本日はBMW 3シリーズ(E46)フロントスピーカーを交換させていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様はフロントのスピーカーを交換したいということでご相談をいただきました。
ナビゲーションをダイアトーンのサウンドナビを取り付けるということでスピーカーもダイアトーンのDS-G400をご希望されておられました。
ただ、取り付け条件を調べたところ、G400の取り付けはスペース的に無理でしたので違うスピーカーを選んで取り付けをさせていただくことになりました。
それでは作業を紹介していきます。
フロントスピーカー交換ということですのでドアでの作業となります。
ちなみに今回の3シリーズは近頃のドアに10cm、シート下にウーファーという構成ではないです。
どちらかというと一般的な構成でドア下部に16cmくらいのウーファーとサイドミラー裏にツィーター、といった構成となっております。
先ほどの内張を取り外すとこのようになっております。
ドアのほとんどの部分は防水シートを覆われていますね。
そしてドア下部のスピーカーがありません。
というのが、ウーファーは内張側に取り付けられているからです。
内張を取り外したところでまずはツィーターの交換から行なっていきます。
ということでサイドミラー裏側のパネルを取り外します。
パネルを取り外すとツィーターはドア側に固定されています。
ツィーターを交換なのでまずはツィーターをドアから取り外します。
そして新しく取り付けるスピーカー、カロッツェリアの『TS-C1730SII 』と並べてみました。
カロッツェリアのツィーターは最初、ダッシュボードなどに取り付けるためのマウントが付いた状態となっておりますのでここからマウントを外してツィーター本体のみにします。
そうすると純正ツィーターとほぼ同じサイズ、細か比べると少し小さいくらいです。
ちなみに純正ツィーターもツィーター本体が固定のためのステーに取り付けられていましたので取り外し、ツィーター本体だけの状態にしております。
サイズがほぼ同じということで取り付けステーの方を少しだけ加工したらステーにカロッツェリアのツィーターが取り付けできました。
先ほどの状態でも固定は出来ておりますが、カロッツェリアの方が少しだけ小さく、外れてしまう不安もありまいたので保険としてスポンジテープを裏側に貼り付けております。
このスポンジで抑える形になりますのでまず外れることはないと思います。
取り付けステーにツィーターが取り付けできればあとはドアに取り付けるだけです。
ということで純正ツィーターと同じ状態でツィーターをドアに固定です。
あとはカバーを元通りに組み付ければ見た目の変化なくツィーターの交換完了です。
ツィーターの交換が終わったところでお次に内張に取り付けられているウーファーの交換です。
ということでまずは内張を裏返します。
そうすると写真の右下の方にウーファーが取り付けられています。
近づいてみるとこのようになっております。
スピーカーの背面部には裏側の音漏れを抑えるためなのか遮音材のようなものが取り付けられ、スピーカーはマグネットしか見えない状態です。
遮音材はハマっているだけですので簡単に取り外し可能です。
先ほどのウーファーを取り外すとこのようにすっきりとします。
ここからが新しいウーファーを取り付ける作業です。
スピーカーを取り付ける前に今回は内張の全面制振をご依頼いただいておりましたので制振シートの貼り付けを行います。
今回の車両の内張は半分近くの面積が なんというのでしょう、繊維を固めたような素材になっておりまして、こちらがブチル系の制振シートとの相性が悪く、剥がれやすいです。
なので繊維質な部分にはレアルシルトのノーマルバーションを、通常の樹脂の部分にはオーディオテクニカのブチル系制振シートを貼り付けさせていただきました。
水色と青色なので見た目の違いが少ないですが(^^;;
ドア内張の制振が終わったところでいよいよスピーカーの取り付けです。
純正のスピーカーが変則的な3点固定となっておりましたのでそれに合わせるように変則的な形ですがインナーバッフルをオリジナルで作らせていただきました。
そのインナーバッフルにカロッツェリアの17cmウーファーを固定し、その上で一体となったものをドア内張に固定しております。
ちなみに17cmはギリギリでした。
取り付けを行う側としては16cmの方が余裕があるので安心でしたが、取り付け可能なら17cmが良い!というオーナー様のご希望で17cmをお選びいただきました。
ウーファーが内張に固定できたらあとは内張をドアに組み付けてスピーカー交換作業の完了です!
どうにか見た目を変えることなくフロントスピーカー交換が完了です。
これでスピーカー交換作業が完了致しましたので最後にサウンドナビにて音質調整です。
今回は写真がないですが、スピーカーケーブルを2本新しく引き回させていただきナビから出力されるスピーカー出力をフロント左右のツィーターとウーファーに接続させていただきました。
マルチ接続と言われている接続方法です。
リアスピーカーが鳴らせなくなるというデメリットはありますが、その分フロントスピーカーにパワーを集めることができますし、サウンドナビの場合には豊富な調整機能をすべてフロントスピーカーの為に使えるようになります。
こうすることで音の定位感がより明確になったり、左右の音量バランス、低音と高音の音量バランスが整えやすくなります。
一言で言ってしまうと「音が良くなる!」ということですね。
と言った感じで本日はBMW 3シリーズ(E46)のフロントスピーカーを純正品からカロッツェリアのCシリーズに交換させていただいた作業を紹介させていただきました。