現在、日曜日に入庫していただいたお車のスピーカー交換作業をしております。
取り付けの内容としてはツィーターを取り付けるためのマウントをAピラー部分を加工してワンオフ加工製作することと、
ドアのスピーカー、ミッドバスを今ついているミッドバスと入れ替えで交換作業です。
そしてミッドバスは可能な限りエージングをして欲しいというご依頼を頂きましたので現在、店内試聴用ディスプレイに簡易的につなげて音出しをしてエージング中です^_^
ということでAピラーワンオフ加工でツィーターマウント製作の作業工程をご紹介します!
まずはいつものことながらツィーターを実際に取り付ける土台となるリングを製作します。
今回はオーナー様からのご要望でツィーターの取り付けリングはいつものMDFではなく、バーチ積層合板を使用しています!
バーチ積層合板はMDFと違い、木を薄くスライスいたものを木目が互い違いになるように重ねて接着している合板ですので木目があり、MDFよりも強度があります。
強度があるということはMDFで作るよりもツィーターをしっかりと固定することができるようになります。
と言いましてもツィーターですのでミッドバスでバーチ積層合板を使うほどの効果はないかもしれませんが、こういた細かなところにもバーチ積層合板を使うのはこだわりですよね!
そしてリングを作っている時に常連のお客様から質問を受けたのですが、
「周りの黒いのは何?」
これはアクリルで製作したツィーターとの高さを合わせるためのリングで、音質的な大きな理由はありません(^^;;
普段はこういうリングもMDFで作ったりするのですが、
今回のツィーターは段差は少なかったので、その少ない段差を薄いMDFでリングを作ると作業途中で割れてしまうことがありますので割れを防止するためにアクリルを採用しました。
ちなみに最終的には外形をもう少し小さく、アクリルの部分を細くしています。
そして土台のリングができれば実際にお車に乗り込みツィーターの取り付け位置(高さ)と角度を決めます。
この位置と角度決めがそのまま仕上がりに影響してくるので何度やってもこの作業は緊張します!
ちなみに基本的な高さはリスナーの口元くらいの高さになるように、角度は運転席と助手席の間で目の高さくらいになるようにして少しだけ上を向くような感じで取り付けています。
あとはお車のサイズやシートポジション、スピーカーによって微妙に角度を変えることもあります。
そしてお車から取り外すとこのようになってます。
まだ仮止めの段階ですので、この後しっかりと固定をしてからパテ盛りです。
そのパテを盛るとこうなります。
ほとんど黄色ですが、その下に強度があるパテを使い、その上に今見えている黄色いパテを盛っています。
この状態、本当にパテを盛って固めただけの状態ですのでまだボコボコですが、これから削って狙った形に仕上げていくんです♪
と言った感じで本日はリング製作から取り付け角度を決めてパテを盛っていくまでの作業でした。
続きは明日以降行っていきます^_^