本日はトヨタ 86 のフロントスピーカーの交換作業を紹介いたしまします。
こちらのお車は他のお店でフロントスピーカーを交換されて3Way化されていました。
それを今回は違うブランドのスピーカーへ交換したい。と言うことで作業のご依頼をいただきました。
と言うことで早速作業に取り掛かっていきます。
せっかくですのでまずは交換前の状態を少し。
ツィーターはAピラー部分を加工してブラックス グラフィックシリーズのツィーター『GL1』が取り付けられておりました。
そしてドア上部にミッドレンジマウントを制作してブラックス マトリックスシリーズの『ML3』が取り付けられていました。
最後にドアスピーカーはアウターバッフル化してブラックス グラフィックシリーズの『GL6』が取り付けられていました。
とは言っても写真はディナウディオのスピーカーグリルが付いています。
グラフィックシリーズのドアスピーカーにはスピーカーグリルの設定がありませんので、アウターバッフル化する際にノーガードでは心配ということでディナウディオのグリルで代用されたそうです。
そしてミッドレンジに関しては取り付けをされた当時はまだブラフィックのミッドレンジが発売されていなかったそうで、代用でマトリックスシリーズのミッドレンジにされたそうです。
ここまで今までのスピーカーの紹介をしてきましたのでこれから新しいスピーカーを取り付けていこうと思います。
まずはツィーターの交換からです。
今までの状態でもAピラーを加工してツィーターを取り付けられていましたので今度のツィーターもAピラーを加工して取り付けです。
勘の良い方はこの写真で次のスピーカーが何か分かったかもしれませんが、
新しいスピーカーはフランスの人気ブランド フォーカルのユートピアM になります。
せっせとパテを盛っては削り、と行なってマウント部の形が出来上がったら仕上げにスエード調の生地を貼り付けて仕上げです。
反対側から見るとこんな感じです。
ちなみに今回は黒色のスエード調生地を貼り付けましたが、黒色はどうしても日に焼けて褪色してしまいます。
ですので本来はあまりおすすめしておりません^^;
ですが、今回は元々が黒色のピラーということもありましたので、褪色することをしっかりとお伝えして、それでも黒色で!と言うことでしたので貼り付けをさせていただきました。
ピラーに生地まで貼り終えたらあとは車両にピラーを取り付けてツィーターを取り付けたら完成です。
ツィーターマウントが出来上がったところでお次はミッドレンジスピーカーです。
元々のスピーカーが80mmのコーンタイプ。
そして新しいスピーカーも80mmのコーンタイプで、サイズもほとんど一緒。
なので元々のマウントを流用しての取り付けです。
ただ、スピーカーホールの内径が小さかったので削って内径を拡大して取り付けさせてもらってます。
そしてもう一つ、元々の状態ではミッドレンジの背面に吸音材が入っておりませんでしたので、追加で入れさせてもらいました。
(ちなみにスピーカーを取り外す前の状態を聴いた感じでは吸音材を入れたほうが良いと感じる音でした)
取り付けマウントを削って準備が整ったところでスピーカーを取り付けです。
フォーカル用にマウントが作られているのではないのか!?と思うくらいぴったりサイズで取り付けが出来ました。
仕上げにスピーカーを保護するためのグリルを取り付けてミッドレンジスピーカーの交換完成です。
ツィーター、ミッドレンジと終わりましたので最後にドアスピーカーです。
まずはスピーカーを取り外しからです。
取り外しを行なったところ、スピーカー背面の制振作業はしっかりと行われていたのですが、吸音などが行われていませんでした。
ですのでこちらもオーナー様と相談させていただき、レアルシルトの吸音・拡散材ディフュージョンを貼り付けさせていただきました。
ディフュージョンの吸音効果はそれほど高くないのですが、その代わり吸音特性に癖がないのでまずはちょこっとお試し、と言った感じにもおすすめです!
もちろんスピーカー特性やドア特性がわかっていて、より強力に吸音する必要がある、と判断が出来ていれば他の吸音材を選ぶ方が良いですよ!
スピーカー背面に吸音材を貼り付けたのであとはスピーカーを取り付けたいのですが、今まで取り付けられていたディナウディオのグリルが大きくて、ディナウディオ用に作られた取り付けスペースではユートピアMのグリルを取り付けるとかなり隙間ができてしまいます。
ですので化粧のリングを作って隙間を埋めさせてもらいました。
ドア内張に赤色のステッチが入っていましたので今回は合わせる形で赤色の生地を貼り付けております。
あとはドアにウーファーを取り付けて今回のスピーカー交換作業完成です!
ツィーターを取り付けたピラーはこのように仕上がりました。
そしてドア上部のミッドレンジスピーカーはこのようになっております。
そしてドアスピーカーは車内から見るとこのようになっております。
取り付けが全て終わりましたので最後はすでに取り付けられていたアンプ内蔵タイプのプロセッサーを使ってブラックス用の音質調整からフォーカル用に音質調整を行って納車させていただきました。
と言った感じで本日はトヨタ 86 のフロントスピーカーをブラックスからフォーカルのユートピアM へ交換させていただいた作業紹介でした。
ちなみにオーナー様はブラックスの音が嫌いだったわけではないようですが、フォーカル ユートピアの音の方が好みの音だったそうで、納車時には喜んでいただけているようでした。