについても同時に施工のご依頼をいただきました。
ただ、全部をいっぺんに紹介するにはボリュームがありすぎましたので3回ぐらいにわけさせていただいて紹介をさせていただきたいと思います。

ということで今回は静音作業の車外編とさせていただきます。

こちらのオーナー様はお車の納車前から作業のご相談、ご依頼をいただいておりました。
その際にオーディオもそれなりに行いたいが、ロードノイズを静かにしたい!ということでロードノイズ対策を中心に静音作業をご依頼いただきました。

それでは作業を紹介していきます。

日産ノートオーラのボンネット

ロードノイズを中心に、と言っておきながらですが、まずはボンネットに対して作業を行なっていきます。
ということでボンネットを開けて状態ですね。
ボンネットカバーがありますのでこちらの中に対して作業を行なっていきますよ。

日産ノートオーラのボンネット

まずはカバーを取り外して作業範囲を脱脂(清掃)します。

日産ノートオーラのボンネットを静音作業

まずは鉄板部分に振動の抑制効果のある制振シートを貼り付けていきます。
補足になりますが、ノート オーラのボンネットは車外側の鉄板とエンジンルーム側の鉄板の高低差が結構ありまして、写真上側の鉄板裏にだいぶ空間がありました。
なので写真では見えないですが、そちらの空間にもできるだけ制振シートを貼り付けさせていただいております。
ボンネットに制振シートを貼り付ける目的や効果についてですが、
ボンネットはほとんどの車種でボディー側で2ヶ所、開閉のロック部分で1ヶ所の3点固定となっております。
そのほかに2ヶ所くらいゴムブッシュで支えていたりもしますが、基本的にはエンジンの上に浮いているような状態になっています。
そしてそれほど強固に厚い鉄板ではありませんのでエンジンで発生している騒音の影響を受けやすくなっています。
そのボンネットに制振シートを貼り付けることで騒音の影響を受けにくくなりますし、制振シート自体が遮音の効果を持っておりますのでボンネットを通過してエンジンのノイズが外に出ることを抑制することができます。
エンジンルームから車外に騒音が出ても関係ないのでは?と思われるかと思いますが、その外に出た騒音の一部はフロントガラスを通過して車内に入ってくるそうです。
なのでボンネットを通過する騒音を減らすことができれば車内に入ってくる騒音を減らすことができるのです。

日産ノートオーラのボンネットを静音作業

先程制振シートを貼り付けた上に今度は吸音材を貼り付けます。
いつもはこちらで用意している吸音材を貼り付けるのですが、今回はオーナー様はボンネット用の吸音材をお持ちでしたのでそちらを貼り付けて欲しい。ということでお持ちいただきました。
ちなみに吸音材はエーモンの吸音材になります。
写真で見ていると制振シートも吸音シートももっと広範囲にびっちりと貼り付けたくなりますが、広範囲に貼り付けてしまうとカバーの外まで出てきてしまいますし、あまり色々なところに貼り付けすぎるとカバーがつかなくなったりしますので程々のところで止めておく必要があります。

日産ノートオーラのボンネットを静音作業

最後にカバーを元通りに取り付けてボンネットの静音作業は完了です。

日産ノートオーラのエンジンルームを静音作業

ボンネットの静音が終わったところでエンジンルーム関係でもう1ヶ所施工をします。
それはワイパーの下にある樹脂パネルの中です。
エンジン音を車内に入りにくくするためにはこちらの施工も結構おすすめです。
ということでまずはワイパーを取り外し、樹脂パネルを取り、ワイパーのモーターを取り外した状態です。
写真を撮るのにちょうど良いアングルがなかったのでわかりにくいかもしれませんが、貼り付けの準備が整った状態となっております。

日産ノートオーラのエンジンルームを静音作業

まずはボンネットと同様に制振シートを貼り付けていきます。

日産ノートオーラのエンジンルームを静音作業

よく見えなかったので横からも1枚。
今は取り外しておりますが、ワイパーモーターの可動域なども考慮しながら貼り付けをさせていただいております。

日産ノートオーラのエンジンルームを静音作業

そして先程の制振シートの上に今度は遮音材を貼り付けです。

日産ノートオーラのエンジンルームを静音作業

またよく見えなかったので横からもう1枚。
これでワイパー下の部分も完了ですので最後にワイパーモーター、樹脂パネル、ワイパーを取り付けて作業完了です。
これにてエンジンルーム周りの静音作業は完了ですのでお次の場所を施工していきます。

日産ノートオーラのフロントタイヤハウス

続いての作業場所はタイヤハウスです。
余談になりますが、近頃お問合せの多い施工場所になります。
まずは作業をしやすくするためにジャッキアップをしてタイヤを外します。

日産ノートオーラのフロントタイヤハウス

そしてタイヤハウス内に取り付けられている樹脂カバーを取り外します。
タイヤハウスの静音作業の際には取り外した樹脂パネルに対して施工を行うのですが、車両側も鉄板の薄いところを選んで施工を行います。
ということでカバーの施工前に鉄板側をチェックしたところ、車両後方側の部分が鉄板が薄かったです。

日産ノートオーラのフロントタイヤハウスを静音作業

ということで鉄板の薄い部分へ制振シートを貼り付けさせていただきました。
この上からさらに遮音シートを貼りたいところですが、あまり貼り付けるとカバーと干渉してしまって取り付けができなくなってしまいますのでここは制振シートのみとなっております。

日産ノートオーラのフロントタイヤハウスを静音作業

車両側に制振シートを貼り終えたところで本題のカバーとなります。
まずは貼り付け部分を綺麗にします。

日産ノートオーラのフロントタイヤハウスを静音作業

そして制振シートの貼り付けです。
取り付けの関係上貼れない部分はありますが、貼れる部分にはほとんど貼り付けをさせていただきました。
この樹脂カバーを制振する目的ですが、元々の樹脂パネルは薄いのでほとんど遮音効果がありません。
そこに制振シートを貼り付けることでタイヤハウスの鉄板手前に1層遮音層を作るイメージになります。
遮音層が出来ることで車内へのロードノイズが入りにくくなります。
あともう一つ効果があるのが、雨の日に水溜りに入った際の水の跳ね上げや小石が跳ねたときにカバーを叩く音が響かなくなるのでだいぶ音が小さくなったように感じられるようになります。
ロードノイズの低減よりこのカバーを叩く音の方が効果が大きく感じられた、と言われる方もおられます。

日産ノートオーラのフロントタイヤハウスを静音作業

そして仕上げに遮音シートも貼り付けです。
こちらも取り付けに関係しない場所を選んで貼り付けをしております。
制振シートと遮音シートの違いを聞かれることが多いのですが、制振シートは全体域に対して静かにする効果があります。
なので一番基本となるのは制振シートと考えていただけると良いかと思います。(例外はありますが)
そして遮音シートは低音に対する静かにする効果は少ないのですが、中・高音を遮ることが得意な素材となっております。
ですので制振シートに遮音シートを組み合わせることで中・高音の静音性をさらに高めることができます。

と言った感じで制振シートと遮音シートを貼り付け終えましたのであとは車両に取り付けてフロントタイヤハウスの静音作業の完了です。

日産ノートオーラのリアタイヤハウスを静音作業

フロントの次はリア(後ろ)のタイヤハウスにも施工を行なっていきます。

日産ノートオーラのリアタイヤハウスを静音作業

ということでリアタイヤハウスのカバーも取り外します。
リアのカバーにも静音作業を行う予定だったのですが、ノート オーラ のリアタイヤハウスカバーは樹脂というより布っぽいような繊維系のカバーとなっておりました。
こちらのタイプのカバーは制振シートなどがくっつきにくくなっておりますので今回はカバー側ではなく車体側へ施工を行なっていきます。

日産ノートオーラのリアタイヤハウスを静音作業

ということで車両側へ制振シートの貼り付けです。
ちなみに写真は車両前方側です。

日産ノートオーラのリアタイヤハウスを静音作業

後方側にも貼り付けを行なっております。
この貼り付けはカバーの内側、見えない部分に対して貼り付けております。

日産ノートオーラのリアタイヤハウスを静音作業

そして仕上げに遮音シートです。

日産ノートオーラのリアタイヤハウスを静音作業

車両後方側にも貼り付けております。
これで貼り付け作業は完了ですので最後に、

日産ノートオーラのリアタイヤハウスを静音作業

カバーを取り付けて作業完了です。
カバーと干渉しないように、欲張りすぎないように遮音シートを貼り付けさせていただいたつもりでしたが、やっぱり少し干渉してしまってました^^;
でも少しでしたので押さえつけながら取り付けて、結果としてきれいにカバーの取り付けができております。

今回ご依頼の静音作業はまだあるのですが、長くなってきましたし、ちょうど車外側の作業が完了しましたので今回はここまでとさせていただきます。

続きは次回に紹介させていただきますね!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加