本日はレクサス ＬＳ５００ｈ のスピーカー交換とアンプ内蔵ＤＳＰを取り付けた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は何度か作業のご依頼をいただいている常連様になりますが、今回はお車の乗り換えということで以前のお車からオーディオ一式を取り外して新しいお車に取り付けのご依頼をいただきました。
ということで取り付け作業を紹介していきます。
まずはフロントドアスピーカーから交換を行っていきます。
ということで内張を取り外していきます。
写真で見るとそれほどでもないかもしれませんが、実際にこの内張を見ると造形が凝っていてさすがＬＳだなぁと感心というか、ビックリしてしまいました。
先程の内張を取り外すと現れるのが純正スピーカーです。
こちらオーバル型というのもありますが、なかなか大きなサイズのスピーカーでした。
先程のスピーカーを交換していきますので当たり前ですが取り外します。
そうするとポッカリと大きな取り付け穴が空きます。
純正スピーカーの取り外しができたところでここからがスピーカー取り付け作業なのですが、まずはドア内部にスピーカーケーブルを通線します。
お次にインナーバッフルをオリジナルで作って取り付けます。
先程のインナーバッフルにモレルの『ヴィルタス６０２』のウーファーを取り付けます。
今回はスピーカー交換のみですのでこれにてフロントドアの作業は完成です。
続きましたダッシュボードにありますスピーカーを交換してヴィルタスのツィーターを取り付けていきます。
ということで純正スピーカーが見える状態にします。
よくあるパターンとしてはスピーカーのところだけグリルとなっているのですが、ＬＳは少し形が変わっていまして運転席側はメーター上のパネルとグリルが一体となっていました。
ということでメーター上のパネルごと取り外してスピーカーが見える状態になりました。
スピーカーが見えればあとは取り外しですね。
スピーカー取り外したら新しく取り付けるツィーターと並べてみたくなるものです。
今回のＬＳはミッドレンジとツィーターが同軸上にセットされて一体となっているスピーカーでした。
それに対してヴィルタス６０２は２Wayスピーカーですので通常サイズのツィーターとなります。
このままではサイズがだいぶ違いますので、
純正スピーカーのフレームと同形状でプレートを作ってツィーターを取り付けました。
これで純正位置に綺麗に取り付けが出来ます。
ということで早速取り付けです。
綺麗に取り付けができたところであとはパネルを元に戻してツィーター取り付け完成です。
スピーカー取り付けで忘れてはならないユニットがパッシブクロスオーバーネットワークです。
今回ＤＳＰも取り付けるのでマルチ接続という方法もありますが、今回はフロント、リア、リアトレー、ルーフスピーカーと鳴らすスピーカーが多いのでチャンネル数が足りませんのでパッシブを使ってフロントスピーカーは左右で２チャンネル駆動しております。
そのパッシブの取り付け位置ですが、ギリギリシート下に取り付けできましたので運転席と助手席の下へ取り付けました。
これにてフロントスピーカー交換作業は完了です。
続きましてリアドアのスピーカーも交換していきます。
ということでまずは内張が付いている状態です。
リアドアもフロント同様に凝ったデザインでした。
先程の内張を取り外すとこのようになっておりました。
リアドアのスピーカーは見た目はちょっと変わっていますが、形としましてはフロントとは違い通常の丸型で、トヨタ車でよくある形のスピーカーでした。
こちらも交換していきますのでまずは取り外します。
写真で見るとわからないですが、スピーカーの土台ごと取り外すと鉄板部が変則的な形をしていてフラットな状態ではありませんでした。
ちなみに土台ごと取り外したスピーカーはこんな感じです。
変則的な鉄板部用にインナーバッフルを作るとなると時間がかかってしまい、その分工賃がかさんでしまいますので今回は土台部分だけ流用させていただきます。
スピーカー本体部分はよくあるトヨタ車と同じ形状でしたのでトヨタ車サイズでインナーバッフルを作り、ヴィルタス６０２のウーファーを取り付けます。
そしてインナーバッフルごとスピーカー土台に取り付けて、
最後はドアに取り付けてスピーカー交換完了です。
ウーファーの取り付けが終わったところでお次にツィーターを取り付けていきます。
純正は内張がわに取り付けられていましたのでまずはドア内張を裏返します。
先程の写真の右上部分に取り付けられているのがフロントのダッシュボード上に取り付けられていたスピーカーと同じものになります。
スピーカーを取り外すとこのようになっております。
フロントスピーカーと同じでしたので同じプレートを作ってツィーターを取り付けます。
そうすればあとは純正スピーカーと同じように取り付けが可能となります。
取り付けを行うとこんな感じになりますよ。
あとはドア内部にちょうど良いスペースがありましたのでパッシブクロスオーバーネットワークを取り付けます。
写真の状態は取り付けただけとなっていますが、アンプ内蔵ＤＳＰからの信号をスピーカーケーブルを新たに引き回してきてパッシブに接続後、パッシブからツィーターとウーファーへスピーカーケーブルを接続しております。
これでリアドアのスピーカーも交換が完了しました。
フロント、リアスピーカーの交換が終わったところで最後にアンプ内蔵ＤＳＰを取り付けていきます。
そのために純正アンプから信号線を取り出します。
今回はマークレビンソンシステムだったのでマークレビンソンのアンプから信号を取り出します。
あとはフロントとリアドアスピーカーはモレルに交換しましたのでスピーカーケーブルも引き換えているのですが、それ以外のリアトレー、サブウーファー、ルーフスピーカーは純正のままですので、スピーカーケーブルも純正を流用する形で接続をしております。
配線の取り出しや接続が終わったところで最後にアンプ内蔵ＤＳＰとアンプの取り付けです。
今回のＤＳＰはヘリックスの『Ｖ ＥＩＧＨＴ ＤＳＰＭＫ２』です。
こちらはアンプが８チャンネル内蔵されていて、ＲＣＡ出力が２チャンネルあります。
ですので２チャンネルアンプを追加すると合計でアンプが１０チャンネルとなります。
その１０チャンネルを今回はフロントスピーカーに２チャンネル・リアスピーカーに２チャンネル・リアトレーに２チャンネル・ルーフ（後側）に２チャンネル・最後にセンタースピーカーとサブウーファーで２チャンネルという接続になっております。
補足としてはセンターとサブウーファーをロックフォードのアンプで鳴らすようにしました。
これにて今回のご依頼作業は全て完了です！
フロントドアはインナーバッフルでの交換ですので見た目は変わっていませんし、
ダッシュボードのツィーターもパネルの中、
リアドアも全て内張の中に収まっていますので見た目は変わりなしです。
スピーカーを加工して取り付けるもの良いですが、純正で凝ったデザインのお車ですとそのままの状態にしておくことも良いですよね！
ただ、トランクだけは見えない部分に収納がありませんでしたのでトランク上部にボックスを作っての取り付けとなりました。
表にボックスが増えてしまいますが、蓋をしてしまえば目立つこともないと思いますので許せる範囲ではないかと思います。
と言った感じで本日はレクサス ＬＳ５００ｈ のフロント・リアスピーカー交換とトランクにアンプ内蔵ＤＳＰとアンプを取り付けさせていただいた作業の紹介でした。
最後にちょっと雑談。
今日は夕方激しく雨が降りました。
ピタッと雨が止んだあと空を見たら良い感じで雲が赤くなってました！
