本日はBMW X2 のタイヤハウスへの静音作業をさせていただいた内容を紹介いたします。
こちらのオーナー様はスピーカー交換やDSP取り付けを以前させていただいていたのですが、今回はロードノイズが気になる!ということで静音作業をご依頼いただきました。
ロードノイズの場合にはいつもはフロアに対する静音作業をお勧めさせていただいておりますが、今回はタイヤハウスをやってみたいというオーナー様のご希望でタイヤハウスへ施工することとなりました。
それでは作業を紹介していきます。
いきなりなのですが、タイヤハウスのインナーカバーを取り外して制振シートと遮音シートを貼り付けております。
タイヤハウスの静音作業となるとインナーカバーを外した鉄板側をイメージされる方もおられますが、今回はインナーカバーの方を施工しております。
イメージとしてはインナーカバーの遮音性を上げる感じです。
インナーカバーは薄い樹脂製ですので基本的には遮音性はないです。
なのでタイヤが路面を転がる際に発生するロードノイズはそのまま鉄板部まで到達する感じです。
なのでインナーカバーに静音作業を施して遮音性を上げて鉄板の前に1つ遮音壁を作る感じですね。
あとは薄い樹脂なので水溜りに入った際の水の跳ね上げがインナーカバーに当たってゴーッと言ったり、砂や小石の跳ね上げでインナーカバーを叩く音が普通は結構するかと思います。
ですが、今回のように施工するとその音も小さくなります。
細かな話ですが、せっかく貼り付けを行うなら全面にビッチリ貼り付けたいものですが、ビッチリ貼り付けると鉄板と干渉してしまい取り付け時に付かない・・・なんていう失敗をしてしまいます^^;
なのでクリアランスを見ながら大丈夫なところへ貼り付けをさせていただいております。
せっかくインナーカバーを取り外したので鉄板側にも制振シートを貼り付けていきます。
見えないところに全部貼り付けていく方法もありますが、今回は鉄板の弱いところを探してその部分だけ貼り付けることになりました。
X2はタイヤハウス内の鉄板はほとんど強固な状態でしたが、ちょうどタイヤの後ろ、車内側から見るとキックパネルあたりの場所が鉄板が薄い感じで弱かったです。
なので、
なのでそちらへ貼り付けをさせていただきました。
強度のあるところへ貼り付けても効果はありますが、同じ量を貼り付けるのだったら強度の弱いところへ貼り付ける方が効果が高くなりますので今回は場所を絞った形の貼り付けです。
これであとはインナーカバーを元通り組み付けて完成です。
先程取り付けに支障のないように貼り付けをしている、と言いましたが、考慮していてもやはり組み付けには一苦労しました^^;
当初の想定以上に大変な作業でしたので写真が部分的にしか撮れていませんでしたが、今回はBMW X2 のタイヤハウスへ静音作業をさせていただいた内容を紹介させていただきました。
追伸。
当日の夜と後日にオーナー様から施工後の感想をいただきました。
とても詳しく感想いただいたのですが、少しまとめて簡単な感じでお伝えさせていただきますと、
・以前は車両前方からのロードノイズが気になっていたが、前方のロードノイズはかなり軽減された。
・前方からのノイズが軽減されたので座面下や横からのノイズが聞こえている感じ。
・高速道路や橋の継ぎ目を超えた時の音が車両前方ではなく、横から聞こえてくる感じ。
・水溜りに入った際の水の跳ね上げ音がかんり減った。
・ノイズが軽減されることでオーディオの音が今までよりもはっきり聴こえる様になった。
・結果、小さな音でも音楽を楽しめるし音質が上がったように感じられた。
などと言ったポジティブな感想をいただきました。
ただ、ポジティブだけではなく少しネガティブな感想もありまして、
・高速では直進安定性が増したように感じるが、下道ではハンドルが重たくなったような気がする。
とのことでした。
フロントタイヤ付近に制振シートを貼り付けておりますので重量は増してしまっています。
その結果、ハンドルが重たくなったように感じられたのだと思います。
タイヤハウス静音を行う際にはハンドルが重たくなったように感じられる可能性がある。というのは意識していただけるとありがたいです。
ロードノイズ以外にも「こんな音が気になる」というのがありましたらご相談いただけましたら対処可能なノイズなのか、どの場所をどのように施工したら良いのかを紹介させていただきますのでお気軽にご相談くださいね( ^ω^ )